第97話「どんぐりのかくれんぼ」
秋の森には、どんぐりがたくさん落ちています。
ただ拾うだけじゃもったいない! 今日は、どんぐりを使った“かくれんぼ遊び”のお話です。
秋晴れの日、さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんの三人は森でどんぐりを拾っていました。
「こんなにいっぱい集まったよ!」
さくらちゃんの袋はもうパンパン。
「ぼくのも重たい!」
ゆうたくんは袋を持ち上げてみせます。
みなとくんは思いついたように言いました。
「ねえ、どんぐりでかくれんぼしない?」
「どんぐりで?」
二人はきょとんとしました。
みなとくんの考えたルールはこうです。
どんぐりをひとり5つずつ持つ。
森の中に、こっそりかくす。
他の人のどんぐりを、時間内にさがす。
「なるほど! どんぐりのかくれんぼだ!」
三人はわくわくしながらゲーム開始。
さくらちゃんは切り株のすきまに、ゆうたくんは落ち葉の山に、みなとくんは木の根元に。
それぞれ工夫してかくしました。
やがて「さがしていいよー!」の合図。
三人は一生けんめい探します。
「ここにあった!」
「えー、見つかった!」
大笑いしながら、どんぐり探しは大盛りあがり。
最後に見つけられなかったどんぐりは、「森の宝物」になりました。
どんぐりは、ただの木の実だけど、遊び方を工夫すれば立派なおもちゃになります。
見つけて、かくして、また探して……。
自然のなかで遊ぶと、想像力がどんどんふくらみますね。




