第87話「おちばの手紙」
秋になると、色とりどりの落ち葉が道いっぱいに広がります。
今日は、その落ち葉をつかって友だちへ“ひみつの手紙”をおくったお話です。
学校の帰り道。
さくらちゃんとゆうたくんは、赤や黄色の落ち葉をふみながら歩いていました。
「ねえ、この葉っぱ、ハートの形に見えない?」
さくらちゃんがひときわきれいな赤い葉っぱをひろって見せました。
「ほんとだ! じゃあ、これを手紙にしてみようよ」
ゆうたくんは思いついたように、ポケットから色えんぴつを取り出しました。
葉っぱのうらに、そっと字を書いていきます。
「……“またあそぼうね”っと」
二人は何枚もの落ち葉にメッセージを書きました。
「これ、みなとくんの机に置いてあげよう!」
さくらちゃんはうれしそう。
次の日の朝。
教室に入ったみなとくんは、自分の机の上に積まれた落ち葉の山を見てびっくり。
「なんだこれ……? あっ、字が書いてある!」
一枚ずつ読むうちに、にこにこと笑顔になっていきます。
「ありがとう! すっごくおもしろい手紙だね」
そう言って三人は声をあげて笑いました。
落ち葉の手紙は、その日いちばんの話題になりました。
落ち葉はただのゴミじゃなく、アイデアしだいでステキな手紙やアートになります。
自然のものにちょっと工夫するだけで、友だちを笑顔にできるってすてきですね。
みなさんも、秋に落ち葉を見つけたら“ひみつの手紙”を書いてみませんか?




