第50話「夏休みの大ぼうけん」
長い夏休みは、子どもたちにとって特別な時間。
友だちといっしょなら、どんな一日も冒険に変わります。
今日は、さくらちゃんたちが体験した“夏休みの大ぼうけん”のお話です。
夏休みのある朝。
さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんは、それぞれリュックをかついで集合しました。
「今日は一日、大ぼうけんだ!」
三人はわくわくしながら町はずれの森へ出かけました。
小川を渡って、木のあいだからさしこむ光をあびながら歩きます。
「見て! トンボがとまったよ!」
「こっちにはセミのぬけがら!」
小さな発見に、三人は目をかがやかせました。
森をぬけると、ひろびろとした草原に出ました。
遠くには山並み、足もとは色とりどりの野花。
「まるで絵本の世界みたいだね」
お昼には、おにぎりやサンドイッチを広げてピクニック。
風に吹かれながら食べると、いつもより何倍もおいしく感じます。
午後は、木の枝で剣ごっこをしたり、石でダムを作ったり。
そして夕方、丘の上に登ると――空がオレンジ色にそまり、まんまるの夕日が沈んでいきました。
「今日一日、ほんとうに大ぼうけんだったね」
「うん、ずっと忘れない夏になりそう!」
帰り道、三人の影は長くのびて、楽しそうに並んでいました。
大ぼうけんといっても、遠くへ行く必要はありません。
友だちといっしょなら、身近な森や川も立派な冒険の舞台になります。
この夏、みなさんも自分だけの“小さな大ぼうけん”をしてみてくださいね。




