第11話「夏の虫取り大作戦」
夏といえば、元気いっぱいの虫たちが大活やくする季節です。
セミの声やチョウチョの舞う姿に、子どもたちはワクワク。
今日は、さくらちゃんたちが虫取りに出かけた「大作戦」のお話です。
ある暑い夏の日、さくらちゃん、ゆうたくん、みなとくんの三人は虫取りあみをかかえて公園に集まりました。
「今日はセミをつかまえるぞ!」と、みなとくんがやる気まんまんです。
公園の木々からは「ミーンミーン」と大きな声。
さくらちゃんは木の根もとを、ゆうたくんは枝の上を、みなとくんは葉っぱの影を、それぞれ注意ぶかく見て回りました。
「いた!」
ゆうたくんが木の幹に止まっているアブラゼミを見つけました。
そっと近づいて……「えいっ!」とあみをふりました。
でも、セミはすばやく飛び立ってしまいます。
「うわー、にげられた!」
三人は思わず大笑い。
今度は、さくらちゃんがチョウチョを追いかけました。
ひらひらと舞う白いチョウを必死に追いかけ、やっとあみの中へ!
「やったー!」
あみの中で羽ばたくチョウを、三人でじっくり観察しました。
「きれいだね。でも、すぐに逃がしてあげよう」
さくらちゃんがチョウをそっと空に放つと、白い羽は青空の中へすいこまれるように飛んでいきました。
その後もセミやカマキリ、バッタを見つけては観察し、すぐに自然にかえしました。
夕方、すっかり汗だくになった三人は、ベンチにすわってアイスを食べながら空を見上げました。
「虫取りって、宝さがしみたいで楽しいね」
「うん、今日も大成功だ!」
夏休みの思い出にぴったりの一日になりました。
虫取りは、自然とふれあうすばらしい遊びです。
つかまえたら、じっくり観察して、元気なうちに自然に返してあげましょう。
きっと虫たちも「ありがとう」って思っているはずです。




