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ゲーム補正を求めて奮闘しよう!  作者: わんわんこ
【高校1年生編・前半】
35/258

ショッピングを楽しもう

こんな時間に失礼しますー。


それから私たちは9人という大所帯でのショッピングを楽しんだ。

女の子向けの服屋に入ってファッションショーをやってみたり(ここでは京子のミニスカ姿がベストに選ばれた)、男の子向けの服屋に上林くんと秋斗と俊くんが引っ張り込まれそうになるのを引き止めたり(なぜか対象外になった遊くんが、「俺は?俺は?!」と泣いていた)、電化製品のお店に入って最新家電やケータイをチェックしたり(未羽が「最新型の超高性能レコーダーはどれですか?」と店員さんに訊いて一番高いのを購入していた)、ファミレスに入ってお昼をとったりした(こめちゃんだけはデラックスチョコパフェもむしゃむしゃしていた)。


でも一番大変だったのは。

「お泊まりセットと言ったらこれしかないでしょ!!」

明美がババーン!と指し示すのは下着ショップ。

お泊まりの本質を間違えている!少女漫画の悪い影響の受けすぎです!

素直に明美が示す方向を見てしまった俊くんが顔を赤くして下を向き、「俺も入る!」と謎の意気込みを見せる遊くんを上林くんが引きずっていく。

残った秋斗が私に言う。

「俺たち、あっちで休憩してるからゆっくり選びなよ。」

え、助けて?そこに見えるでしょ?

手をわきわきさせている明美と未羽(女×2)が!

「清潔な下着は大切なのよ!」

「そうだそうだ!私が選んであげるぞ、雪!」

「秋斗、私もそっちに…」

言いかけた私の両脇を二人がガシッと掴み、捕獲する。

秋斗はその様子を全部見た上で楽しそうに笑って、「またあとでね」と男性陣の中に戻っていった。



「いらっしゃいませー。」

モデルさんみたいにすらっとした店員さんが笑顔で迎えてくれる。

「お探しですか?」

「あ、自分たちで大丈夫ですー。ふふっ。」

そう言って不敵に笑う未羽。

「今回合宿に行くのはこめちゃんと雪ですわね、選ぶのをお手伝いいたしますわ?」

京子だって満更じゃないらしい。

あぁ!最後の砦が!

「さぁ、サイズを吐きなさい、キリキリと!」

言ったらカツ丼食わせてやるよという雰囲気の明美。キャラ変わってます姐さん!

ちなみに、警察がカツ丼引き換えに事情聞き出すのはドラマの世界だけのお話だ。

耐え切れなくなったこめちゃんが

「アンダー70のEです…。」

と自白する。ていうか、茶道部合宿の時も少し思っていたけど、こめちゃん胸あるな!あれか、背が低くてボインな、男性の一定層が必ずファンになるあの体型ですな。

「さぁ、雪は?!」

迫る人数が三人になっている!増えた!

「くっ。…アンダー65のCだよ…。」

「こめちゃんはグラマー系。雪もなさそうに見えて意外とちゃんとある適度な大きさってやつか…。」

なさそうに見えては余計だよ!

「じゃ、早速、いくわよ野郎ども!」

「ほい来た!」

「了解ですの!」

野郎じゃないよね?って突っ込む前に三人は試着室に私たちを押し込むと一斉に行動を開始する。

なんだその統率の取れた動きは。

「なんか、すごいねぇ、雪ちゃん。」

のんびりと言うこめちゃん。

こめちゃん、私たちはこれから弄ばれるんだよ?のんびりしてる場合じゃないよ?


程なくして三人はかなりの量の下着を持ってくる。

「まずはこめちゃんはこれ!雪はこれ!」

つけさせられたのは…

「おぉ!京子、いい趣味してるね!」

こめちゃんのやつを選んだ京子を褒める明美。

こめちゃんが試着中なのはふんだんにリボンがついた白いやつ。

「やっぱり白は定番だと思いまして。」

にこりと微笑む京子様。

対する私は真っ赤なやつだ。レースやリボンはついていないが代わりに端にバラの小さい刺繍がついてるシンプルなもの。

「雪もそれ似合う!」

「派手だよ!」

「いーのよ、雪、どーせ地味ぃなやつしか持ってないでしょ?」

「う。し、下着なんて着られれば…。」

「甘い!」

「!」

「若いうちからぴったりサイズが合うやつを選ばないと将来横流れや脂肪のはみ出しが悲惨になるんだよ?」

「そうですわよ。それにインナーのオシャレは大切ですわ?」

「誰も見ないし!」

「そーかなぁ?」

見ません!見せません!!断じて!

「じゃあ次は…」



結局、散々着せ替え人形になった挙句、こめちゃんは最初に着た白のリボンのやつとフリルのついた淡い黄色のやつを。私は同じく最初に着たバラのついた赤いやつと、レースのついた黒いやつを購入することになりました。



次話は夕方くらいになるかと。今日は夜更新はしません。

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