第40話「せみの大合唱」
夏といえば、あちこちで聞こえてくる「ミーンミーン」「ジージー」というせみの声。
にぎやかで、夏の訪れをいっそう感じさせてくれます。
今日は、さくらちゃんたちが体験した“せみの大合唱”のお話です。
夏休みの朝。
さくらちゃんは家の庭で「ジジジジジ……」という音に目を覚ましました。
「すごい音……!」
カーテンを開けると、木の枝にせみがたくさんとまって鳴いています。
学校の自由研究に「せみの観察」を決めていたさくらちゃんは、虫とりあみとノートを持って公園へ向かいました。
すると、ゆうたくんとみなとくんも同じことを考えていたようで、もう木の下に集まっていました。
「こっちはアブラゼミ! 羽が茶色っぽいよ!」
「こっちはミンミンゼミ! 鳴き声がぜんぜんちがう!」
三人は耳をすませて、鳴き声のちがいを聞き分けます。
アブラゼミは「ジジジジジ……」、ミンミンゼミは「ミーンミーン」。
場所によってはクマゼミの「シャワシャワシャワ」という声までまじっています。
「まるで合唱団みたいだ!」
ゆうたくんがそう言うと、みなとくんが笑いました。
「夏だけの大コンサートだね!」
ノートには「せみの鳴き声は種類によってちがう」と書きこみ、絵もそえました。
三人は汗をぬぐいながらも、にぎやかなせみの声に耳をかたむけ続けました。
帰り道、空の青さとせみの大合唱が重なって、夏の一日がいっそうまぶしく感じられました。
せみの鳴き声は、種類ごとにちがうリズムや音色を持っています。
大合唱を聞いていると、夏がいっそう楽しく感じられますね。
みなさんも耳をすませて、せみのコンサートを楽しんでみてください。




