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ゲーム補正を求めて奮闘しよう!  作者: わんわんこ
【高校2年生編・1学期~夏休み】
145/258

物の再利用は人に優しい。

「雪ちゃん元気にしてたー?」

「斉くん!」

可愛い系イケメンがにこにこ笑顔を浮かべて生徒会室からひょっこりと顔を出した。

部活後に生徒会室に寄ってみたところ、俊くん、こめちゃん、私以外のみんなが集まっていた。ちなみに雨くんが駄々をこねたせいで明美は未羽や京子、遊くんがいることを条件にカラオケに行った。鮫島くんは当然お守りとして同伴している。

「雨と結人には会ったんでしょ?」

「うん、茶道部の方に明美に会いに来てたよ。あの感じだと、条件はクリアしているの?」

「もっちろん。頑張ったよ、雨。でね、この3日間は最終試験なんだってさ。」

「最終試験?」

「そ。天夢には男子しかいないからね。雨が前に君恋に行ったとき、女の子が周りにいっぱいいる環境で暴走したんでしょ?だから、その環境でももう大丈夫だってことを明美さんに見せつけるんだってさ。」

「なるほど~。」

「逆に雹くんの方は3日間も大丈夫なの?」

「う…。だ、大丈夫…なはずだ。」

振り返ると君恋の制服を着た皇帝様が立っている、のだが。

足が生まれたての子鹿のようにプルプルした状態だ。

「雹さ、校門からここに来るまでで初めて共学の女子生徒の洗礼にあったんだよねー…。ここに飛び込んで避難してきたんだよ。」

斉くんがぼそっと教えてくれる。

雹くんの様子を見るによっぽど怖かったんだろうなぁ。どれだけ女子に追っかけまわされたんだろう?

このぷるぷる足を震わす赤ちゃん鹿(雹くん)が君恋高校に足を踏み入れたのは去年の君恋祭の時から2度目。だが、去年君恋祭に来た時には彼は着ぐるみを着ていた。それもどこで手に入れたの?と訊きたくなるような恐ろしく可愛くない…はっきり言ってしまえば、キモイ系のゆるキャラのもの。そのおかげで女子生徒たちはもちろん、子供ですらあまり近寄っていなかった。雨くんを初めとした三人がいたのに周りの人に駆け寄られなかったのはその着ぐるみのおかげだ。

「本当に大丈夫か?座ったらどうだ?」

東堂先輩に席を勧められた雹くんは

「い、い、いえ!大丈夫です。これも、り、リハビリですから!明日からは同じ教室に行くわけですし…!……だが、なるべくなら雪、お前に近くにいてほしい。」

断ってからつかつかっと私の方に歩み寄ってその紫紺の瞳で私を見つめて来る。

目が血走ってるから違うと分かるけど見ようによっては口説いているようにに見えるぞ。

「んー分かった。」

「雹。念のため確認するが、女友達、なんだよな?」

胡乱な目で見て来る冬馬くんに雹くんは顔に脂汗を浮かべたまま返した。

「ここでからかって、『まさか。んなわけねーだろ?』とかやったら面白いんだろうけど。」

「是非やってほしかったなぁ。僕、がっかりだよ。」

「そんな冗談をここで吐いた時点で、こいつが雪に俺を近づかせなくなるだろ!?死活問題なんだ。そんなことは言っていられない。…というわけで、純然たる女友達だ、安心しろ。」

冬馬くんはまだ何か言いたそうな顔をしていたけれど、分かった、と黙る。

「別に雪だけじゃねーよ。女子と何かやらなきゃいけなくなった時のために頼んだだけだ。お前や俊にも近くにいてもらえると助かる。…増井とか、あとあのクリスマスパーティーのメンバーなら多分女でも大丈夫、だろうと思う。」

「それなら授業以外の時間はなるべく生徒会室に来た方がいいでしょうね。」

会長が助言すると、腕組みをして聞いていた東堂先輩も頷いた。

「もともとお前らは生徒会の視察に来たんだしな。なるべく昼と放課後は早めに来て鍵開けるようにしといてやるから。雉。パソコンの方だが、アカウントロックにこいつらも入れられるか?仕事覚えるなら少し操作できるようにした方がいいだろう?」

「できます。お任せください!」


みんなが真面目に仕事の話をし始めたところで、ふと、部屋の隅で猿と桃がしゃがんでいることに気が付きそっちに近づいた。

「猿、何してんの?」

まさか今更誰にも相手にされないことをしょげているとか…?やはり彼らもちゃんと補助員として存在を認めてあげないといけなかったか?

というほんのわずかな同情は全くの杞憂だった。

「あ、女王陛下、今日も麗しいッスね!実は、これの効果を確認してたッス!」

「これは…G防止の黒キャップ…?」

猿が指さしたのは黒い塊だ。よくよく見れば部屋の四隅に同じものが置いてある。

「触るとぽろぽろ崩れる…プラスチックじゃないね?…あれ。これ触って平気だったのかな?」

「大丈夫ッス!大丈夫じゃなかったら女王陛下が触った後に言うなんて恐ろしいことはできないッス!」

よっぽど盗聴の脅迫行為は効いているらしい。あれは過去最悪の気分だったからちょこっと八つ当たりしたくなってやっちゃった若気の至りだよ。だから私はもうあんなことはしませんよ?…多分。

「ん?これなんか焦げ臭い感じがする?これ、なんなの?」

「…実は、クッキーなんす。」

「食べ物をこんな風にするなんて罰当たりじゃないの!」

「クリスマスパーティーで小西先輩が作ってくれたものッス。」

「あ、食べ物じゃないね。」

誰もが毒物と認定したアレだ。

「そうなんす!おいらたちで片付けをしたのは覚えてますんか?その時に雉が『こ、これのせいで…三途の川を見た…!本当に向こうでおじさんが手を振ってたんだ…!綺麗なお姉さんがムチを持って立ってたら迷わず行ったのに…!』って言って見るたびに反射で涙が出るようになってたんで、さっさと捨てたんす。」

雉、行ったら戻って来られない一本道だったと思うよ。そのおじさんに感謝すべきだと思うよ、私は。

「そしたらゴミ捨ての時にいたカラスがそれを咥えて飛んでったッス。そのカラスが途中でいきなり失速したッスよ!!その後墜落してぴくぴくしてたッス!ものすごい威力だったッス!…あ、ちなみにしばらくしたらふらふらと飛び立ったッスけどね?」

「それでおいらたちは生徒会室清掃・警備担当として、これはもしかしたら害虫対策に使えるんじゃないかと思ったんす。それでそのまま使うとクッキーもどきにカビが生えるんで、焼いたらどうかってちぃが提案してくれたんすよ。」

「茅菜さんにこの話を!?」

「うっす!」

桃は得意満面で頷いた。

「ち、茅菜さん、なんて…?」

普通の感覚を持った女の子にとっては、劇物並の威力を誇る、既にクッキーと呼んではいけないモノをお菓子だと豪語する人間がいるということ自体が驚きの事実だろうに。

「『物の再利用ができて素敵な考えね、ダーリン!』って言ってくれたんす!」

茅菜さんも普通の女の子じゃなかったんだった。

「それで猿が自前のオーブンとかで焼いたの?」

「いえ、大切なオーブンに毒物はいれられないッス!調理器具への冒涜ッス!化学室でガスバーナーで表面を焼いたッス!中まで焼いたら炭になっちまうッスから!」

炭を食べる方がずっと体にはいいだろう、うん。苦いなぁとかで終わるもんね。

「それで1月からずっと設置していたッスけど、Gが来なくなったッスよ!!食べてやられたのか、本能的に避けたのかは分かんないッスけど、来なくなったッスよ!!これは画期的ッス!やっぱり小西先輩にお伝えすべきッスかね!?」

「絶対伝えない方がいいと思うよ。伝えたら確実にそれを食べさせられるよ?」

私のセリフに二人は「ひぃぃぃぃ!」「褒め言葉のつもりなんす――!!」と叫んでから、こそこそっとそれを先輩に見られないように隅においやっていた。

今の話を総合するに、美玲先輩の料理は殺虫剤とかホウ酸団子レベルということか。東堂先輩の「決して飲み込むな」はあながち冗談じゃなかったんだ…。

先輩、もしかして飲み込んだことがあるのだろうか?

待てよ?

よくよく考えたら、君恋の生徒会は普通の生徒会とは大きく違う。仕事内容も所属人物も特殊だし、身分制度なんかも出来ている。

「あれ。ここを見学して仕事学ぶ意味あるのかな…?」

「雪、なんか言ったかー?」

「いいいやっ、何でもないよ雹くん。ちょっと私トイレ行ってくるから!」

正論を言うと女子のいる空間で頑張っている彼にあまりに酷だ。

ここにも学べるところはある。きっとある、多いはずだ。だって会計とか広報とかまともな仕事内容もあるもんね!

自分で君恋の生徒会のマトモなところを列挙しようとして挙がらない事実に打ちのめされそうになりつつ、トイレに入ろうとしたところで

「ちょっといいですか。」

腕を掴まれた。






そして冒頭に至る。



そろそろ回想から戻ってもいいだろう。

彼女も聞こえない位置まで移動したはずだ。

私はポケットに入れていたケータイを取り出し、未羽に電話する。

「未羽、盗聴聞こえた?」

『ばっちりね。…やっぱり作戦は無理そうね。非協力的な気配がイヤホン越しにでも伝わってきたわよ。』

「うん。会って分かったんだけど、正義感に燃えてた。自分があくどい転生者の私に鉄拳を加えて正してやるんだっていう感じ?乙女ゲームのヒロインっていうよりは少年漫画の主人公みたいなオーラがあったよ。」

『…勘違い爆走女か。一番面倒そう。そういうタイプって思い込みが激しくて大抵こっちの言うことなんて耳に入れやしないのよ。やれやれだわ。』

「協力が仰げないんだったら、太陽と主人公のイベントを陰ながら成立させていくしかないよね。これから起こるイベントとか、未羽分かる?どこまで未羽はプレイしたの?」

『夏休みの生徒会合宿のとこまで。』

そこまでは予め分かるわけだ。対策のしようもある。

『彼女が宣戦布告してきた以上、これまでよりずっと危険な可能性があるわ。雪、気をつけて。次のイベントは体育祭だから。』

「わかった。」

私は通話を終えると、そのままトイレを出た。





そうして迎えた天夢の人たちの編入2日目。

私たちのクラスに突然やってきたイケメン編入生4人に2-Aの女子が騒ぎ出す。

「今日と明日お世話になります。天夢高校からの編入生の空石雹です。よろしくお願いします。」

「同じく空石雨です。以前はご迷惑おかけしました。今回は何もしません。どうぞよろしくお願いします。」

「同じく鮫島結人です。どうぞよろしく。」

「同じく種村斉です。よろしくお願いしまーすっ!」


当然他のクラスの人も休み時間に興味津々で覗きに来る。

「空石雹くんだよね!よろしくねっ!!」

前の挨拶では平常心を装っていた雹くんはクラスの女の子が挨拶しに来た時は、席から無言で立ち上がり私の後ろに隠れて、

「おおおおおおう。よろしく。」

と返す。初対面の時、天夢で威張り腐って人に口を利くなと言った皇帝の影はどこに行った、という怯え具合だ。

「雹も形無しだよねぇ。」

斉くんはそんな雹くんを苦笑して見ているが、たまに私の傍を少し寂しそうな顔で見ている。きっとお別れもできなかった秋斗(かれ)の影を見ているんだろう。天夢では一番仲良かったもんね。斉くんが寂しそうな顔をすると私も少しだけ、胸がちくりと痛む。

「雪?大丈夫か?」

隣の席からそっと声をかけてくれる冬馬くんは本当に敏い。

気まずくなっても私のことを気にしてくれている。

「…うん。平気。」

冬馬くんは私の頭に手を伸ばし、けれどはっとしたようにその手を止めて下ろした。

…やっぱり、まだ撫でてはくれない。

そのことも私の胸をちくりと刺した。


あとは日がな一日雹くんがびくびくしていて(ワイシャツが冷や汗でびっしょりになるレベルだから重症)、斉くんが苦笑し、鮫島くんは普通に授業を受けていた。雨くんは一切女子と口を利かなかった。むしろ話しかけてきた女の子にちょっと邪険にするくらい。授業内容自体は天夢の方が進んでいるので4人は余裕で、専ら先輩たちが丁寧に教えてくれる生徒会の仕事を習得する方に集中していた。



そして3日目。

「雨く~ん。すごいピリピリしているの分かるよぉ?ちょっと落ち着こうよう?」

こめちゃんがさすがに雨くんに声をかける。

私たちが雨くんの拒絶対象女子になっていないのが救いだ。

「俺は、ここで失敗するわけにはいかないんです。」

真剣な表情の雨くん。明美に誤解されたくなくて露骨なんだろう。

「そこまでしなくても大丈夫だと思うよ?」

控えめに俊くんが声をかけているが、雨くんの態度は変わらない。

「あ、そうだ。雪さん。」

そんな雨くんはカバンをごそごそしていたかと思うと、プリントの束を取り出して私に渡してくれる。

「これ、頼まれていたやつです。どうぞ。」

「ありがとうー。助かる。」

「これはなんですの?」

「天夢高校でやっている授業のプリントのコピーだよ。春休みに君恋の先取りで受験に必要な範囲の問題集とかは一通りやったから、それだったら進学校の勉強をやらせてもらおうと思って。」

「雪ちゃん、春休み、勉強してたの?春休みって言ったら、うちの学校にしては宿題がほとんど出ない休みで…学生の天国だろ!?」

「え?だって。やること他にないでしょ?」

私の返答に、みんなが唖然とする。

「…と、冬馬くん。もしかして、春…。」

俊くんの質問をみなまで待たずに冬馬くんが答える。

「図書館か学校で一緒に先取り学習してた。」

「他にどこも行かなかったのか?」

鮫島くんすらちょっと驚いてこっちを見ている。

学生の本分は勉強だよ?

「行ってない。」

「「「「雪 (ちゃん)!ちょっとこっちに来なさい!」」」」

「え、ちょっと!」

冬馬くんの答えを聞いた後間髪入れずに女子4人に引きずられて、女子トイレの方に連れていかれる。

「あんなに初々しい付き合いをしていた理由が分かりましたわ!」

「上林くんに先に進める機会を与えなかったの、あんたか!」

「えええええ。なんで!?」

「あんたのことだから、学校か図書館で待ち合わせて、勉強して、そのまま帰ったんでしょうが。寄り道とか買い物とかほとんど行ってないでしょ!?」

「え、それは、そうだけど…。それについて冬馬くん、何も言わなかったよ?」

「冬馬くんが可哀想だよぉー。」

「なんで?!」

未羽がため息をついてから私の肩をがっと掴む。

「あんたが、なんで恋愛しなかったか、上林くんは知ってるでしょ?」

「べ…勉強…したいから。」

冬馬くんは前世の苦い記憶のことを知らないから、それがメインの理由だと思っているはずだ。彼の告白を一度断ったときにはそう言った。

「それを邪魔したら、きっとあんたが嫌がると思って、どこか行きたくても遠慮してたんじゃないの?」

「それは…そう、なのかも…。」

こめちゃんが怒った顔で詰め寄ってきた。

「雪ちゃん!付き合うって、自分の都合に相手を振り回すことじゃないよぉ?相手がやりたいこと、したいことが例え自分とちょっと合わなくても、お互いが歩み寄ることが大事なんだよ?お互いが思いやらなきゃ付き合いなんて続かないもんっ!雪ちゃん、冬馬くんのこと振り回してない?」

「う…。」

未羽ですら彼女が真剣に語るときに使う優しい口調で言ってくる。

「あんたが恋愛に関してとことん鈍いことは上林くんだって分かってくれてるわよ。でもだからってそれを当たり前だと思っていいわけじゃない。彼の気持ちを読み取れないなら読み取れないなりにあんたから直接訊いてみるくらいの誠意は尽くすべきなんじゃないの?」

冬馬くんを振り回していなかったかと言われれば、否定できない。特に秋斗が常に一緒にいて合わせてくれたから、それに慣れすぎてしまった。冬馬くんは気持ちを悟らせないようにするのが上手い。彼の気持ちが読めないことでいつの間にか彼のことを思いやるという当たり前のことを怠っていたかもしれない。

なんて傲慢だったんだろう。私、彼女失格だなぁ。

「うん。そうだよね…。」

私が項垂れると、今度はこめちゃんがしゅん、としたように謝ってくる。

「ごめんね、雪ちゃん。私ちょっときついこと言っちゃった。私もね、春先輩優しいからつい甘えちゃって、ワガママになっちゃうの。だから自分で意識して気をつけてるの。雪ちゃんには同じ失敗してほしくないから言っちゃったの。」

「謝らないでこめちゃん。むしろはっきり言ってくれてありがとう。」

「そうですわ。反省してやり直せばいいんですのよ。」

京子が微笑み、私の頭を撫でてくれる。いくら中身の合算精神年齢が高くても恋愛に関してはきっと私は一番幼いんだろう。

「明美もですわ。」

京子が明美に向き直る。

「明美は、まだ答えを出していませんわね。でももし、雨くんと付き合うことを決めたら、きちんと雨くんに歩み寄ってあげなければいけませんわ。その覚悟があるかちゃんと見つめてから彼の気持ちに返事をしなければなりませんわよ?」

「…そうだね。」

今日だけじゃなくて昨日から明美はずっと言葉少なだ。真剣に雨くんへの返事をどうするか考えているのだと思う。

明美は男嫌い、というわけではないが潔癖だ。だから前の雨くんが苦手なのは間違いない。じゃあ今は?今の雨くんに対してはどう思ってるんだろう?



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