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幸せ転生生活  作者: kanakana
2/4

★再度生きる!

そこは白く、ひどく曖昧な空間だった。明るかったり暗かったりした。広く感じたり、狭く感じたりした。


遠くから潮騒が聞こえた。近くで歯医者さんのドリルの音が聞こえた。



それらが不意に明確になったとき、目の前に大きな影がいた。



心が理解していた。これは大きな存在だって。星とか銀河とか、これに比べたら全然小さいって。



そしたら急に涙が溢れて止まらなくなった。


自分が死ぬ前に大事にしてたもの、檻だと思っていたもの、全てがどうでもいい、ほんとにちっぼなものだと理解したから。


色々なものにとらわれて、捨てられなくて、自分で大事だと思っていた宝物も、自分の人生も、全てが意味をなさないものだと理解したから。


私はただただ泣いた。






=========




どれぐらい時間がだっただろう。

もう涙も出ない。



不意に声が聞こえた。



ーーー汝絶望真理無意味悲嘆?




なんとなく意味は分かったから頷いた。





ーーー仮再度生授如何生死?





意味のないものに縛られない生き方がしたい。

自由に生きたい。





ーーー再度生希望哉或全忘却行白世界?





生きたい!自由に生きたい!






ーーー仮再度生願望唯一実現汝何望?






金も名誉も地位もいらない!ちっぼけなものだから!どうでもいい!

幸せに時間を過ごせればそれでいい!






影がゆっくり頷いた気がした。

そして光が爆発し、何もかもがどうでもよくなり、どうしようもないぐらい幸せにな気分になったまま、私は消えた。



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