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GUNDOLL  作者: 七瀬 幽那
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プロローグ



ラジャー・・・・。敵標的を排除します。」

高層ビルにいる私は今、最上階にいる。

任された任務は、犯人の狙撃・・・・距離は・・・・2.423mか・・・・・今、私達が持っている狙撃銃で、最高狙撃距離を誇るのは、L115A3の2475m・・・・距離がギリギリだが・・・しかし、そんなことは言ってられない。

「ライラ、狙撃を少し待て、お前の銃では、距離がギリギリだ。今そっちに、カルティーナが向かっている。」

「そんな!待てない。このままでは人質が殺されちゃうよ!」

「おい!待つんだ!」

だが私は、待つ気はない目標の犯人は興奮していて、今にも人質全員を皆殺しにしそうな勢いだ。

だが・・・風が・・・私が、狙っていると、ため息混じりに隣に誰かが来るのがわかった、スコープから目を離し隣を見ると

「しかたねーな、アタシがスポッターしてやる」

スポッターそれは、スナイプする上でとても助かる役割である、一人では情報があまり集められない、しかし、スポッターがいると、風速や風向き、着弾予想点など様々な情報を与えてくれるのだ

「ありがとう、ヴィヴァッチェ。」

一瞬で、色々私に伝えてくれる。ヴィヴァッチェはいつでも優秀だ

「ライラ・・・・・発砲を許可する。」

「ヤー。」

その瞬間ときは、いつも短く、一瞬だ。

バン!と発砲音とともに、標的が床に崩れるのが分かった。

狙撃の基本は眉間に一撃。

これが鉄則だ、犯人を痙攣一つ起こさせずに仕留める方法。それが、眉間に打ち込む狙撃だ。

目標が、死んだことを確認するために地上のアサルトクラスに連絡する。

「こちらライラ。ガルフィア、確認をお願い。」

「ガルフィア、ブラボーと合流し内部に突入します。」

ガルフィアは、アサルトクラスの友人でありアサルトリーダーだ。基本内部突入の際には連絡し、探査をお願いする。

「アサルト突入します。」

低い姿勢になり、私達は制圧した建物に突入した。敵勢力は1人と確認していたが、念のためだ

通路を一人一人が確認していく、クリア、クリア、次々とクリアしていき目的フロアへ。フロアに入ると人質が皆、安どの表情を浮かべた。犯人の死体を確認しすぐに本部(HQ)に連絡する。

「こちらアサルト。HQ応答せよ」

「こちらHQ」

「目標の死亡を確認。人質に死傷者はいない。全員を外へ退避させる。」

「HQ、了解。皆、お疲れ様。気をつけて帰ってきてね、おいしい学食が待ってるわよ」

そう、私達はこんなことをしているが、学生なのだ。

西暦2340年、日本では犯罪が多発、事態を重く見た政府は、対特殊犯罪鎮圧組織”Guardionガーディオン”を設立。それと同時に、市民の中にも強く誰かを守りたいと思うものが続出し、Guardion専属職員にあこがれる人々が現れた。それに伴い、専門学校GHS”Gunslinger High School”を創設。

そこでは、日本を守るための知識や銃器を扱うための勉強をする。

そして、一人前になり、卒業ができれば晴れてGuardinに所属になる、しかし中にはGHSの教官になるものも少なくない。または、在学中に早めの卒業し戻ってこないかのどちらかである。3年間の生活の中私達は、半年で実践と言う現場実践訓練をするのだ、その中で犯人に、卒業させられてしまうものもいる。

だが、これが私達選ばれし”守り手の卵”になるのが目標であるから、いつしか日本ではGHSに入学し、Gardionに就職し日本の守り手、そして世界も守れる称号”GUN DOLL”を手にすることが、ステータスとなっていった。

 任務を終え、帰校した私達を、教官や同級生が待っていてくれてた。

「お疲れ様!今日はあんた達の好きな物、沢山作ってるからね!学食にいきな!夕飯だ!」

ニヤニヤしながら、寮母のマリアさんは私達に行けといわないばかりに、親指で指し示しながら言った。

私達は、敬礼交じり笑顔で返し

「ヤー!」

皆は、学食に着くなり、好きな料理を皿に盛り付けテーブルに付くなりがっつき始めた。

私達は、食事をしながらいろんなことを話していると、その中で一つの話題が出てきた。

アリエラ・・・唯一の同級背の卒業者。もう帰ってこない、彼女は家族を犯罪者に殺され一人で生きてきた、そんな彼女の夢も”GUN DOLL”になり、世界から犯罪を撲滅することだった。

しかし、ある日のミッション中に、犯人が錯乱取り押さえに入ったアリエラが、バランスを崩し、海に転落その後死体は上がらなかった。

その結果、彼女は死亡と断定され、つまり卒業したのだ。

「私は・・・いや、私達は、死なない、必ずアリエラのためにも”GUN DOLL”になるんだ」

私達は、食事する手を止め皆集まり円陣を組んだ。私は、大きく深呼吸をし声を発した。

「守れ!友を!守れ!人々を!そしてなろう!」

そう言うと、皆がそれにつられて叫んだ

「GUN!DOLL!!」

これはいつもしていることで、皆のなかの意識そのものをあげる行為だ。

そうだ、私達は負けることも許されない。

私も簡単にやられるわけには行かない、あの人との約束を果たすまでは。


この物語は、私達がGUNDOLLになるまでを描いた物語。


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