第82話「あきのつきよ」
秋の夜空にかがやくお月さまは、とても明るくてきれいです。
今日はさくらちゃんたちが、夜空をながめるお話です。
その日の夜。
さくらちゃんは、家の庭に出て大きな月を見上げていました。
「わぁ……まるでおもちみたい」
そこへ、ゆうたくんから電話がかかってきました。
『さくら! 月見てる? すっごくまぶしいよ!』
「うん! みなとも見てるかな?」
三人はそれぞれの家から同じ月を見上げていました。
みなとくんはベランダで双眼きょうを手にしています。
「月の表面に、でこぼこがいっぱいある……クレーターってやつだ」
さくらちゃんは雲の間からのぞく月を見ながら言いました。
「月が動いてるみたいに見えるね」
ゆうたくんはおだんごをかじりながら笑いました。
「お月さまのウサギさん、ほんとにおもちついてるのかなぁ」
三人は顔は見えなくても、同じ空を見ていることで心がつながっているように感じました。
静かな秋の夜。
月の光がやさしく町をてらしていました。
秋の夜は空気がすんでいて、お月さまがとてもきれいに見えます。
友だちと同じ空を見上げれば、少し遠くにいてもいっしょにいる気持ちになれますね。
みなさんも秋の月夜をゆっくりながめてみてください。




