四頁
寄せ集めの自転車を作って良く遠出をしたものだった。
まだ免許などあるはずもなく自分の操る事の出きる唯一の者だった。しばらく忘れていた感覚だが今更乗る事は考えなかった。少しの間の喜びは直ぐ現実に戻される。家や携帯のベルが鳴り出した。今日は約束の支払い日だ。振り込みの時間が過ぎ会社も開いてないのでみんな不信に思いいっぺんにかけてきたのだろう。電話の線を引き抜き、携帯をバイブに設定した。暗くなるのを待って食糧を買い込む。人目を避ける為外れのコンビニへ行き弁当やとインスタントラーメンを買い込んだ。暗い河の畔で弁当を食べ人が寝静むのを待って家に帰った。むなしかった。泥棒のように自宅に入り何もない冷蔵庫からビールを取りだしいっきに飲み干した。何も喜びを見い出せない俺はまるで薬でも飲んだようにぼーとしていた。世の中が全部、負に感じる。鬱病のようになり死を意識するようになった。呆然とテレビを見続ける。暗いニュースが加速をつけてくれた。ただ今まで目に入らない事が俺の心を揺さぶる。嘘付きの政治家、なんでこんな嘘に騙されるのだろう?殺人、何故欲や感情で人が殺せるのだろう?災害、天罰だろうか?あの中に崇高な信者は以内だろうか?何もかもが疑問に思えた。自分の事も否定し始めた。死に関して興味が深くなって行く。順風満帆だったとしてもいくつまで生きてられるだろう?食欲の為に生きるのか?物欲の為に生きて行くのか?幸せとはなんだろう?世の中で言う負け犬だった俺は死を意識するようになった。