復帰への道のり
ある日、俺は目にした。
自分がこんなにもきれいだと思う演技を...
俺は、松谷迅という。
「松~帰ろうぜ~」
こいつは、綾木。一応小学校からの知り合いでなんだかんだ言いながら、8年間一緒にいる。
「今日お前部活だろ?一応最高学年なんだから遅刻する心配しなくて大丈夫か?」
「あ、やべ!じゃあ帰りはいつものところで宜しく!」
といい駆けていった
「騒がしいやつだな..」
と、隣で声がした。
声の主は、今人気の俳優 嘉山優斗だ そして『俺の過去を知ってる人物でもある』
「俺の知り合いがごめんな」
「...注意しといて」
といい立ち去って行った
「やっぱ俺嫌われてるかな..」
そんなことをつぶやくと、
「おーい、松谷君そろそろ自習いこーよー」
と、雨野(綾木の幼馴染)が声をかけてきた。
「そうだな。でも少し寄ってくところがあるから先行っててくれ」
「わかった。ちゃんと来てね!」
といい立ち去って行った
「さて、筆箱、委員会の場所に置き忘れたから取ってくるか」
立ち寄るところは委員会の教室である。昼休みに使ったときに、おいて来てしまったので取りに行こうと思っていたのだ。
委員会の教室は、演劇部が使用しているので、ノックしてから入った。
「失礼しまーす」
「お!松じゃん!」
こいつは、演劇部部長の早波だ。
「おー早波。部室に筆箱とか置いてなかった?」
「あーおいてたぞ!あ、少しお願いがあるんだけど、お前って人を見る目あるじゃん!」
「だから、今からやる演劇の審査してくれない?」
少し悩んだ。だが、一高校生の演技なら大丈夫だろうと思った。
「わかった」
「ありがとう!実は、隠し玉があるから注意しといてね!」
「そんなこと言っていいのか?耐性がついちゃうぞ?」
「大丈夫!それを上回るから!」
そして、作品の詳細を渡された。注意すべきは嘉山優斗ぐらいだろう。そして、3年生の新入部員もいた。
この時期に入っていたのは珍しいので、少し驚いた。しかも主演をしている。
「...注意人物追加だな」
そういいながら始まるのを待った