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リアル  作者: 青麒麟
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五頁

考え出したら止まらない。

俺は自殺を決意した。

迷惑をかけた人々に言い訳はしたくたかった。逃げてると言われてもしょうがない。それは自分でも理解していた。しかし言い訳しても今の俺には何も出来ない。何も言わない事が俺流の正義なのかも知れない。頭の中にはあっても忘れるようにしていた。とりあえず考えるのは自殺の方法だ。思いつくいろいろなやり方を模索してみた。まだフライドが捨てきれない俺は自殺に見えないやり方を考えた。首吊りはまず無理だしレンタンもいかにもである。事故も確実ではないしなかなか見付かる筈がない。そんな時前にドキュメントで見た生活保護を打ち切られて餓死した青年の話を思い出した。それだったら自殺は見えない。ただ自分に出来るだろうか?欲の中にどっぷりと居た自分が出来る訳がない。だが方法はそれしか見付からないしやるしかないと思った。まずは遠くで知ってる人に見付からず試そう。まわりに知り合いが居たら甘えで挫折してしまう。死に場所を探す事にした。さっき子供の頃自転車で歩きまわった事が頭に残っていたのか自転車を買う事にした。有り金も少ないのもあり盗もうとも考えたがそれはあまりに寂しかった。ホームセンター間でこそこそ歩いて行き一番安くて一番丈夫そうなのを選らんだ。餓死するのにお金は必要ないだろうがもし成功した時に1円も持っていなかったら浮浪者に思われる。それも嫌だった。家まで急いで自転車をこぐと太股が少し痛かった。でもそれは嫌な事ではなかった。初めて遠出した少年の日を思い出した。

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