第96話「まつぼっくりロケット」
秋といえば、足元にごろごろ落ちているまつぼっくり。
今日は、そのまつぼっくりをつかって遊んだ三人のお話です。
ある秋の午後、さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんの三人は、森の小道を歩いていました。
「見て! こんなに大きなまつぼっくり!」
さくらちゃんが両手でかかえるようにして拾いあげました。
「こっちにもいっぱいあるよ!」
ゆうたくんとみなとくんも、つぎつぎにまつぼっくりを見つけます。
三人はベンチの上に集めて、「どうやって遊ぶ?」と首をかしげました。
「そうだ! ロケットにしよう!」
ゆうたくんがひらめきました。
木の枝を発射台にして、まつぼっくりをのせます。
「さん、にい、いち、発射ー!」
枝をパチンとはじくと、まつぼっくりがぴょーんと空へ。
「わぁ! 本当にロケットみたい!」
三人は大よろこびで、何度も飛ばしました。
ときには高く飛びすぎて、草むらに見失ってしまうことも。
それでも笑いながら探して、また飛ばしました。
「今日はまつぼっくりロケット大会だね!」
秋の森には、子どもたちの声がひびいていました。
まつぼっくりは、ただ拾って集めるだけでも楽しいですが、工夫次第でいろんな遊びになります。
秋の自然は、まるで大きなおもちゃ箱のよう。
みなさんもぜひ、身近なものでオリジナルの遊びを考えてみてくださいね。




