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僕の彼女は魔王です  作者: シロクロヤギ
私が彼に惚れるまで
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第2章:プロローグ

今回から第2章です

第2章は結構暗い話になります

漫画や小説によくある過去編というやつです

みんながログアウトしたすぐ後に

リンに修正後の装備をもらい

また外され、修正を何度か繰り返し、

ようやく完成に至った


「おつかれ、ありがとうリン

これだけでもだいぶ強くなれた気がするよ」

すごい時間をかけたて僕も疲れたことを除けば

完璧なんだけど、それをいうのは野暮だろう


「うん、ありがとう!そう言ってもらえるよ

彼女日和に尽きるね!」


あれ?めずらしく彼女が俺の思考を読んでこない

さすがに疲れたのかな…?

まぁいいやとにかくログアウトしよう


「じゃあ落ちようか」

「そうだね」





私はギアを頭から外し

部室を見渡す、近くにはギアを外したての

ショウ君がいるのを見てホッとする

分かっている私が彼に依存していることは

私の愛が普通じゃないということも

それでも私はこれが義務のように感じる…


「どうかしたか?リン?

なんかゲームの時から調子が変だぞ?」


「んー、少し考えごと」


「そっか…ならいいんだけど」

本当に大丈夫かな?僕の考えも見抜けないようだし


「あ、今ショウ君私がまたショウ君に

ストーカー行為について考えてるって思った?」


するとからキョトンとして

珍しいものでも見るような目で優しく言ってきた


「リン、お前今日疲れてるぞ何処か具合でも悪いのか?こんなの認めるのはなんだけど

お前は俺の考えが読めてこそのお前だろ?

今日それができないってことは熱でもあるんじゃ?

本気で心配してるんだぞ」


「あぁ大丈夫だから、心配しないで」


「大丈夫って言われても…

今は俺たち以外の部員はみんな帰ってるし…

リン…今日はお前の家まで送らせてくれ」


私は内心気が気じゃなかった、

そんなに嬉しい提案を断れるわけがないもの

だから即答で


「ありがとう、じゃあお願いするね」

「うん!」


私はきっとこの日を一生忘れないのだろうと

この時に予感していた、そして忘れたくないと思った





僕とリンは学校を出て

いつも僕とリンが帰っている道の

反対方向に歩いて帰っていた

僕は今までリンの家に訪れようとしたことはあるのだが、リンが頑なに拒んで来るからリンの家が

僕の家と反対にあるのは知らなかったのだ

それを知って僕はびっくりしているし、

申し訳なく思っている、

さらにはリンが今日OKしたことにも驚いている


「リン、何かあったのか?」


「分からない、けど確かに体の長が悪いのよね」


彼女がまともに返して来るのも珍しい

本当に奇妙なこともあるものだ

そんなことを考えていると彼女が毎日使っているという駅に着いた


「今日はリンの家までついていくよ

いい機会だし、いつか知ることになると思うしね」


「うん…」

なぜだろう私はこう言われて嬉しいはずなのに

なぜか喜べない、こんなの私じゃない…





いつもの電車に乗り、

私たちはわたしの駅の最寄り駅まで

たわいもないことを駄弁りあった

そして駅に着き、約徒歩で5分ほどの

わたしの家のマンションに着いた


「ここがわたしの家よ」


「へぇーでっかいなぁ…

10回ぐらいあるんじゃないのか…」


「そんなにないって、8回しかないよ」


「たかそうなマンションだな…

それにこの土地って結構高いなんじゃ…」

もしかしてリンってお金持ちなのかな


「取り敢えず、わたしの部屋まで来る?」

「うん…そうするよ」


そう返した時、彼女は僕の目の前で倒れた

彼女の額に手を当てると熱を感じた

かなりの高熱だったのだろう…

おんぶでもして彼女の部屋まで連れて行こう

幸いこのマンションにポストがあったから

彼女がどこの部屋なのかは分かったし

鍵も勝手で悪いけど彼女のかばんから探し出して開けさせてもらった


「お邪魔しまーす…リンさんが倒れたので

ここまで付き添って来たものです」


誰も返事をしてこない、家族は留守なのだろうか?

それにしても、本来の家庭の玄関に見かける大量の誰かの靴がここでは見受けられない…

意を決して僕はドアを開け彼女の家のリビングへ

そこで見た光景は必要最低限の生活用品しかない質素な部屋だった、それも一人暮らしのレベルだ

リンって一人暮らししてたのかな?

そんなことより彼女の寝室まで運んであげないと

ここかな?何か中から禍々しいオーラを感じるんだけど…

ここかと思ったところはやはりここだった

彼女の寝室は僕の私物と写真アルバム

彼女のベッドが場違いに置いてあった

壁一面に貼り付けてたりされてなくてよかった…


「とにかくこれで一安心だな

じゃあね、お疲れ様リン…」

「ショウ…ん……待って、わた…

まだここ…の準….が」


びっくりした、呼び止めているのかと思いきや

ただの寝言か…取り敢えず今日は帰ろう…





久しぶりに嫌な夢を見た…というより

見ていると言ったほうがいいのかな?

わたしは時々悪夢というわけじゃないけど

嫌な夢を見る、やけに生々しく

たまに現実に起きたりするから本当嫌いだ

そしてついさっき見ていたのは

わたしがショウ君に出会う前

わたしがショウ君に救われるまでの

忌々しいあの記憶だった


「未来の嫌なことじゃなくて、

昔のトラウマなんて珍しい…」





私は中学時代いじめられっ子だった

その夢を私は見ていた、そしてその夢をまた

体感しているような気分になった…


あぁ、また私はお金をクラスのリーダー的な

女の子に取られていく…これが俗にいうカツアゲね…

私のお父さんが……ばっかりに





これは私が彼に救われるまでの

胸糞が悪くて、私らしくない頃の私の物語


『第2章:私が彼に惚れるまで』

ここまで読んでいただいた方

ありがとうございます

次回からはリンが主観となり

登場人物が当分はリンだけになります


話変わって、ストックが切れました…

投稿遅れたら罵るなんなりしてください…

完結はさせるつもりなので何卒よろしくお願いいたします

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