第95話「あきぞらのしゃぼんだま」
しゃぼんだまは、光をあびると七色にかがやきます。
今日は秋の空に舞い上がった、しゃぼんだまのお話です。
日曜日の午後。
さくらちゃんとゆうたくん、みなとくんは、公園にしゃぼんだまセットを持ってやってきました。
「空が高いから、きっとたくさん飛ぶよ!」
さくらちゃんがそう言って、ふーっと息をふきこみます。
しゃぼんだまは、きらきらと光りながら秋の空へ。
赤や黄色の木の葉のあいだをぬけて、どんどん高くのぼっていきます。
「見て! 夕日がうつってオレンジ色になってる!」
ゆうたくんが指さしました。
「ぼくのは風にのってすごく遠くまで行ったよ!」
みなとくんも大はしゃぎ。
三人は順番にしゃぼんだまをふき、どれが一番長く飛ぶか競争しました。
ふわり、ふわりと空にのぼっていくたびに、「がんばれー!」と声をかけます。
やがて、ひときわ大きなしゃぼんだまが風にのって昇り、青空の中でぱちんと消えました。
「秋の空に、しゃぼんだまの花火みたいだったね」
三人は目を細めて、消えた空をいつまでも見上げていました。
秋の空は高くてすんでいるので、しゃぼんだまがとてもきれいに見えます。
風や光といっしょに楽しめば、まるで自然がつくったアートのようですね。
ぜひ秋晴れの日に、みなさんもしゃぼんだまを飛ばしてみてください。




