第24話「風鈴の音色と昼下がり」
夏の午後、暑さで体も心もぐったりしてしまいますよね。
そんなとき、風にゆれる風鈴の音は、心をすっとやさしくしてくれます。
今日は、さくらちゃんが風鈴の音とすごした昼下がりのお話です。
ジリジリと太陽が照りつける昼下がり。
さくらちゃんは縁側に腰を下ろし、アイスを食べていました。
カラン……コロン……。
頭の上で、ガラスの風鈴が小さく音を立てました。
「わぁ、いい音」
外から入ってきた風にのって、透明な音色が広がります。
それは、まるで水のしずくが落ちるような、ひんやりとした響きでした。
やがてゆうたくんが遊びにきました。
「さくらちゃん、宿題やってる?」
「えへへ、まだ途中」
二人は縁側に並んで座り、夏休みのドリルを広げました。
セミの声がにぎやかに響く中、風鈴の音だけは涼しさを運んできます。
「ねえ、この音聞いてると、ちょっと涼しくなるよね」
「うん。風鈴ってすごいね」
しばらくすると、みなとくんもやってきました。
「なにしてるの?」
「宿題だよ。でも風鈴の音のおかげで、あんまり大変じゃないんだ」
三人は顔を見合わせて笑いました。
「じゃあ、みんなで勉強会だ!」
風鈴の音がリズムのように鳴りひびくなか、三人は思ったよりも早く宿題を終わらせることができました。
「ふしぎだね。風鈴のおかげで集中できたのかも」
「よし、終わったら川に行こう!」
涼しい音を背に、三人は元気に立ち上がりました。
風鈴の音は、耳だけでなく心にも涼しさを届けてくれます。
集中したいときや、のんびりしたいときにもぴったり。
もし風鈴を見かけたら、その音にしばらく耳をすませてみてくださいね。




