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竜を撃つものデータベース  作者: GIN
竜について
3/8

竜の種類 グレード4~6

データベース【竜の種類】DC0034.12



【グレード4】


■飛竜

・概要

全長三〇m、翼長二〇m。両腕が翼の真っ赤なドラゴンという姿。大きな翼と長い首と尾が特徴。

Dデイで世界中に出現したため、最も知られた竜の代名詞的存在。

飛翔速度は三五〇キロ以上。大戦期の戦闘機に比べると速度には劣るが火力、旋回性、耐久度で優る。

広大な縄張りを持ち、数年かけて巡回している。そのルートは時に変更されることから、それと知らず巡回ルート上に村が作られ、悲劇に遭うことがある。

戦闘攻撃機(爆撃機)としての役割の他に、巣で卵を産み、数を増やす生産工場の役割を持つと考えられている。


・特殊能力

口から数十万度のプラズマブレスを発射。弾速は機銃弾などに比べると遅いが、人類側にこれを防ぐ兵器は存在しない。

「名前持ち」と呼ばれる特殊な個体には、より進化した能力があると言われている。




■スカーフェイス&ストライプ

・概要

本来一体だった個体が分割し、二体になった特異な飛竜。

元は左半身だったのがスカーフェイス、右半身がストライプ。

全身に走る傷跡は、急激な成長に表皮が追いつかずできた裂傷によるもの。その特徴的な姿から、一体の飛竜と思われたため「時速900キロ以上で飛翔」「グレード6相当」といった誤解、誤認を生んだ。

眼球が一つだったり、産卵器官がないなど廉価版の飛竜ということもできる。

通常の飛竜より若干小さく、またスカーフェイスは右半身、ストライプは左半身が未発達であるなどバランスを欠いており、単体での脅威度はグレード3ないし4と推定される。


・特殊能力

元来一つの個体だったためか、極めて高いレベルで相互支援を行っていた。

この相互支援によりグレード4、場合によってグレード5に相当する。

竜同士は電波で交信していると考えられているが、この二体は二一世紀の兵器がデータリンクと同等、もしくはそれ以上のレベルでリンクしていると推定される。




【グレード5】


■ブラックスロート

・概要

所謂「名前持ち」の飛竜。グレード5相当。

全長四〇m以上、翼長三〇m以上。通常の飛竜より一回り大きい。

その名の由来は、ノド元に黒い斑点(おそらくDデイで受けた傷跡)があることから。

シェルビーピーク八カ村を一夜にして滅ぼし、城砦都市セント・ジョージの戦闘車両部隊約一〇〇両を壊滅させた。別名「災厄の飛竜」。

エースのカーティスを葬るも、テールハットでレストアされたゼロにより倒された。

老獪にして狡猾。他の飛竜にはない特殊能力も持っていた。


・特殊能力

全身を青い燐光のような光で包み、高速で飛翔する「リンドブルム」。

二〇世紀末、翼を磁場で覆うことで空気抵抗を減らす技術が研究されていた。原理的にはこれと同じで、全身を包む磁場で空気の流れを効率よくコントロールすると共に、推進用磁場で加速を行うのだ。その速度は、時速九〇〇キロをゆうに超える。

また、空中で無数の散弾に拡散するプラズマブレス「ライオットブレス」も確認されている。

これらの能力はカーティスとの戦いで重傷を負った後、発現している。おそらくレストア戦闘機に対抗するため進化したのだと推定される。



■サンダーヘッド(雷雲竜)

・概要

全長四〇メートル。蛇のような長い胴体、細く小さな脚と、東洋の竜のイメージ。アリゲーターに似た頭部には、クリスタル状の角が六本。その角の周囲と首の付け根には銀灰色のたてがみがあり、そのまま背中から尾へとストライプ状に続いている。

Dデイ直後から城砦都市サン・ウェスト近郊の岩山フィラメント・ロックに住み着いた。

名前の由来は雷雲。(積乱雲、特に入道雲を意味している)

他の竜のように、兵器に例えることができない特殊な竜である。

6.34日に一度、洞窟を出て湖に面した断崖に立つがその理由、目的は不明。

一説には、他の天体/惑星へ通信を送る定時連絡であるという。


・特殊能力

球電ボール・ライトニングを生み出し、これを武器として使う。

また金属弾や炎を退ける電磁障壁を展開することで、鉄壁の防御力を有する。この電磁障壁は105mm無反動砲の攻撃にもびくともしない。

これに必要な膨大な電力は、住み処にしている岩山の圧電効果、その近辺の〝竜の森〟が上空に作る雷雲から得ている。

身体が超伝導体であるため、金属質の武器を撃ち込まれると、そこに高熱が発生し大きなダメージを受けてしまう。この現象は「クエンチ」と呼ばれるもので、超伝導体に伝導体が接触することでそこに電子の流れが停滞、発熱するというものである。

電磁気に由来する特殊な感覚も有しているらしく、森の中に隠れた兵士や地中に埋設された地雷などを正確に探知していた。




■シーサーペント(海蛇竜)

・概要

全長40m~80m以上。(未確認)

海中に出現した巨大なヘビのような姿の竜。

目撃例がDデイのみで、人類の海洋戦力のほぼ全てがこの種によって壊滅させられた。

交戦した艦船の生存者が極めて少ないことから、謎が多い。


・特殊能力

水中を90ノット以上の速度で泳ぎ、潜水艦を一撃で破壊する衝撃波弾ソニックプラストを発射する。

高速移動はスーパーキャビテーションと電磁推進の両方が関わっていると推定される。

ソニックブラストは、長大な身体を共鳴器として使っているものと推定。




【グレード6】


※このクラスの竜はまだ確認されていない。



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