プロローグ最終話:僕の彼女は………
ついに自分にとって長かったプロローグ終了です
ここまで付き合ってくれている方
本当にありがとうございます
まだまだ話は続く予定ですので
今後も読んでくだされば幸いです。
「前衛は私とショウ君でいくわ!何か意見ある?」
おぉ彼女と共同戦線!!初の共同作業!
なんか…いいね…
「ショウ攻撃任したよ、サポートは任せて!」
「ショウ先輩、リン先輩頼んだっす」
[フハハハ、ちなみに我のレベルは60だ!
我からしたら貴様らなどのハエ未満の存在だ!]
「「さぁーせんしたぁ!!!」」
…………あれぇ?
声のした方は振り向くと
綺麗な土下座をしたタケとメグミがいた…
ちょっと待ってよ!今かっこつけてたじゃん!
ここからバトル始まる感じじゃん!
「え?何してんの2人とも!?」
「いやぁ〜正直先輩私らのレベル知ってます?
10っすよ10!無理ゲーっすわ
いやね、せっかくの経験値とドロップアイテムを
負けイベントで失いたくないじゃないっすか
てわけで退散しましょ…ね?」
「同じく」
えぇ〜、こいつら冒険者っぽくねぇー
堅実すぎんだろ!まぁ…気持ちはわかるけど…
さて、じゃあ彼女はどうだろうか?
「ショウ君と初めての共同作業…
えへへあへへ、あぁ〜〜妄想で濡れてきたぁ」
……………えぇぇぇぇぇぇ!!!
僕の清楚で可愛い彼女が、程よく下ネタを挟んでいてある程度いやらしかった彼女が!
僕より煩悩豊富だったなんて!!
それもヤンデレっぽい目をしてるよ!!
妄想で濡れるってやばいよ!
なんか僕やばい人彼女にしたんじゃ……
「ショウ君!2人はほっといて初めての共同作業…
しよ…………」
「ちょっと待ってくださいよぉ〜、さっき逃げよってリン先輩言ってたのに」
「私の行動基準はショウ君よ!(キリッ」
あぁ〜かっこかわいい!許す!
まぁ彼女の問題は今は放置しよう…
「2人だけでもやってやるよ!魔王!」
[えっ!マジで…今の逃げる空気だったろ…
俺、魔力貯めてねーんだけど、てか俺より先に雑魚処理しろよなんでいなかったことみてぇになってんの
ほら早くやれやモンスターども]
「おらぁ!」「はぁぁぁ!」
雑魚程度なら正直僕ら2人でも何とかなったていうかなんかモンスターたち元気なかったけど何かあったのかな…
疑問は残ったけど雑魚は無事に2人で処理しきれた
あとは魔王のみ…何だけどまぁぶっちゃけ僕も無理だと思ってる。なぜ戦う気かって?説明すると
ボスエリアは脱出専用アイテムまたはスキルが必要なのだ、それゆえタケとメグミは常に額を地面に擦り付けて命乞いしてるのだ…ていうかずっとしてたの?
[ほぅ雑魚は難なく倒したのか、褒めてやるぞ]
「あぁなぜか元気がなかったからな!」
[あっ俺の過去の話のせいか……(ボソ]
なんか言ったのかな?
まぁいいや、それよりこれからどうしよう
実は僕には逃走用スキルがある
伊達にもスキルオタクと呼ばれてるからね!
ただレベル1だからすごく発動に時間がかかる…
これなら2人も協力するかな…
「頭下げてる2人とも! 俺は逃走用スキルがある!
ただ発動に時間がかかる時間を稼いでくれ!」
「何だ先に言えよ全く」「さすが先輩かっこいい!」
うわァ親友と後輩間違えたぁ(あと多分彼女も)
まぁいいや、ここまで来たら全力で逃げてやる!
「頼んだよ3人とも!」
[ふむ…それで?我がさせるとでも?
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!
我は真っ先に盗賊の小僧を狙うぞ!]
デスヨネー、知ってた対策取ってないけど
[喰らえ小僧!魔王の重圧!]
体がっ重いっっ、逃走用の陣が書けない…
これが魔王固有スキルの力か…
「ちょっと……私のショウ君に何してるの?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
なんかすごいオーラを感じる
やべぇやつだぁ僕の彼女やべぇやつだぁ!
「私の目が届くうちに、彼に傷つけていい、屈服させていい、嬲っていい、etc…は私だけの特権よ!!
あんたみたいなゴミカスが傷つけていい存在じゃないのよ!!」
そう言ってなぜかもじもじし始めた魔王に、
彼女は飛びかかり僕も知らないスキルを発動させ
1発だけおそらく全力のぐーパンを魔王の腹にお見舞いした、その瞬間…信じられないことに魔王は首だけとなり体は爆散した!
「知ってた?これがヤンデレの固有スキル
重き愛の一撃よ、内容は愛してる相手への想いが強ければ強いほど一発は強くなるの」
のちに確認したんだけどそのスキルって本来なら
強くても10倍で、もともと近接が強かったのもあるんだろうけど彼女の場合ゆうに50倍は出てた気がする
僕はなんて化け物と彼女になってしまったんだ!
[んん〜〜ぎもぢいいぃぃぃ、あぁこれで満足して逝ける…あっ因みに僕を倒したってことは
ご主人様のジョブは勇者になれるよ!
ご主人様じゃなくなるのは残念だけどね…
まぁ……おめでとう!ってあれ?]
そう魔王が首をかしげるのも当然なのだ
なぜならいきなり彼女はうずくまりその周りには黒いモヤがかかり初め、
彼女の中に吸収されていってるからだ
まず魔王を倒したこと、黒いモヤがかかっていること
この二つのありえないことに僕らは自分たちの目を疑った
「魔王!お前彼女に何かしたのか?!」
[いや違う…これは僕が堕天した時と同じ現象だ…]
「まさか……じゃあ彼女は…」
[おそらく新しい魔王に堕天する…]
そんな嘘だろ…
「先輩…さっき魔王が言ってたっす強い憎しみで
人は魔王に堕天するって…」
強い憎しみって何だ!それより彼女が堕天するなんて
そんなの嫌だ!だって何されるかわかんないもん!
「ふふふ…ショウ君私を…見て!」
黒いモヤの中からいつもの聞き慣れた声がした
「あぁ、分かった見るよ、だから姿を見せてくれ」
すると黒いモヤがぱっと晴れ、中から角が生えた
以外特に変化のない彼女が現れた
……あれ?なんかもっとこう変化ないの?
意外と普通だななんか…
「というかお前の憎しみって何なんだ?!リン!」
「それはね、ショウ君…
さっき魔王がショウ君を傷つけたのを見て
嫉妬した感情がどうやら堕天に影響したみたい」
いやいやいや僕が傷つけられてるの見て
嫉妬っておかしくない?!
本当にしっかり話し合わないと…
「ショウ君…こんな私だけどこれからもよろしくね」
彼女は恍惚とした表情で僕を見て言った
あぁ…僕の彼女はヤンデレです…
ここまで読んでいただきありがとうございます
自分としてはよく頑張ったと思っています笑
次回はリンが主観の閑話となります
どこまでやるかは決めてませんが
夏の間は毎日投稿頑張ろうかと思っています
なので明日に閑話を投稿します