主人公の煌めきは不滅。
次の日の午前。
私は自宅で勉強タイムを過ごしていた。もう高2の夏。前世だったら「合否を分ける!この夏が勝負!」とかいう予備校の広告が出ていておかしくない時期だ。君恋高校は偏差値の高い学校であり続けるために勉学に力をいれており、今年も例の如くどっさりと宿題を出されている。とはいえ、これは茶道部合宿前、期末試験明けの休みからちょこちょこ終わらせていたのでもう7割方終わっている。
今日も一日の半分のノルマを終えて、充実感で大きく伸びをする。
「最近恋愛にかまけすぎてたよねぇ。うん。学生の本分は勉強じゃ。」
冬馬の優秀さのおかげで一緒に勉強をすることが多いから実際には一挙両得になっているものの、精神が弛んでいるような気がしないでもない。
「そうでなくても今年は生徒会合宿が早いしね…。」
去年は8月末にあった生徒会合宿が、今年は8月頭、2日後の6日から始まる。合宿は高3の先輩方も来て仕事の引継ぎを行うので、先輩方の8月末の模試の日程に合わせてずらされたのだ。
「ということは。生徒会合宿が終わってからが落ち着いた勉強タイムに充てられるかな。」
今年の夏は宿題だけで終えるつもりはないのだ。2学期の生徒会のお仕事がどれだけ忙しいかは去年身に染みているし、そうでなくとも有能な先輩方が引退するとなったら仕事の負担は重くなる。冬馬のように効率よくどちらも両立できるわけではない平凡人間の私が先取りで勉強しておくに越したことはない。高校生活も半分になるわけだし。
高校生活があと半分、という意味で同じ条件であるはずの未羽はおそらく今年も自宅の机の上にプリントチョモランマを作った上で埃をかけているんだろう。そしてきっとまた「手を動かすだけの単純なお仕事」をするんだろうな…。となると私は自分の宿題はさっさと終えておかないと。
ぼんやりと外の景色を窓越しに見る。午前中だからどんどん日陰がなくなって蜃気楼が見えそうなくらいぐんぐん気温が上がっている。
それから次に隣の家に目を移す。
「…去年は。今頃問題集買いに行って、冬馬に会って、それから…秋斗たちと宿題合わせて、出かけたりしてたんだよなぁ。」
秋斗は今頃どうしているんだろう。夏に帰ってきたりはしない、かな。
5年後って言ってたし、多分一時帰国もしないんだろうな。
会いたい、なぁ。
冬馬へとは違う気持ちだけど、それでも秋斗はとても大事な存在だ。また会える日まで私も我慢しないといけないんだな。私の方が秋斗離れ出来てないなんてことになったら恥ずかしい。
そんなことを考えていると、部屋がノックされ、お母さんが入ってきた。
「雪、今日は学校に行く用事はないの?」
「ないよ。」
「あらぁ。困ったわね。」
「どうしたの?」
「太陽が部活の練習で学校に行ってるんだけど、お弁当を忘れて行っちゃったのよ。雪、届けてくれる?」
「へぇ、あの子が?珍しいね。オッケー、着替えるよ。せっかく出るし、生徒会室にも寄って行こうっと。」
制服に着替えて、家を出る。
昨日はあの場にいることを主張して粘ったのだけど、あの二人に口で勝とうなんて無謀な戦いだった。丸め込まれてハブられた恨みは根深いので、弓道部の稽古があると言っていた冬馬に会いに行くことはせずに久しぶりの一人行動を楽しむことにする。
元々秋斗と友達になるまでの幼少期の私は、他人と交流することにそれほど積極的ではなく、一人でのんびりする方が好きな子供だった。
幼稚園児であっても女子社会というのは形成されるもので、やれ「○○ちゃんが可愛い」「○○ちゃんの方が可愛いよう」だとか「○○くんがすきー」とか言い合うものがあった。早生まれだったせいか、周りの子ほどこましゃくれていなかった私にはそれの面白さがさっぱり分からず、特に便乗しないで正直に見たままを発言していたところ、例にもれず仲間外れになった。
なんと生き下手な子供だったんだろう、もうちょっと頭使ったら空気くらい読めただろ!と思わないでもないのだが、まぁ今でもこの時のことを後悔はしていない。
この一人時間は誰にも邪魔されずに本を読んだり、自然の風で涼んだり、流れる水の煌めきをぼーっと見たりして過ごしていたのだが、私はこの時間がたまらなく好きだった。
どのくらい好きかと言えば、友達になった秋斗が心を開いてくれた、どころではなく私におんぶにだっこのべったり状態になった初期、読書嫌いの彼にこの時間を完全に奪われたことで大喧嘩をしたくらいだ。泣いて拗ねていじけた秋斗からようやくもぎ取った一人時間で、蛇口を捻って流れる透明な水が日光を反射している様を見て楽しんでいたら、今度はお母さんに「小学校のお友達とうまくいってないのね…。この子、将来どうなるのかしら…。不登校…それどころかうつ病とかになっちゃったらどうしましょう!!」とひどく心配されていたらしい。
まとめて例えるなら、周りの子たちは荒波の中に私を放り出して高笑いをしようと思っており、親ははらはらしてそんな娘を見守っていたのだが、投げ出された当人は浮き輪で波の中をぷかぷかして楽しんでいました、というような状態だったのだ。
親不孝な子供でごめんねお母さん、と心の中で謝っておく。
今では、仲のいい友達とわいわい騒いで一緒に過ごすことにも、一人で過ごすことにも、それぞれの良さがあると思っている。
高校に入ってから急ににぎやかになった(前を考えれば騒音で訴えられるレベルの騒がしさとも言えるが)今の生活は楽しいけれど、こうやって一人でのんびりと過ごす時間を得られるのは貴重だ。
だから決して昨日ハブられたことの負け惜しみを言ってるわけじゃないんだからね?
日陰を縫うように歩き渡り学校に着くと、グラウンドに向かう。
「あーあー。すごい人だなこれは。」
県を越えてもあれだけの人が来るんだから、当然学校で練習しているときの状態は言わずもがな。観客がフェンスに張り付き山となっている。私が近寄れば太陽がこっちに向かって来て、そしてもれなく女の子たちも集まるだろう。この暑さの中でおしくらまんじゅうを希望する変人ではないのでフェンスに近寄るのはやめた。
さてさてそれじゃあ。
「これ、どーやって渡そうかなぁ…。」
「相田さん?」
水飲み場まで離れて困っていると可愛らしい声に呼び止められた。
「夢城さん。」
彼女とはクラスが分かれたので桜井先輩が一緒にいない時に見かけることはほとんどない。廊下ですれ違ったときに挨拶するくらいだ。元が元だしね。
ようやく伸びてかつての長さになったふんわりカールのキャラメル色の髪に小さい顔、くりくりとしたピンクの瞳にぷっくりとしたつやつやの小さな唇、そして見事なお胸にくびれたウエスト、と輝く美少女っぷりを発揮している。だけど今はそういう外見だけでなく、内からにじみ出る幸せオーラで余計にその魅力が高まっている気がする。
「夢城さん、サッカー部マネだよね?弟の…相田太陽のお弁当持ってきたんだけど、渡してもらえる?」
「いいよ。」
にこっと笑うと胸を撃ち抜かれんばかりに可愛らしい。だからつい言ってしまった。
「夢城さん、去年からずっとそんな雰囲気だったらもっともっと可愛かったのに。『彼ら』が夢城さんを好きになってもおかしくなかったんじゃないかな。…余計なおせっかいだけど。」
夢城さんはきょとん、とした表情をした後に笑った。
「あたしもさ、元々こうしてればよかったかなって思うときもあるよ。でもいいんだ。あたし今、幸せだからね。それに多分これはやろうと思って出来るもんじゃないと思うんだよねー。去年のあたしは色々やらかしたけど、それがなかったら尊先輩には会えなかったし、あの人の魅力にも気づけなかった。だからあなたには悪かったけど、後悔してないよ。ふてぶてしいと思われるかもだけど。」
「別にいいよ。過ぎたことだし。…そういえば、弟はあなたにあまりいい感情を持っていなかったと思うんだけどうまくやれてます?あの子、最近特に荒れてるから。」
去年の花火事件で太陽は夢城さんの浴衣の胸倉を掴み上げるという暴挙に出ている。
「あー相田くんね。最初はあたしを見ただけですごく嫌そうな顔をして同じ空間にすら近づかなかったけど、東堂先輩があれはもう勘弁してやれって諌めてくれたんだ。それに尊先輩が、『太陽くん、去年のことは愛佳から聞いたよ。それは愛佳がいけなかったと思う。でもね、ボクの彼女になった今の彼女は昔の彼女とは違うんだよ。人は間違える生き物なんだ。その最初の一回の間違えをいつまでも引きずりつづけるのはどうなのかな?それはキミ自身の人間としての広がりを狭めないかい?』って言ってくれたらしくてね。それで段々ぶっきらぼうだけど話してくれるようにはなったよ。」
へぇ、あの「一度敵認定したら地獄の底まで敵として認定し続ける」太陽が!
東堂先輩や桜井先輩たちの説得がなければきっと今も太陽は夢城さんと話していないはずだ。東堂先輩はともかく、桜井先輩は見えないところでばかりまともなことしてるよなぁ。見えるところではヘンタイでMで会長に締められてばかりいるから損な人だ。まぁ自業自得なのだけど。
「先輩たちには本当に敵わないなぁ。大人なんだもん。」
「それはあたしも思う。」
夢城さんと私が顔を見合わせて笑う。一時は一触即発になりかけた私たちのこんな姿をゲームは予想できただろうか。しかもゲームではサブに過ぎなかった桜井先輩によって変わったんだよ、彼女は。
「じゃ、あたしそろそろ戻らないと。」
「あ、うん。その…頑張って。」
「ありがとね、相田さん。」
眩しい笑顔を浮かべて走っていく彼女は、元祖主人公の名に相応しい貫禄があった。
夢城さんが離れた後すぐにガサッと近くの茂みが動いて人影が向こうに走っていく。
「誰っ?!」
「待てええええええ!盗撮魔ぁぁぁぁあ!!!」
がささっと更に茂みが動きその後を追いかけようとする人影がもう一つ。その後姿は何度か見たものだ。
「湾内、さん?」
「っ!!!!」
呼び止められたその子は動きを止めて、こちらを振り返ると逃げた人影の方向に指を突きつけたまま訴えてくる。
「あのっ!今はあれを追っかけないとっ!あいつ、夢城先輩と相田先輩のことを撮ってましたよ?!あれ、盗撮ですよね!?」
「あー。」
「あー、じゃないですよ!いいんですか、放っておいて!あんなの許されませんよっ!」
盗撮に対する抵抗感が鈍磨しているのはどう考えても未羽のせいだ。
「んー。気にならないってわけじゃないけど、多分あれ新聞部だから今から追いかけても無駄だと思うよ?」
「新聞部、ですか?」
「そ。ゴシップ記事もゴシップ写真もお任せあれの新聞部。私と夢城さんの仲の悪さは去年から有名で二人でいることなかったからね。だからスクープと思って撮ってたんじゃないの?」
「そんな悠長な。無駄かどうかはまだ分かりませんよ!」
「あ、新聞部員のこういう時の逃げ足は天下一品だから。学校中の最短ルート逃げ道も知ってるし、足の速い私や冬馬や東堂先輩が相手の時はトラップまで作ってるからね。」
「と、トラップ…。」
去年、私が秋斗とも冬馬とも付き合っていなかった時にそれを聞いた。確かにただでさえ目立つ人の集まりである生徒会は新聞部の恰好のスクープスポットだ。それなのになぜ去年それほど騒ぎにならなかったかというと、新聞部の活動が去年の2学期あたりに生徒会…というより会長様によって散々妨害されたからだ。
どういうことかというと、去年の11月に付き合った名物カップルのこめちゃん会長特集をやろうとして、彼らはしつこくこめちゃんに取材し、毎日付きまとった。それにすっかりまいってしまったこめちゃんを見て会長様はブチ切れた。はっきりと新聞部を「害虫」とみなした会長様は、なんだかんだ理由をつけて予算を3分の1に減らし、「表現の自由が!」と彼らが教師に訴えた異議もこれまた何らかの手段で潰した。会長が公私混同による暴走をしたせいで今も生徒会と新聞部の関係はよろしくなく、彼らも存続をかけて必死で取材をしているというわけだ。
ちなみに危険なトラップについては責任を持って生徒会が除去しているのだが、これについては四季先生が一番役立ってくださる。かの方が先導して歩いてくださるとそのドジっ子ぷりを遺憾なく発揮してすべてのトラップに引っかかってくれるからだ。私たちはその後始末をするだけでいい。先生、さすがは生徒会の顧問です。最近では「トラップハマラー」とか「トラップの申し子」とか呼ばれているんですよ!
「ところでなんでこんなところにあなたが?」
袴をはいたままの弓道着姿の湾内さんに向き合うと、湾内さんはびくっとして、それから私に小さく頭を下げた。
「先輩に、償いに来ました。」
「償うって…宣戦布告のこと?」
彼女は頷く。
「あたし、夢城先輩と上林先輩に言われて、あなたの人柄や考え方を誤解してたのかもしれないと思い至りました。あたしが迷惑をかけたことについては償います。今、先輩が一番求めることができるのはあたしだと思いますからそれで許してもらいたいです。」
「それは?」
「ここはゲーム。先輩が3弾に介入してる理由は弟の相田太陽くんですよね?相田くんの『退学エンド』を免れさせるためにこないだのこともされたんですよね?だったら、主人公のあたしが相田くんルートを取れば償いになりますか?」
思いがけない展開に目を瞬く。
「太陽ルートを取るって…そんなに簡単に気持ちが動くとは思えないんだけど。」
「できますよ。あたしは主人公です。相田くんにそれとなく気をもたせれば、きっとそのルートに乗ります。」
太陽がこの子を好きになるということか?それは、本当に?
…いいや、違う。
「…悪いけど、それは遠慮するわ。」
「え?なんで?!」
彼女が大きな美しい青い目をこぼれんばかりに見開いている。
「あなたはここを甘く見すぎている。夢城さんに話を聞いたってことは、去年彼女が悪役に認定された話も聞いた、のよね?だったら知ってるでしょ。ゲームの配役は移り変わりうるのよ。それがどういう意味か分かる?」
「だから!悪役の三枝葉月が主人公になる前にルートに乗れば…!」
「違う、全然分かってない。」
「ど…どういう、意味ですか…?あたしが何を分かってないって…!」
首を横に振ってから驚愕する彼女に静かに答える。
「ここが現実だってことよ。」
「!」
「人の心はゲームのように簡単には動かない。だから多分あなたがそれとなく思わせぶりなことをしても太陽には届かないと思う。それから、これは私が1年過ごして来て考察したことだけど、多分このゲームのエンドを決めるのは『本当の気持ち』でしょ?今の湾内さんが例え太陽に好きって言ったとしても、それは『本当の気持ち』じゃない。だったら意味はない。」
「…だったら好きになってみせます…頑張れば、気持ちなんてどうだって」
「聞きなさい。」
「!」
彼女の肩を掴んで正面からしっかりとその目を見ると、彼女は怯えたように身を引く。
だけど逃さない。大事なことは、きちんと伝えないとダメだ。
「あのね。なにより『気持ち』なんてものをこんな引き換え条件に出すということが気にくわないの。気持ちって一番大事なものだよ?お金で買えなくて、自分でコントロールすることさえ難しい。それを物のように扱うことは感心しないわ。あなたにとってもそれは不幸を招くだけだし、いつかきっと後悔する。だから私はそれを償いとしては受け取れない。」
「な…あたしのことなんか気にしてる余裕なんてあるんですか!?相田くんが退学エンドになってもいいんですか!?」
「よくないよ。それでもあなたの協力はいらない。私がなんとかして見せる。」
「なりふり構ってる場合じゃないでしょう?!」
「なりふり構ってるとかじゃない。そういう誰かが犠牲になるような物事の進め方は嫌いなの。あなたも転生者なんでしょう?あなたがどんな経緯でこの世界に来たかは知らない。だけど前の人生で悔いなく過ごせたの?この新しい人生を、前世のゲームなんてものに縛られて生きていいの?」
「……。」
「自分をそんなに軽く見ないで。ちゃんと大事にしなさい。」
言い切ってから彼女の肩から手を下ろし、くる、と振り返って少し目をつぶる。
太陽、ごめんね。あんたが確実に安全になる手段を私が放棄しちゃったよ。
でも大丈夫。私がきっとあんたを助けて見せるから。
未羽には手厳しく怒られそうだけど、甘んじて受けるしかないよね。
きっとまた「あんたは甘ちゃんすぎて一旦埋めたくなる」とか言いながら、あの子は色々考えてくれようとするんだろうな。
迷惑かけちゃうけど。ごめんね、未羽。
どうしてもこれだけは曲げられないんだ。
現世を投げやりに生きようとするのだけは、許せないんだ。
「…凛々しくて…」
内省をしつつ、歩き出そうとしたところでぽそりと声が聞こえて顔だけそちらに向ける。
「…分析力があって、頭がよくて…人への思いやりを忘れなくて…正義にひた走る…」
俯いてぼうっと地面を見つめる湾内さんの声だ。
そのすさまじい美貌と相まって、なんだか壊れたお人形のように見える。
まさか…私、彼女の人格を破壊しちゃった、とか…!?
あ、やば。逃げよう。犯罪にあたるような行為は何もしてないはずだ、うん。肩持ったくらいだし、力こめてないし、大丈夫だよね!
そろーっと歩き去ろうとした瞬間になぜかがばっと身を起こした彼女は鼻息荒くこっちに走ってきた。
それはまさに電光石火。足に自信がある私を眼光で地面に縫いとめると、彼女は私の眼前で急ブレーキをかけて、大きく頭を下げた。
「参りました!!!」
「…はぁ?」
「試すようなことをして申し訳ありません!!相田先輩のことをちゃんとフィルターのかかっていないあたし自身の目で見極めたかったんです!」
私、試されてること多いなぁ…。
「えーっと。それで…」
「もうもう、試すなんておこがましかったです!!先輩は、あたしの理想像そのものでしたっ!!正義に溢れてどこまでも優しく凛々しい戦の女神の様な…!」
「…ちょっと待って。なんか色々と歪められてない?」
私がやったことは、おそらくこのままだと意味ないから申し出を受けない、という当たり前のことと、それから自分の主義に反するからといって弟を危険にさらして親友に迷惑をかける行為だったと思うんだけど?
「そんなことありません!事実はこの目で!耳で!しかと受け止めさせていただきました!」
それから私の手をぎゅうっと握ってキラキラした目で言ってきた。
「相田先輩っ!師匠としてお慕いしていいですか?いえ、させていただきます!!」
あれ。何がどうしてこうなった?