消えた国の王子様の冒険譚

昔々スルーウェン王国という国に武術、剣術に秀た兄と魔術に秀た弟の双子の王子様達が居ました。

二人の王子さまは兄弟であるとともに、切磋琢磨するライバルでもありました。

ある時、魔王が支配する未開の地フロンティアからいきなり世界の国々に対しての侵略が始まりました。

人々は抵抗を試みましたが、魔王の力は強大で次々と各国々の領土を侵略していきました。

それまで人同士でも争いが絶えなかった世界の国々は人類の危機に瀕し、わだかまりを持ちながらも一丸となり各国から精鋭を寄せ集め、魔王に対抗する軍を構築し、そのトップを双子の王子に願いました。

魔王との戦いは熾烈を極め、いくつもの数多くの犠牲を伴いながらしかし、人類は魔王を追い詰めることに成功しました。

そしてついに魔王を倒した時、あろうことか双子の兄が弟に切りかかり、その刹那魔王の笑いと共にに現れた巨大な闇と共に魔王と双子とそしてスルーウェン王国までもが消えてしまいました。

戦いに生き残った数少ない人々は英雄と呼ばれ、世界は双子の兄を憎み弟を哀れみ、消えた魔王に不安を覚えながらも訪れた大きな平和に喜びました。
そして・・・時は流れ