第19話「ひまわり畑のかくれんぼ」
夏といえば、青い空に大きく背をのばすひまわり。
まっすぐ太陽を向くその姿は、とても元気をくれます。
今回は、さくらちゃんたちがひまわり畑で遊んだ、かくれんぼのお話です。
ある日の午後。三人は町はずれにある大きなひまわり畑にやってきました。
「わあ! 見て! ひまわりが空まで届きそう!」
さくらちゃんが目をまるくします。
何百本ものひまわりが、同じ方向を向いて並んでいます。
「ここでかくれんぼしたら楽しそう!」
ゆうたくんが声をあげました。
「いいね! じゃあ、鬼はぼくがやるよ!」と、みなとくん。
三人は畑の入り口で目をつむり、数をかぞえます。
「いーち、にーい、さーん……」
さくらちゃんは大きなひまわりのかげにしゃがみ、
ゆうたくんは少し離れたところの花のトンネルにかくれました。
「じゅう!」
みなとくんが目を開け、走り出します。
「どこだー!」
ひまわり畑の中をのぞきこむと、葉っぱのすきまからちらっと見えた影。
「みつけた!」
「きゃー!」さくらちゃんは笑いながら逃げだしました。
そのあとも、ひまわりの間を走り回っては笑い声が響きます。
最後には、三人ともくたくたになって、畑の真ん中にごろんと寝転びました。
青空、まぶしい太陽、そしてひまわりに囲まれた景色。
「ねえ、この畑ぜんぶが、わたしたちの遊園地みたいだね」
「ほんとだ! 夏って最高!」
三人は笑い合いながら、ひまわりといっしょに太陽を見上げました。
ひまわり畑は、まるで迷路のよう。
そこで遊ぶと、普段のかくれんぼも特別な冒険になります。
もしひまわり畑に行くことがあったら、元気いっぱいの花たちと一緒に遊んでみてください。




