第二十六話 従姉妹と奏汰
紅愛が学校から帰ると、そこには意外な人物が居て……?
「紅愛ちゃん。起きて早く起きないと朝ご飯を食べる時間がなくなっちゃうよ?」
そう言いながら寝ていた私の布団を横にゆさゆさと揺する。
「……うるさいなぁ。起きるから静かにしてよ」
「そう言ってすぐに二度寝するでしょ? とりあえず布団から出て着替えようよ」
奏はカーテンを全開に開けた。そして秋晴れの太陽の光が部屋の中に広がった。眩しくて布団を頭からかぶりなおそうとしたけど奏に布団を取り上げられた。
仕方なく私は布団の上で上半身を起こした。
「ほらっ! 顔でも洗って眠気を覚まして来たら?」
「わかった……今行くよ」
渋々と返事をして私は布団から出た。そのまま奏の横を通り過ぎて洗面台に向かった。ドアを開けて廊下に出ると、リビングの方からオセロが歩いて来た。
「おはようオセロ。いつも早起きだね」
オセロに朝の挨拶をして頭を撫でる。オセロは嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らした。顔を洗い終わってタオルで拭いていると奏がすぐにキッチンに移動して朝ごはんの準備を始めた。私も急いでリビングに戻った。テーブルには朝食が用意されていて、トーストや目玉焼きなど美味しそうな匂いが立ち込めている。その横ではオセロがお座りをしながら尻尾を振り回していた。
席に座っていただきますと言って朝ご飯を食べ始めた。カリッとした触感が何とも言えないくらいおいしい。それに目玉焼きもいい感じに半熟になっていてとても良い出来栄えだと思う。
私が無言のまま黙々と食べ続けていると奏が話しかけてきた。
「今日も私は仕事だけど、晩ご飯の時間までには帰るから」
「うん」
奏の話を聞き流しながら私はトーストをもぐもぐと食べる。
「……聞いてる?」
「うん。聞いてる聞いてる」
「ほんとかなぁ……」
奏が少し訝し気な表情で私を見て来たけど、それを無視して私は朝食を食べ続ける。すると諦めたのか小さくため息をつく音が聞こえて来た。
朝食を終えて食器を流しに置いて水に浸す。それから歯磨きをする為に洗面所に向かう。歯ブラシを手に取って口の中に入れる。シャコシャコという音を立てて磨く。口を濯いでもう一度鏡を見る。そこにはボサボサの長い髪をした私がいた。目つきが悪くて不機嫌そうだ。こんなんじゃ友達なんて出来ないだろうなって思う。髪をとかして整えると、持ってきた黒いゴムでポニーテールにした。後は制服に着替えるだけだ。
クローゼットを開けると中に入っている服の中から紺色の上着と白のブラウスを取り出して袖を通す。スカートを履いてネクタイをつける。最後にストッキングを履いた後にローファーを履けば完成だ。ダイニングテーブルに置いてあった弁当をカバンの中に入れて玄関に移動する。すると奏もカバンを持って玄関に立っていた。
「あっ、紅愛ちゃんも準備出来た?」
「うん……準備出来たけど、珍しいね今日は出勤時間遅いんだ」
「うん。本当は今日仕事の日じゃなかったんだけど、人手が足りないから来てほしいって言われたんだ」
「ふーん。大変だね」
そんな会話を交わした後、私たちは家を出た。奏は車で仕事場に行くから駐車場で別れて、奏の車を見送った後、学校に向かって歩き出した。
――
学校に着いて教室に入ると、既に何人かの生徒が集まって談笑をしていた。そんな騒がしい教室の端っこの方で教科書を読んでいた有紗に声をかけた。
「おはよう有紗。今日も復習してるの?」
「あっ、おはよう紅愛。復習っていうか、今日やる授業のところを先に見てただけ」
「あっそう。有紗はいつも真面目だね」
「紅愛がサボり過ぎなだけだろ? っていうか昨日の宿題はやってきたんだろうな?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと送ってきたノートは全部写したよ」
「ならいいけどさ……」
そう言いながら私は有紗の隣にある自分の席に座った。机の上に荷物を置いて、椅子に座ってからスマホを取り出す。それから適当にスマホをいじりながら有紗と話す。
「っていうか今日何でこんなに教室うるさいの?」
「さぁ……? 私が来た時はもうこんな状態だったし」
「まぁどうでもいいけどさ……うるさくてしかたないんだけど」
「確かにちょっとうるさいよな。でももう少ししたら先生が来ると思うから、それまで我慢すれば静かになると思う」
「だといいけどね」
するとうるさかった教室に白羽が入ってきた。白羽が来た途端更に教室の騒がしさが増した。
「皆おっはよう!」
元気よく挨拶をする白羽に、クラスの女子が挨拶を返していた。挨拶をしてくるクラスメイトの波をかき分けて、白羽は私を見つけると私に近づいて来た。
「おはよう! 紅愛ちゃん」
「……おはよう」
「ねぇ聞いた? 駅の近くに新しいアイス屋さんが出来るらしいよ!」
「へぇ……」
興味なさそうに返事をすると、白羽は少しムッとした表情になった。
「もぅ! 相変わらずなんだから! もっとテンション上げようよ!」
「嫌だよ面倒臭い。それに私になんか用?」
「ううん、特にないよ。ただ紅愛ちゃんと話したかっただけ!」
「あっそう。用がないなら早く自分の席に戻れば?」
「うん! じゃあね!」
白羽は手をひらひら私に振ると自分の席に戻っていった。私は小さくため息をつくと再びスマホをいじった。それから数分後に担任の教師が入って来てホームルームが始まった。
――
昼休みになって、私は一人で昼食を食べていた。有紗は生徒会の会議が入って生徒会室で食べることになったらしい。奏が作ったお弁当箱を開けると、中には美味しそうなおかずが入っていた。まず最初に卵焼きを一口食べる。口の中に出汁の良い味が広がる。次にハンバーグを食べると肉汁がじゅわっと出てきて、その熱さに思わず舌を出す。最後にご飯を口に運ぶ。程よい甘みがあってとてもおいしい。
「ごちそうさまでした」
手を合わせて弁当箱を片付ける。そしてカバンから本を取り出して読む。するとお昼ご飯を終えた白羽がクラスの女子と話しながら教室に入ってきた。白羽は私の方を見ると、すぐにこっちに向かって歩いてきた。
「紅愛ちゃんもうお昼食べたー?」
「食べたけど……だから何?」
「暇なら一緒にお喋りしよ!」
「断る。あんたと話すことなんか特にないし」
「え~? そんな事言わずにさぁ。ねっ?」
「しつこい」
私がイラついていると、有紗が教室に入って来た。
「あっ有紗ちゃんだ!」
有紗はチラッと私たちの方を見ると、状況を把握したのか苦笑いしていた。有紗は自分の席に腰かけて白羽に話しかけた。
「白雪さんはもうお昼食べたの?」
「うん! さっき食べてきたとこ」
「そっか。それで何か話してたみたいだけど、何の話?」
「聞いてよ有紗ちゃ~ん。紅愛ちゃんが私とお喋りしてくれないの」
「まぁ……白雪さんと話していると目立つしなぁ……」
「……っていうか白羽っていつも私に絡んでくるけど、なんで?」
「え? それは~、私が紅愛ちゃんと仲良くなりたいから!」
「あっそ。それより後ろに居る子たちがさっきからあんたのこと呼んでるけど」
後ろを振り向くと数人の女子がこちらを見つめながらひそひそ話をしていた。それに気づいた白羽は、慌てて振り向いて彼女たちに笑顔を向けて手を振った。
「じゃあ、私は戻るね~」
そう言って白羽は女子の輪の中に戻っていった。
「……白羽のやつ本当にうるさいな」
「まあまあ」
「はぁ……」
私はため息をついてスマホを手に取った。
「そういえばこの後体育じゃね?」
「そうだっけ」
「そろそろ着替えといたほうがいいんじゃないか?」
「じゃあ、先に着替えとくか……」
私は重い腰を上げて体操服を持って空き教室で着替える事にした。
――
午後の体育と日本史の授業を乗り切った私は、終礼が終わったと同時に机の突っ伏した。それを見ていた有紗が心配になったのか声をかけてきた。
「紅愛大丈夫か……?」
「疲れた……何で午後に疲れる体育と眠たくなる日本史やるんだよ……」
「仕方ないだろ。先生が決めたんだから」
「わかっているけどさぁ……。まぁいいや週末だし」
「それもそうだな」
「有紗はこの後生徒会?」
「うん。だから紅愛先に帰ってていいぞ」
「分かった。じゃあ先に帰るね」
「ああ。また月曜な」
有紗に手を振ると私は教室を出た。廊下に出るとちょうど下校する生徒たちが居たので、その流れに乗って昇降口に向かう。靴箱からローファーを取り出し履き替える。そして外に出ると、太陽は沈みかけていて空はオレンジ色に染まっていた。私は少し早歩きになって家に向かった。
そして数十分歩いて奏のマンションが見えてきた。奏は今日も夜までは帰ってこない。それまではオセロと遊んだりして暇を潰すか。それならオセロにご飯をあげたりしないとなぁ……。色々考えながらマンションのエントランスに入ると、若い男がオートロックを解除しようとして何回も失敗していた。何で解除番号知らないんだ……? もしかしてマンションの人じゃない? そう思っていると男が私に気づいてオートロックを譲った。私は小さく会釈をして番号を入力してドアを開けた。すると男も入ってきたので、私は興味本位で男に声をかけた。
「あんたこのマンションの人じゃないよね?」
男は話しかけられると思ってなかったのか、少しびっくりした表情で私を見た。よく男の顔をちゃんと見てみると、顔はまぁ……かっこいい類に入るだろう。背は多分170くらいだと思う。髪色は黒に近い茶色で、服装は黒のワイシャツにジーパンを履いていた。年齢は二十代前半かな?
「えっと……君は?」
「それはいいから。で? めちゃくちゃロック解除するの失敗してたけど、知り合いがここに住んでるとか?」
「いや……少し合ってるが……」
「ふーん。じゃあ何しに来たわけ?」
「実は、今日ここに住んでる幼馴染と会う約束をしていたんだが……電話をしても出てくれなくてな」
「へぇ……」
「それで仕方なく直接会いに行こうと思ったら、オートロックが開かなくて困ってたんだ」
なるほどねぇ。それでずっとここに立ち尽くしてたのか。傍から見たらめちゃくちゃ不審者だったけど。私がどうしようか考えていると、男は私を見て言った。
「君はこのマンションの住人だよな?」
「え? ……うん、そうだよ」
「なら、連絡が取れるまで待たせてもらえないか?」
「別にいいけど……じゃあ部屋に行く?」
「良いのか!?」
「まぁ……いいよ……」
私が了承すると、男は嬉しそうな笑みを浮かべていた。そんなに喜ぶ事なのか? まぁとりあえず部屋に案内するか。
私たちはエレベーターに乗り込むと五階のボタンを押して扉を閉めた。そして目的の階に着くと、私は部屋の前まで行って鍵を取り出して扉を開けた。
「入って」
「お邪魔します」
玄関に足を踏み入れると、私は後ろを振り向いて男を中に通す。中に入った男は辺りを見渡してから私の方に視線を向けた。
「君は一人暮らしか?」
「違うよ。今はいないだけで、もう一人居る。まぁ上がって待ってていいから」
「わかった」
私はリビングに向かってソファに座るように促すと、私はキッチンの方に行って冷蔵庫を開けてお茶のペットボトルを取り出す。そしてコップに注いでテーブルに置くと、私は男の隣に腰掛けた。
「はい、これ飲んでいいよ」
「ああ、悪いな」
「あ、自己紹介がまだだった。私は南野紅愛。よろしく」
「俺は一ノ瀬奏汰だ。こちらこそよろしく頼む」
奏汰は自己紹介をすると目の前に出された麦茶を一口飲んだ。私もコップに手をつけて喉の渇きを潤した。
「もう一回その幼馴染に連絡してみたら?」
「ああ。やってみる」
奏汰はスマホを操作して電話をかける。でも、呼び出し音が鳴っているのにも関わらず相手が出る気配はなかった。
「出ないな……」
「本当に相手はあんたが来ること知ってるの?」
「確かに約束したんだが……おかしいな」
「それならあんたの勘違いとかじゃないの? それか日にち間違えたとか」
「いや……そんなはずはないと思うが……」
「ふうん。じゃあドタキャンされたんじゃない?」
「いや、奏は約束を破るタイプじゃないしな……」
奏汰はぼそぼそと呟いた。……ん? 奏? 気になった私は、その幼馴染の事を聞いてみる事にした。
「ねぇ。その幼馴染って女子?」
「ああ。そうだ」
「名前は?」
「園原奏。俺の父さんの友達の子で、家も近所で小さい頃からよく一緒に遊んでたんだ。まぁ……中三の時に俺が引っ越してからは、あまり会うことは無くなったがな」
「……へぇ」
なんか……嫌な予感……。
「……あんたがここに来る事は、その奏さんには伝えてるわけ?」
「もちろん。今日は仕事もないし、よかったら映画でも観に行こうかと思って楽しみにしてたんだけどな……」
そう言って奏汰はため息を吐いた。うわぁ……マジか。まさかの展開じゃん。
「あのさ、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「なんだ?」
「その奏さんって、仕事がケーキ屋だったりしない?」
「よく分かったな。そうだが?」
やっぱりか。……これは面倒な事になりそう。
私は電話帳を開いて奏の番号を探すと、発信ボタンを押した。しばらくすると、呼出音が鳴る。
『はい、もしもし』
「あーもしもし……私だけど」
『……紅愛ちゃんどうしたの? 何かあった?』
「うん。今どこにいる?」
『今? まだお店だけど……』
「何時まで?」
『多分十九時には終われると思うけど』
「そう。ところでさ話は変わるんだけど、あんた今日誰かと約束とかしなかった?」
『約束……?』
「例えば……幼馴染の男とか」
『……あっ!』
すると奏は何かを思い出したかのような声を出した。……やっぱり私が思ったとおりだったようだ。
「やっぱりそういうことか」
そう言って私は無言のまま奏汰と変わると、彼はすぐに耳にスマホを当てて話し始めた。そして、私はソファに座ってオセロの頭を撫でながらその様子を見ていた。奏汰はしばらく話すと電話を切って私のスマホを返した。
「悪いな」
「いいよ別に」
「……少し聞いてもいいか?」
「何?」
「紅愛は……奏とどういう関係なんだ?」
奏汰の質問に私は素直に答える。
「私と奏は従姉妹なの。奏の母親の妹が私の母親ってわけ」
「なるほどな。じゃあなんで一緒に住んでるんだ?」
「私の母親が仕事で忙しいから、その仕事が落ち着く来年の五月まで預けられたの」
「そうだったのか」
「うん。……それで奏はなんて言ってた?」
「ああ。奏は今日は仕事じゃなかったが、急に仕事が入って約束をすっかり忘れてたらしい」
「あー……奏ならやりそう」
「それで、今日はよかったら晩ご飯を一緒に食べないかって」
「ふうん」
「だから……奏が帰って来るまで一緒に待っててもいいか?」
「別にいいよ」
私は適当に返事をした。……でも一緒に待つにしても、今日知り合ったばかりの人と同じ空間には居たくないし。私は部屋に居ようかな。
「じゃあ私は、部屋に戻るから適当にリビングでゆっくりしてて」
「ああ。分かった」
私は自分の部屋の扉を開けて、布団の上に寝転んだ。……なんか疲れたなぁ。もうこのまま寝たいところだけど、流石に寝るのは止めておこう。適当にスマホで動画でも見て奏が帰って来るまで待とう。
――
横になってスマホで動画を見ていたら、いつの間にか眠っていたようで気が付けば外が暗くなっていた。
「……んっ」
私は起き上がって背伸びをする。今何時だろうとスマホで確認すると十八時半を過ぎていた。……まだ奏が帰って来るまで時間があるな。少し奏汰の様子でも見に行こうかな。私は布団から起き上がりリビングに向かった。リビングの扉を開けると奏汰はテレビ前のソファに座ってテレビを観ていた。座っている膝の上にはオセロが乗っていて、奏汰はそのオセロの背中を優しく撫でていた。オセロは私に気づくと奏汰の膝から降りて私の足元に来た。私はしゃがんでオセロの頭を撫でていると奏汰が話しかけてきた。
「……なぁ、紅愛は奏の事をどう思う?」
「え?」
……いきなり何を言い出すんだこいつ。まあ、正直に言うと……
「普通だけど……何その質問」
「いや……少し気になっただけだ」
「ふうん。じゃああんたはどう思ってんの?」
思い切って奏汰に聞いてみると、奏汰は少し考えた後にゆっくりと話し出した。
「そうだな……。俺は奏の事を大切に思っている。奏は俺にとって大切な存在だ」
「そう」
「……だが、奏はいつも一人で抱え込む癖があって心配なんだ。それに、奏は昔から体が弱くてよく体調を崩していたからな……」
「へぇ……そうなんだ」
「ああ。だから時々無理をしているんじゃないかと少し心配なんだ」
「……」
私は何も言わずに黙って聞いていた。そりゃそうだ……だって奏汰は奏の幼馴染で、私よりも一緒に居た時間が長いのは当たり前だ。なのに……私が知らない奏を知っている奏汰の事を少しだけ羨ましく思った。
「……好きなんじゃないの?」
「えっ?」
「奏の事……好きなんじゃないの?」
「……好きじゃないと言えば嘘になるが」
「そう」
……そんな気はしていたけど。何でだろう……少しだけ胸が痛くなった気がした。
「……あと少ししたら奏も帰ってくるからもう少し待ってて」
「ああ」
そう言ってリビングを出て私は自分の部屋に戻った。そして私は布団に倒れ込んだ。
「……私って馬鹿みたい」
自分で言って悲しくなる。別に奏汰が悪いわけでもないのに、勝手に嫉妬して素っ気ない態度を取ってしまった。本当に自分が嫌いになる。
「……はぁ」
ため息を吐いて天井を見る。……奏汰と一緒に居る時奏はどんな顔をするんだろう。きっと可愛い笑顔を見せながら笑うんだろうな……なんて考えてしまう。奏汰と奏が楽しげに話している姿を想像してしまう。
「あーあ、私って嫌な性格だな」
もうすぐで奏が帰って来るのにどんな顔して会えばいいのか分からない。……こんな気持ち初めてだ。今まで誰かを想った事なんてなかったのに……どうして奏の事を考えるとドキドキしたりモヤモヤしたりするんだろう。
「はぁ……なんか疲れた」
私はモヤモヤしている気分を紛らわす為にスマホをいじったが、私のモヤモヤが無くなることは無かった。
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