第85話「いちょうのトンネル」
秋のおさんぽの楽しみといえば、黄色くかがやくいちょう並木。
今日はさくらちゃんたちが歩いた、ふしぎでステキな「いちょうのトンネル」のお話です。
学校の帰り道。
さくらちゃんとゆうたくん、みなとくんは、いつもとちがう道を歩いてみることにしました。
「わあ……!」
目の前にひろがったのは、長い長いいちょう並木。
木の枝が両側からのびて、まるでトンネルのように頭上をおおっています。
風が吹くたびに、黄色い葉っぱがひらひらとおちてきて、三人の肩やかみのけにのりました。
「なんだか金色のシャワーみたい!」
さくらちゃんがくるくると回ります。
地面も黄色のじゅうたんのよう。
ゆうたくんは落ち葉をすくって、ふわっと空にまきました。
「わー、花火みたいだ!」
みなとくんはじっと空を見上げます。
「こうやって見ると、木がひかってるみたいだね」
三人は、いちょうのトンネルをゆっくり歩きながら、秋のまほうにつつまれているような気分になりました。
黄色のトンネルは、秋にしか見られない特別な景色。
葉っぱの色や形を楽しみながら歩くと、ふしぎと心まで明るくなりますね。
みなさんの町にも、きっとどこかに「いちょうのトンネル」があるかもしれませんよ。




