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077. 交渉

誤字、脱字、御指摘、感想 等もらえると嬉しいです。



 翌朝は、そわそわと落ち着かなかったが、朝風呂に入ったりして時間を潰すと、約束の十分前には制服に着替えて運動場に向かった。


 運動場にはクランの皆が集まっていた。鍛錬でもないのに鎧をまとっている。皆も一緒に出迎えるつもりなのかな?


「どうしたんだ、みんな? 出迎えるのは俺だけでもいいと思うけど?」


「いえ、士爵風情に舐められるわけにはいきません。格の違いを教えようと思いまして」


 ダルシム副官は、凄く気合が入っているようだ。まぁ、好きにすればいいか。

 約束の五分前には小隊毎に整列し出迎える用意が整った。


 十時の鐘がなり、少しすると門に三人の男が姿を現した。両サイドの男は昨日見た従者だったので、真ん中の中年の男がフォルカー・ヘリング士爵なのだろう。


 歳は四十代で、貴族っぽい格好はしているが貴族らしいオーラはなく、そこらにいる冒険者のように見える。クランの皆のほうがよっぽど貴族らしいな。

 てっきり馬車に乗ってくるかと思っていたので拍子抜けした。


 ザッと、大きな音がして、俺の後ろに整列していた皆が一斉に跪いた。

 俺も遅れて跪く。


「お初にお目にかかります。アランと申します。お見知りおきを」


「おぉ…………。おぉ! これは盛大な出迎え、かたじけない。私がフォルカー・ヘリングと申す者です。アラン殿、私のような者に跪く必要はありませぬ。さぁ、お立ちくだされ」


 なんか思っていたのと違うなと思いながら立ち上がった。


「本日は御足労頂きまして、ありがとうございます」


「なんの、私が押しかけたのです。気にしないでくだされ。それにしても後ろの方々は、いったい?」


「これは、私のクラン、シャイニングスターの者達です」


「おぉ! これがかの! さすがは勇名を轟かせるだけの事はありますな」


「よろしければ、中に茶の用意をさせております」


「かたじけない」


 会合は執務室で行うことにしていた。食堂で行うわけにもいかないし、他にそれっぽい部屋はなかった。

 執務室の前に着くと士爵に声を掛けた。


「よろしければ何名か同席させたいと思いますが……。私のパーティーの者達です」


「そうでしょうな。もちろん構いません」


 これは予め決めてあった事だ。パーティーの四人とダルシム副官が一緒に執務室に入った。

 士爵と俺だけが席についた。お付きの者は後ろに立ち、椅子には座らないとのことだった。


 貴族の作法を心得ているエルナがお茶をいれてくれる。


「まずはアラン殿、ドラゴン討伐、おめでとうございます。我が国の冒険者によるドラゴン討伐の知らせに王都は沸き返っておりますぞ」


「ありがとうございます。今回は運が良かったようです」


「国王陛下アマド・ベルティー様におかれましても、この知らせに甚く感動し、なんと! アラン殿を王国貴族に迎え入れたいと仰せなのです」


「王国貴族ですか…」


 初めから飛びつくのもなんなので、テンション低めに少しとぼけてみた。


「ア、アラン殿は、貴族に列せられる事に興味はおありかな?」


 なんか急に慌てだしたように見える。


「そうですね……。興味があるといえばあります」


「おぉ! それは素晴らしい! では何の問題もないですな。国王様は、少なくとも男爵位をもって迎え入れたいと仰せなのですが、一部の心無い貴族家の者が王国への貢献が少ないなどと言い出しましてな。国王様も大層お困りのようなのです」


 なんだ、そういう話か。さっそく国に納めるドラゴンの素材の交渉に入ったということだ。話が早くていい。

 基本的に王に反対する者はいないとのことなので、これからの交渉は王に命じられた事なんだろう。


「なるほど……。それは困りましたね。どのようにすれば、よいのでしょう?」


「一部の者はドラゴンの魔石を国に納めれば、王国への貢献十分と見ているようですな」


「ドラゴンの魔石を!? そうですか……。それでは残念ながら、」


「いや、待たれよ! こう申しているのはごく一部の者だけで、当然の如く周りから反対されておる」


 随分と分かりやすいな。この人は交渉役には向いてないんじゃないだろうか。


「あぁ、それは良かった。魔石と言われたら流石にお断りするしかありませんでした」


 ドラゴンの魔石は値がつけられない程の品で、そこらの国宝よりも貴重ということで、今回の競売にも出さない予定だった。


「そうでしょうな。当然の事です。………… アラン殿、これから話す事は国の機密にも関わる事、お人払いをお願いしてもよろしいですかな?」


「もちろんです」


 後ろに立っていた皆に頷くと皆は、士爵の従者と共に部屋から出ていった。何故か無言の時間が続く。


「…… アラン殿、お分かりの通り私は交渉事を苦手としているのです」


 全然、機密の話じゃないな。それに口調が貴族っぽくなくなっている。


「…… ならば何故、使者に?」


「競売までの日数が少なかったので、すぐに動ける者であった事。今回のように民が注目している勲爵の話が断られようものなら、使者の非となる場合も多いのです。誰も受けたがるはずもありません。半ば押し付けられたような形で引き受けざるを得なかったのです」


 随分とぶっちゃけたな。しかし、この正直さは好感が持てる。


「それは…… 災難でしたね」


「この交渉に失敗すれば恐らく我が家は、取り潰しになるでしょう」


「そんな事があり得るのですか?」


「十分あり得ます。我が家は吹けば飛ぶような家です。アラン殿、お願いします! この際、どの程度なら許せる範囲かお教えくださらんか?」


「…… 分かりました。お取り潰しと聞いては、私も素気なくはできません」


「おぉ! アラン殿、恩に着ますぞ!」


「それで、えーと、反対している貴族様の御要望は、どのようなものなのでしょう?」


「魔石の交渉が失敗した場合には、次の案として幾つか案を授かってきました」


 ヘリング士爵はそういうと胸の内ポケットからメモと地図を取り出し広げ始めた。


「まずは第一案。これが一番お薦めの案です。カザールのこの部分のこの印がついている領地です。開拓こそされておりませんが、南北にかなりの水量の川が流れており土地も肥沃です。この領地の場合、ドラゴンの頭蓋一式、勿論、両方の牙を合わせたものです」


 急に不動産の営業みたいになった。必死なんだろうが、ぶっちゃけ過ぎじゃないだろうか。


「第二案。セス地方のこの部分の領地です。細い川しか流れていませんが、なんといっても案の中で一番広い領地です。他にもいい所は、色々とあるはずです。この領地の場合、ドラゴンの両方の牙と目玉です」


 広いだけの領地って言っちゃってるけどいいのだろうか?


「第三案。ルスト地方のこの部分の領地です。領地は一番狭いですが、王都に一番近く、主街道も近いです。何か特産を作れば悪くはないはずです。この領地の場合、ドラゴンの両方の牙です」


 そりゃ、特産が出来れば、どの領地でも悪くないはず。逆に特産が出来なければ終わりということか。


 どれもこれも魅力に欠ける。サイラスさんがロクな土地が余っていないと言っていたのは本当だったようだ。


「どうしてどの条件にもドラゴンの牙が含まれているのですか?」


「あぁ、陛下はかねてよりドラゴンの牙で作った剣を所望しているのですよ」


 サイラスさんもドラゴンの牙を貢ぎ物に薦めていた。ひょっとしたら、この事を知っていたのかもしれない。


「それで、私にこの中から選べということですか?」


「そうです。 …… やはり難しいですか?」


「そうですね。大抵の者は選ばないのではないでしょうか?」


「…… そうでしょうな」


 ヘリング士爵はガックリと項垂れてしまった。


「信じられないでしょうが、この案を作成した者達は、これでも大盤振る舞いしているつもりなのですよ。それほどまでにドラゴンの牙を欲しているのです」


 項垂れたまま士爵が語り始めた。


「私は五年前に士爵に取り立てられました。それ故、平民の考え方というものを知っています。

 人は貴族にならなくても十分幸せになれるし、むしろそんな面倒な事をやりたがる者はいません。

 しかし、世襲貴族という方々は、誰もが考えが偏ってしまうようなのです。誰もが貴族に憧れ、貴族になりたがっていると……。それ故、このような案になってしまうのでしょう」


「なるほど……」


「ドラゴンを討伐した者が、有り余る富を得た者が、どうしてこのような土地を治めたがるというのか。宮廷の者達は、それを理解しておられないのです。

 この街に着いて聞いたのですが、アラン殿はドラゴンを討伐しただけではなく、別のドラゴンを従えたとか。

 そのアラン殿であれば、恐らく近隣のどの国に行っても無条件で男爵になれるでしょう」


「…… そうかもしれません」


 確かにクレリアは、スターヴェイクならば男爵位は固いと言っていた。

 しかし、拠点は、この国に合わせて構築中だし、いまさら他国という選択肢はないな。


「アラン殿がドラゴンを従えた事は、まだ王都には伝わっていません。伝わってさえいれば、もっと条件は良くなっていたはずなのですが……。

 やはり使者の御役目を引き受けるのではなかった……。いや、アラン殿が悪いわけではないですぞ。これらの案は余りにも無体。欲をかいた私が悪いのです」


「…… 何か引き受けなければならない理由があったのですか?」


「私は、さる高貴な御方に目をつけられておりまして、その方より、もし今回の御役目を見事果たせば、今までの事は水に流すと言われて、引き受けてしまったのです」


 色々と事情があるらしい。断る事が出来たのに引き受けたなら自業自得だと思うけど……。貴族の事情、少し気になるな。


「よろしければ、どういった事情か、お聞かせ願えませんか?」


「…… 私は、分不相応に良く出来た妻を迎えましてね。妻は、その高貴な方の分家筋に当たる家の出なのです。身分不相応な結婚に大反対されたのですが、妻が強引に話を進めて結婚することになりました」


 のろけ話を聞かされているのだろうか。しかし、クランの皆から聞いていた貴族のイメージと違うな。


「貴族同士の結婚で、そのような事が許されるとは思ってもいませんでした」


「いえ、普通ならば許されません。しかし、妻は自分の首に剣を押し当て結婚出来なければ自害すると家族を脅したのです。そうでなければ絶対に許されなかったでしょう」


 随分と思い切りのいい奥さんのようだ。


「恐らく今回の事で御役目失敗ということになれば、家はお取り潰し、妻は法によって離縁され、家に戻されます。ひょっとするとそういった事情で、私に話が来たのかもしれません」


 しかし、士爵の年からすると、結婚は随分前の話のはずだ。今更、家に戻してもしょうがないような気がするが。


「なるほど……。ちなみに御結婚はいつ頃に?」


「三ヶ月前です」


「…… 失礼ですが、奥様の御年齢は?」


「来月、十八歳になります」


 うん、士爵に同情する必要はなさそうだな。家族が家に連れ戻そうと考えるのも分かる気がする。恐らく士爵の予想は当たっているんだろう。


 それにしても、この士爵にそれほどの魅力が?

 いや、そんな事はどうでもいい。そろそろ話を進めるとしよう。


「つまり、愛のために今回の御役目を引き受けたという事ですね?」


「…… ま、まぁ、そう言ってもいいでしょうな」


「素晴らしい! なんという事だ。大いに感服しました! 御家をかけてまで、奥様のためにそこまでの努力をなさるとは!」


「…… いえ、それほどでも」


「いや、感動しました! そういうことであれば、私としても是非、今回の御話を前向きに考えさせて頂きたい」


「アラン殿! まことですか!?」


「勿論ですとも! とはいえ、先程の三つの案は、やはり魅力はありません。実は私は、このガンツを、いや、大樹海を大いに気に入ってましてね。よく泊まり込みに行っているほどです」


「なんと! 樹海にですか!?」


「えぇ、慣れれば実に良い所ですよ。実は先程、御提案を受けた時に、これだったら樹海のほうがいいという考えが、ふと浮かんだのです。頂ける土地を樹海に変えて頂くことは可能でしょうか? あぁ、勿論、ドラゴンの両方の牙を付けましょう」


「アラン殿! 正気ですか!?」


「もちろん、正気です」


「アラン殿、大樹海はやめておいたほうがよいと思います。私の知る限り、今までに五つの家が樹海に手を出しています。その中には確か伯爵家もいたはず。そのいずれもが失敗しているのです」


「ヘリング士爵、貴方は本当によい方のようだ。ですが心配は無用です。あぁ、その代わり開拓した土地は無制限に領地としてよい、という条件を付けさせて頂きたい。そのほうが開墾に精が出ますからね。この条件はどう思われますか?」


「それは……。間違いなく認められるでしょう。先程言った、貴族五家の開拓の条件もその条件だったはずです」


「それは素晴らしい! では、何の問題もありませんね」


「…… 本当によろしいので?」


「えぇ、その条件であれば大満足です」


「…… わかりました。アラン殿、有難う御座います。助かります。この恩は一生、忘れません」


「いえ、こちらこそありがとうございます。では、話も纏まった事ですし、皆を呼んでもよろしいですか?」


「勿論です」


 執務室のドアを開けると、皆が待機していたので呼び込んだ。


「さて、話が纏まったので報告しよう。本決まりではないが、男爵として、魔の大樹海の一部を領地に頂ける事になりそうだ。なんと、樹海を開拓した土地は全て領地としてよいとの事だ。私はこのような栄誉を授けて頂ける事に感謝して、ドラゴンの両方の牙を、国王様にお贈りしようと思う」


 俺が言った事に対して誰一人、反応する者はいない。いや、クレリアは口元がピクピクしているな。

 ヘリング士爵は、皆の表情を見て緊張の面持ちだ。メンバーに反対されるのを恐れているのかもしれない。


「…… アラン様のよろしいように」


 ダルシム副官がそう答えるとヘリング士爵は、大きな安堵のため息をついた。


「…… では、アラン殿。いつ頃、王都に向かいますかな? あぁ、護衛の冒険者の手配などがありますので」


「実は、ドラゴンの素材の競売が今日から三日間、行われるのです。可能であれば四日後以降にさせて頂きたいのです。護衛につきましては、私達のクラン、シャイニングスターで行いましょう」


「おぉ! それは助かりますな。では五日後の朝、出立としましょうか」


「分かりました。それでお願いします」


 士爵と連絡がとれるように宿を聞き、皆で士爵一行を見送った。


「早速、皆にも結果を知らせよう」


「ええ、そうしましょう!」


 クレリアはもう嬉しさを隠しきれないようだ。エルナもセリーナ、シャロンも満面の笑みを浮かべている。食堂で待っている皆の所に向かった。


 クランの皆に対しても、士爵との話し合いの結果を伝えた。


「やりましたね! アラン様!」

「おぉ! ついに!」


「さすが、アラン様です! 見事な交渉でした」


「いや、それが交渉には全く苦労はしなかったんだよ。どうやら今回は色々と訳ありのようだったし、やはり樹海を領地にする事が出来るとは考えていないようだったな」


 皆が話を聞きたがったので、簡単に士爵との会話を話して聞かせた。


「なるほど、それで士爵が使者に……」


「まだ決定ではないが、これでほぼ決まりだろう。すぐにでも祝杯でも上げたいところだが、今日から三日間は競売がある。よって、競売が終わる三日後の夜に大宴会をやろうと思う」


「「おぉ!」」

「やった!」


「五日後には皆、王都に向けて出発できるように準備を進めてほしい」


「「分かりました!」」



「じゃあ、俺達は午後からは競売だ。昼食を何処かで食べて商業ギルドに行けば丁度いい時間だな」


 カリナさんが出品者としての席を十席用意してくれたらしい。パーティーのメンバーとダルシム副官と四名のリーダー達が参加する予定だ。


 簡単に昼食を済ませ、商業ギルドに向かった。ギルド前は大勢の人で、ごった返していた。


「凄い人だな。これが全部商人なんだろうか?」


「恐らくそうでしょう。これ程とは思いませんでした」


 ギルド内は、さらに混んでいて身動きを取るのも不自由なぐらいの混雑だ。カリナさんが受付のテーブルの上に立って何やら叫んでいる。


「今日の競売は告知した通り、万能薬だけです! 入札する方以外はギルドから出てください!」


 競売に関する注意事項を繰り返し叫んでいる。


「では、時間になりましたので、会場に案内します! ギルド証を見せ、二階の会場に進んでください!」


 競売に参加できるのはCランク以上の商人だけらしい。少しずつ商人達が会場に向かうにつれて、ギルド一階は段々と空いてきた。


「アラン様、来て頂けたのですね!」


「勿論です。競売の行方は気になりますからね」


「では、会場に案内します」


 カリナさんの案内で俺達も会場となるギルド二階に向かった。

 会場は二階ワンフロアを丸々使った大きな部屋だった。恐らく二百人以上の商人達がいるだろう。皆、びっしりと並べられた小さな丸椅子に窮屈そうに腰掛けている。


「皆様はこちらにどうぞ」


 カリナさんに案内された席は、壇上の後ろに並べられた椅子だった。座っている商人達とは向き合うような形だ。もっと目立たない後ろの席で良かったのにな。

 俺達が席に着くのを商人達が固唾を呑んで注目している。


 暫くしてサイラスさんが姿を現した。壇上に立ち、ゆっくりと商人達を見渡す。


「では、これから競売を始める!」


 いよいよだ。万能薬には、どれぐらいの値がつくのだろうか。



更新が遅くなりまして申し訳ありません。

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これからも宜しくお願いします!

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