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リアル  作者: 青麒麟
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二頁

何日飲み続けただろう?これではいけないと思いまわりや取引き先の社長などに相談した。

営業成績の良かった事でみんなが親身になって相談に乗ってくれた。とりあえず出た結論は借り換えの銀行を探す事だった。必要な物は全然揃えスーツに着替た俺は紹介された銀行を全てまわった。しかしバブルがはじけた今になっては担保割れしてしまいどこも貸してくれない。(担保割れ:例えば今まで500万の価値があった物が価値が下がってしまう事)家と土地にはもう価値がなくなっていた。今まで一億の値がついた物が半分以下になっていたのだった。とりあえず会社を潰したくない俺はいろんな所から借りまくった。危ない人からも。そしてがむしゃらに働いた。不安を抱えながら。しかし無理は続くはずはなかった。営業成績は良くても支払いに追われ信用も失い始めた。家族にもお金を渡す事ができず妻からは不満の小言の毎日だった。

ある日家に帰ると電気が消えていた。みんな寝たのかと思ったが食卓のテーブルに書き置きがあった。

あなたとは着いて行けません。子供と実家に帰ります。

書き置きの横には離婚届けの入った封筒が一緒に置いてあった。俺は銀行が潰れた事よりショックだった。確かに最近の俺は荒れていたかも知れない。しかし俺は何も悪くないはずだ。今まで連れ添ってきたのは何だったのだ?今までの幸せはどこに行ってしまったのだろう。直ぐに俺は迎えに行く準備をした。着替をバッグに詰め家を出ようとしたその時足が止まった。そしてバッグを部屋に戻しまた飲みに出かけた。

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