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新生活

「おはようございます」


元気のいい挨拶とともにを開ける。

        

「あら、おはようリウス」

        

いつも優しい声色と笑みを浮かべているサーラさんが朝ごはんを作りながら答えた。


ここ数日で分かったことがある・・何がかというと、サーラさんの作るご飯は絶品だということである!


私は美味しそうな匂いに気を取られながらも話をつづけた


「なにかお手伝いできることはありますか?」


「そうね~、じゃあまた食器の準備をお願いしようかしら」


「分かりました!」


そう答えた後、以前に教えてもらった朝食に必要な食器の用意を始める。


朝の食器はパンを乗せるバケットにスープの器2つとベーコンとスクランブルエッグを乗せるお皿2つだ。


サーラさんの小屋に辿り着いてから4日が過ぎていた。




あの日昼食を食べさせてもらった後に、気が付いたら森に居たこと、自分の名前など何も覚えてないことなど、今の自分に分かる現状をサーラさんに話した。


サーラさんはうんうんと話を聞きながらあいづちを打ってくれていた。


話し終わりしばらく沈黙が続いた後で、サーラさんはニコッと笑いこう切り出した。


「記憶がないのじゃ帰る場所もわからないわね~。私はガーディアンという仕事の関係で半年の間しかここに居れないけど、記憶が戻るかもしれないし、それまでここに居たらどうかしら?」


「・・・いいのですか?」


思ってもみなかった問いかけに戸惑いながら言葉を返すと


「丁度一人じゃ寂しいと思っていたし、それにここは私の持ち家ではないけれどガーディアンである私達にはある程度の自由が許されているから大丈夫よ。」


「・・・ありがとうございます・・しばらくの間お世話になります」


僕は、迷惑をかけてしまうのではないかという自覚と葛藤したが、どうしようもない現状で手を差し伸べてくれているサーラさんの優しさに甘えさせてもらうことにした。


後で聞いた話だが、なぜ出会ったばかりの僕に親切にしてくれたのですか、疑わなかったのですかと聞いた時、サーラさんは珍しく自慢げに、私はこう見えても見る目はあるのよ~、と話し、その後少しいじわるそうに、リウスだって初対面の相手を簡単に信じちゃダメなのよという思わぬ反撃までくらってしまった。


こうして僕のサーラさんの家に居候させても生活が始まった。




一人称を僕に変更しました!


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