第91話「どんぐりすべりだい」
秋になると、どんぐりがたくさん道にころがっています。
今日は、そのどんぐりをつかって子どもたちが考えた楽しい遊びのお話です。
放課後の校庭のすみっこ。
さくらちゃんとゆうたくん、みなとくんは、ランドセルをおろしてしゃがみこみました。
「見て、こんなにどんぐりがひろえたよ!」
さくらちゃんが両手いっぱいにどんぐりを見せます。
「じゃあ、ここであそびを考えよう」
ゆうたくんは、遊具の横にある長いすべり台を指さしました。
三人はすべり台の上にのぼり、どんぐりをころころ転がしてみました。
すると、どんぐりはくるくる回りながら、シュルシュルシュルーッとすべり落ちていきます。
「わあ! まるでレースみたい!」
みなとくんは大よろこび。
三人は自分のお気に入りのどんぐりをえらび、何回もレースをくりかえしました。
「このどんぐりは速いぞ!」
「ぼくのは途中で止まっちゃった!」
そのうち、落ち葉をすべり台の途中に置いて「ジャンプ台」にしたり、石でコースをつくったり。
どんぐりレースはどんどん楽しくなっていきました。
夕やけが空をそめるころ。
三人はランドセルを背負いなおしながら、
「明日もまた、どんぐりすべりだいしようね!」と声をそろえて帰っていきました。
身近などんぐりも、すこし工夫すれば遊び道具に大へんしん。
レースやゲームを考えると、秋だけの特別な楽しみが広がります。
ぜひみなさんも、自分だけの「どんぐりあそび」を見つけてみてくださいね。




