第27話「夏祭りの金魚すくい」
夏祭りといえば、夜店の楽しみがいっぱい。
その中でも「金魚すくい」は、子どもたちに大人気の遊びです。
今日は、さくらちゃんたちが夏祭りで体験した金魚すくいのお話です。
夜の町に、にぎやかな太鼓の音とちょうちんの明かりが広がります。
「わぁ、今日も人がいっぱいだ!」
さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんは、浴衣姿で夏祭りを歩いていました。
においにつられてたこ焼きを食べたり、わたあめをほおばったりしながら進んでいくと――。
「見て! 金魚すくいだ!」
水槽の中には赤や白の金魚が元気よく泳いでいます。
「やってみよう!」
三人はポイを受け取って、順番に挑戦することにしました。
最初はさくらちゃん。
「そーっと……そーっと……」
金魚の下にポイをすべりこませますが、ひらりと逃げられてしまいました。
「きゃっ! はやい!」
次はゆうたくん。
「よし、ぼくの必殺技だ!」
ポイをすばやく動かすと……なんと一匹、すくい上げることに成功!
「やったー!」
最後はみなとくん。
「ぼくも絶対すくうぞ!」
でも力が入りすぎて、ポイがやぶれてしまいました。
「ああっ、失敗……」
三人は顔を見合わせて笑いました。
「一匹でもすくえたんだから、大成功だよ!」
もらった金魚を袋に入れて、三人はそっと持ち帰りました。
「この子、大事に育てなくちゃね」
金魚の袋は、祭りの明かりにきらきらと輝いていました。
金魚すくいは、ただ遊ぶだけでなく、生き物と出会える特別な夜店。
上手にすくえなくても、挑戦する時間そのものが楽しい思い出になります。
みなさんも夏祭りに行ったら、ぜひ金魚すくいに挑戦してみてくださいね。




