第59話「お月見だんご」
秋の夜空に浮かぶまんまるお月さま。
その光をながめながら食べるのが「お月見だんご」です。
今日は、さくらちゃんたちがお月見を楽しんだお話です。
ある晩、さくらちゃんは家の縁側に小さな机を出しました。
机の上には白くて丸いおだんごの山、そしてススキのかざり。
「今日は十五夜だから、お月見だんごを食べるんだよ」
さくらちゃんはにっこり。
そこへ、ゆうたくんとみなとくんがやってきました。
「わぁ、いいにおい! 早く食べたいな」
三人が空を見上げると、大きくてまんまるのお月さまがこうこうと輝いています。
まるで空に浮かぶ金色のおだんごのよう。
「いただきまーす!」
三人はそれぞれおだんごを手に取り、ひとくち。
もっちりしていて、ほんのりあまくて――。
「お月さまと同じ形だね」
「なんだか、お月さまを食べてるみたい!」
三人は顔を見合わせて笑いました。
すると、さくらちゃんが空を指さしました。
「ほら、うさぎさんが見えるよ」
月の模様が、もちをついているうさぎの形に見えます。
「ほんとだ!」
三人はうっとりと月を見つめました。
おだんごを食べながら、秋の夜はしずかにすぎていきました。
お月見は、秋ならではのすてきな行事です。
まんまるのお月さまを見ながら食べるおだんごは、いつもより特別に感じます。
みなさんもぜひ、夜空を見上げて月のうさぎを探してみてくださいね。




