第1章プロローグ:とりあえずは色々と会議です
ここから第1章です
「えっと…とりあえずダンジョン出て、
ステータスチェックしない?」
「ショウ君がいうなら私はそれでいいよ!」
「まぁ確かに状況整理をしないとね」
「そうっすね、賛成っす」
「あの〜、我も連れて行ってくれないかな?」
あれこの声ってまさか…
「どうやら魔王からネクロマンサーに戻ったみたいなんだよね俺、てことでついていっていいかな?
話しておきたいこともあるし…」
最後の方は真顔で真剣そのものだったから
多分大切な話なんだろう
「俺はそれでいいけど他のみんなは?」
「私はショ(以下略」「僕もいいと思うよ」
「私も賛成っす」
「ありがとう、じゃあこのダンジョンは
元の形に戻しておこう、ちょっと待ってて」
彼はそう言うと何やらウィンドウを開いて
見たことないコマンドを打ち込み「じゃあ行こうか」
と僕らに言った。
四階層で不思議な顔をしているケンとルミを引っさげ
僕らはダンジョンを出た
「まず、みんなのステータス確認をしよう」
おっ!盗賊がレベル15に爆上がりしてる
経験値アップスキルを覚えててよかった
「私は魔術師から魔導師にレベルアップしてる!」
「俺はタンクが騎士になってるぜ」
「私は弓兵からエルフに進化が選択できるっす
てことで私エルフになるっす!えいっ!」
「僕はとりあえずホリープリーストになるよ」
で….問題のリンなんだけど…
「おぉ!僕は魔王の名残でMPが
とんでもないことになってる!」
いや、あんたじゃねえよ…
「私…職業が魔王ってステータスほぼ全て
???なんて、最高じゃない!
あぁ、今からどうしよう…私何しようかなぁ
何?この新ダンジョン設立って面白そう!」
案外楽しんでおられる…
「はしゃいでるところ悪いけどいいかな?
僕の名は《タクミ》元魔王で現ネクロマンサーだ
色々話したいことがあるんだけど
まず現実に戻って、ここにきて欲しい」
そう言ってその場にいた僕ら全員にチャットと
フレンド申請を飛ばしてきた
そこには僕らの住んでいる近くの都会の
とあるビルの住所と名前だった
「怪しいと思うかもしれないけど来てくれたら
分かるし、来てくれないと僕らも困るんだ
騙されたと思ってあした来てみてくれ待っているよ」
それだけ言うとどこかへファストトラベルした
「色々あるけどとりあえず今日は落ちようか」
タケのそのひと言でみんな腑に落ちない顔だけど
ログアウトした
「はぁー、終わった長かったな今日…」
「「「「確かに」」」」 「そうっすね」
「とりあえず帰ろう、鍵は安定の後輩に任せようぜ」
「はーい、お疲れ様でーす」
「「「「「おつかれー」」」」」
すまない残り3人の後輩たちよ
出番はまだ先なんだ…
さてと…問題はまだある…
「リン?ちょっとファミレス寄っていかない?」
「もちろん!オッケーよ!」
僕とリンはファミレスに向かい
他のみんなとは校門で別れた
僕とリンは今ファミレスに向かい合って座っている
「まず最初にいいかなリン?」
「ん?なぁに?」
「単刀直入に言うとリンってヤンデレ?」
「世間一般でいうとそうなのかな?
私は全然普通だと思うんだけど」
「具体的に何してるかは今頭が追いついてないから
今度聞くけど…魔王になっちゃったけど大丈夫?」
「大丈夫って何が?」「いやなんかショックとか」
「あるわけないじゃない、ショウ君がいたら私にとってはなんでもいいの」
あぁ目が怖い、光を失っている…
「まぁならいいんだけど…」
「まず最初にってことは…
はっ!まさか彼氏やめるなんて言わないよね?!」
「それは考え中、正直リンの行動がどのくらいかわからない今はなんとも言えないけど場合によってはね」
うぅ…辛いがこれは正直な気持ちだ
下手に犯罪を犯しているならそれを正さないといけない、だから、僕に依存しているのをやめさせないと
「不満があるならなんでも言って!
治すし、邪魔者がいるなら消すから!」
さらっと今犯罪くさい発言がキタァ!!
「まぁそれはおいおい話すとして
まぁ当分はこのままの関係でいよう
明日からしっかり今まで俺に報告してね」
「あ、ショウ君、その人の前で自分のことを
僕から俺に変えなくてもいいよ」
……これはやばい…僕は自室でしか
『僕』と言ってない
ならば盗聴の恐れが出てくる…
「やっぱりさっきの今の関係のままは無しで!」
「ん〜?なんで?」
彼女はそう言いニッコリと笑いながら
ボイスレコーダーをポケットから取り出した
「さっき今の関係って言った証拠は
取ってるからそうそう簡単に別れるとか
言わないでね?これが嫌なら治すし…
だからせめて1ヶ月はこのままでいて!
1ヶ月でショウ君の好みに変わって見せるから!」
んん〜正直不安しか残らないが
今ここで断ると後々何をするかわからないから
受けるしかないかな…
「うん分かった、ただし!キッカリ1ヶ月な!」
「うん、任せて!」
そうして確認を終わらせ僕らは家に帰った
「ただいま」「「おかえり」」
兄貴はまだ帰ってないのか…
まぁいいやとりあえずスマホを開こう
やっぱり…グループにすごい通知が…
「明日どうするみんな?」
「私は言ったほうがいいと思うっす」
「「「「同じく」」」」
「あとはショウだけか」
あっ俺待ちだったのな
「遅れてごめん、俺も同じだよ」
「じゃあ決定!明日の放課後この場所に行こう」
「「「「「りょーかい」」」」」
さぁ、今日と明日としんどそうだな…
ここからは1話ごとに登場人物のステータスを載せていこうと思ってます。
ステータスの物理攻撃から耐久値までのマックスは
基本2000です、(そのうち例外も出て来ます
(読まないと話がわからないということはないので飛ばしてもらっても結構です)
今回は主人公のショウです。
種族「人間」職業「盗賊」レベル15
ステータス
HP1500/1500
MP300/300
物理攻撃(装備あり)500(稀に毒付与)
魔法攻撃(装備あり)230(風属性)
敏捷値1200
器用値900
耐久値350(装備あり)
スキル
《常時発動》
盗賊の目(視界が基本良い)
忍び足(気配を探知されにくい)
《攻撃系》
毒牙(100%猛毒状態になる)
スパイダーカット(器用値が上がった状態での斬撃)
暴風(風属性の魔法)
毒霧(即死レベルの毒を広範囲に発生
※発動リスクあり)
真空波(風属性付与の物理魔法)
etc……
《補助系》
獣の牙(4話参照)
野生の血(4話参照)
逆境(HPが10%減るごとに攻撃力×1.3倍)
宣戦布告(4話参照)
スリ(半径1m以内のモンスターの所持アイテムを
ランダムで奪える)
盗賊の勘(ダンジョン内の宝の位置が分かる)
背水の陣(攻撃力×3倍、ただし耐久値はゼロ)
トリックスター(3話参照)
etc……
ここまで読んでくださった方
ありがとうございます
次回は説明回となります