第90話「はっぱのかさ」
雨の日のおさんぽは、ちょっとたいくつ?
でも自然のなかには、思わぬ「ひみつのかさ」がかくれているかもしれません。
朝からしとしと雨がふっていました。
さくらちゃんとゆうたくんは、カラフルなかさをさして学校へ向かいます。
「ねえ見て! あそこ!」
ゆうたくんがさした指の先には、大きな木の下で雨をしのいでいるみなとくんの姿。
「かさ、持ってこなかったの?」
さくらちゃんが声をかけると、みなとくんは苦笑い。
「うん……でもだいじょうぶ。ほら」
みなとくんの手には、どんっと大きな葉っぱ。
それを頭にかざすと、雨つぶがぽたぽたと葉っぱの上ではじけて、まるで緑色のかさみたい。
「わあ、ほんとにかさだ!」
二人はびっくりして笑いました。
三人でいっしょに歩きながら、さくらちゃんとゆうたくんも道ばたで見つけた大きな葉っぱを手にとってみました。
小さなかさ、少しかがまないとぬれちゃうかさ……。
「なんだか雨の探検みたいだね」
そう言って、三人は雨の音を楽しみながら歩いていきました。
大きな葉っぱは、昔から子どもたちにとって「自然のかさ」でした。
雨の日もいやがらずに、ちょっと目をこらすと楽しい発見があるかもしれません。
次の雨の日には、ぜひ「はっぱのかさ」を探してみてくださいね。




