第8話「図書館でひみつの本」
学校の図書館や町の図書館には、たくさんの本があります。
でも、その中にはめったに読まれない、ちょっと特別な本がひそんでいることもあるんです。
今日は、子どもたちが図書館で出会った「ひみつの本」のお話です。
ある日の放課後。さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんは学校の図書館にやって来ました。
「今日は何を読もうかな」
本棚には物語や図鑑、絵本がずらりと並んでいます。
みなとくんは恐竜の図鑑に夢中、ゆうたくんはサッカーの本を手に取りました。
さくらちゃんは本棚のすみを歩いていると、ふと背の低い棚の下に、古びた赤い本が置かれているのに気づきました。
「これ、なんだろう?」
さくらちゃんがそっと開くと、中にはきれいな手書きの絵と文字が並んでいました。どうやら、むかしの子どもが書いた日記のようです。
ページをめくると、「校庭の大きな木の根もとに、ひみつの箱をうめた」と書かれていました。
「えっ!ひみつの箱?!」
思わず声が大きくなり、ゆうたくんとみなとくんもかけ寄ってきました。
三人は顔を見合わせてドキドキ。
「これって、宝物さがしみたいじゃない?」
「本当にあるのかな」
その日はもう暗くなっていたので、探しに行くことはできませんでした。
でも三人は、次の日の放課後に校庭へ行ってみようと約束しました。
本は図書館に戻しましたが、胸の高鳴りはおさまりません。
「明日が楽しみだね!」
三人は声をそろえて図書館をあとにしました。
本には、物語や知識だけじゃなく、思いがけない発見や冒険の入口がかくれていることもあります。
読書をするときは、ちょっとだけ探検する気持ちでページをめくってみてください。
もしかしたら、あなたも「ひみつの本」に出会えるかもしれませんよ。




