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僕の彼女は魔王です  作者: シロクロヤギ
ようこそパラレルワールドへ
6/49

プロローグ6:Mですか?Mなんですか!

明日はいつも通り更新しません

4階層へ降りるといきなり空気が重くなり

周りのモンスターたちはなぜか跪いていたりと

違和感の原因をここで感じ取ったっす

これまで感じたことのないほど強烈な闇のオーラを

全身で感じたからっす。


[よく来たな、馬鹿で愚鈍な冒険者よ]


その声を聞いただけで私たち3人はすぐさま

跪き、体は恐怖で震え上がったっす

そして視線をあげた先に2本の角が生えた

背丈が人間ほどのモンスターがいたっす


「これはやらかしたね」


「さすがにやばいわね」


「シャレになんないピンチっすよ!」


[流石に声を聞くだけで震え上がるか]


「質問いいかい?あんたはモンスターだろ

なぜ喋れてる、それに上級者向けダンジョンのボスのわりに瘴気が強すぎる、今までの違和感の正体はあんたが原因か?」


[左様、我は新魔王、元は人間で職業はネクロマンサーをしていたものだ、これである程度の合点はいったか?]


「嘘みたいな話だが、現に今感じてるこの凄まじい瘴気が証拠か…それは分かったが魔王がなぜ上級者向けダンジョンにいる?!」


「なに、簡単な話よ宿敵となる聖属性の職業の者を

中級、上級者のうちに刈り取ろうと思っただけだ]


「さすが元人間、知り尽くしているな」


「せこい手段ね、恥ずかしいと思わないの?」


「そうっすよ、これじゃ楽しくないっす」


[何とでも言え、我は元人間のぶんなおさら人間が憎いのだ!!]


「聞いたことがある、あまりの負の感情により人間が

魔王に堕天することがこの世界ではあると」


[よく知っていたな小僧!褒めてやるが命は助けんぞ

それに小僧、貴様刈り取るのが目的だからな]


「それより何で魔王に堕天したっすか?!」


こういう時の定石は時間稼ぎで敵の回想が

ベタっす!


[ほう、気になるのか?堕天した理由が]


ほんとは興味ないっすけど…


「えぇ、気になるっす」


「私はどうでもいいのだけれど、

やるなら早くしなさいよ、私にとってダンジョン制覇も、魔王の事情とやらも興味ないもの」


ちょ、リン先輩ぃぃぃ?!

空気読んでくださいよ!


「ゾクッ」


あれなんか今変な空気が流れてたっす


[(はぁはぁ)小娘、いい度胸じゃないか

私に楯突くなど、どうだ、貴様は見逃し我の従者にしてやっても良いぞ]


「あなたみたいな、醜くて一緒にいるだけで気分が悪くなるようなやつ願い下げだわ

それに私には運命の相手がいるしね」


「ゾクゾクッ」


[オォウ、良いぃ良いぃ…………

エホン…ますます気に入ったぞ小娘

我のごしゅじ…従者にならぬか?これが最後じゃ]


あぁ〜この魔王あれだぁ、ドMだぁー

ご主人様とか言いかけてたし…

あぁ周りのモンスターもなんか焦ってるっすね

変な上司を持つとどこも苦労するんすね

ロクでもない魔王が誕生したもんっすねぇ


「何度言っても答えはNOよ、

あなたみたいなゴミカスには興味ないもの」


あぁ〜魔王さん目がうっとりしてるっす

あれは末期っすねぇ


[ふふふ、我が人間の頃の我が堕天する原因の

あのご主人……女と小娘は似ているな

気に入ったぞ、冥土の土産だ話してやる

我が堕天した理由を!]


なんか聞きたくないんすけど…


[あれはそう、1週間前の話…]


あぁ〜なんか回想しだしたっす


[我は行きつけのSMクラブでご主人様に

虐め、躾けられていた時の話]


あー聞きたくない聞きたくない、

素数を数えて落ち着くっす


[「これが良いのかい?!ここがぁ!」

スパァン!

「はいぃそこですもっと罰を愚鈍な私に罰を」

ビシィ!

と、このように我はご主人様と愛を育んでいた]


どこにも愛を感じないっす…


[至福の60分が終わり、我がまた来ると伝えた時

ご主人様は言ったのだ…

「すまないね…私はもうムチを握らないんだ…

ジョブチェンジで私は念願のモンスター調教師に

チェンジするんだよ…」

「な、なぜ?!あんなに楽しんで私を躾けていたじゃないか!」

「それは…私はあんたのことが好きで!

あんたの趣味に合わせるために…

あんたと少しでも一緒にいるために!

トリマーからご主人様にジョブチェンジを…

覚えていないのですか!!

ペットの犬が魔物の森に迷い込んだ時、

たまたま通りすがった貴方が

傷だらけになりながらボランティアで

私の犬を助けてくれたのを!

その時の貴方の表情は嬉々としていて

輝いていたんです、傷ついていたのに

その表情に私は惚れ、ドMだと気付きながらも

貴方と一緒にいるために!

ご主人様となったのです!

私をご主人様じゃなく、彼女にしてくれませんか?」


その時私は激しく絶望したのだ

まず、ご主人様がご主人様じゃなかったこと、

私は真なるドMではなかったこと!

嘘でもよかったからいじめる人がいなくなってしまったこと…

これらのことが重なり私は強く絶望し

嘘つきの人間を恨み私は堕天したのだ…]




うっわ、彼女さんかわいそー

マジで聞きたくなかっすわぁー


「はっ!そういえば彼女さんはどうしたんすか?」


[あぁそれなら、人間のまま

私の嫁として我を支えてくれている]


決意かっる!

所詮彼女持ちというステータスには

勝てないのか……

なんか魔王なのに緊張感無いっすね〜


「くだらない話はもうおしまい?」


[(ゾクッ)はいぃ、くだらない話はもう終わりです]


「そう…じゃあ戦いましょう」


リン先輩、切り替えはやー


「早くすませましょう、タケ、メグミ」


「はいっ!」「あぁ、うん(僕がいちようリーダーなんだけどなぁ…)」


「てことでいくわよ!」


[さぁ!行け!我が僕のモンスターども!]


[……キィィイ!!]


魔王もモンスターも切り替え早いっすね…


「来るわよ!」


「おーい!無事かぁ〜〜!

リン!タケ!メグミ!」


「この声、この匂い、足音、口調は!!

やっぱり逃げましょ!ショウ君が来たもの!」


えぇ〜!手のひらクルックルしてますよ先輩…

ただすぐに一緒になりたいだけのくせして…


「リン!そこにいるのか!

気を付けろここには魔王が!」


スタッ


あぁ〜〜!!

ショウ先輩5階層来ちゃった!




よし、決まった!

急いで駆けつけてよかった!

これで少しでもリンにカッコがつく!


「何してるんすか!ショウ先輩!」


「本当だよなにしてるんだい!ショウ!」


「ショウ君!来てくれたの!魔王が怖かったの!」


あれぇ?なんか約2名辛辣じゃない?

てか眼前にいるのって…


「何で魔王のエリアに来たんだい!ショウ!」


あぁぁぁぁぁぁ!!!

やらかしたぁーーー!!!


[貴様…なぜ我がここにいると知っていた]


ええぃ、もうどうでもいい!

やるならやってやる魔王!


「コカトリスを倒しお前の情報を入手したから

急いで助けに駆けつけたってわけだ!」


「先輩かっこつけてもミスは拭えませんよ」


やめてくれぇぇぇ

てか、ルミとケンは?


「ショウ!あんたバカなんじゃないの!

明らかに下の階層やばかったのに!飛び降りて!」


「俺でもわかったぞリーダー…」


マジかぁ…俺ってケン未満なのか…


「まぁいいや、手助けするぞ!」


[もういいか冒険者共、我はもう我慢ならぬ]


「えっと、大丈夫?」


「あぁ、もういいよやってやる!」


「ショウ君が大丈夫ならいつでもいいわよ!」


「仕方ないっすけどいくっすよ!」


[さぁこい!勝ったら我はご主人様を手に入れるからな!!]


はぁ?何言ってんだこいつ?

まぁいいや、やってやる!

ここまで読んでたただきありがとうございます

あと1話でプロローグは終わりです

プロローグが終わった後は閑話を1話挟み

第1章が始まります

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