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035. 治癒魔法

誤字、脱字、御指摘、感想 等もらえると嬉しいです。



 宿に戻るともう夕方に近い時刻だった。鎧を脱いでから食堂でお茶を飲んで夕食までの時間を潰す事にした。


「アランは本当に規格外ね。今日ほどそれを感じたことがないわ」


「本当にそうですね。この目で見ていなければ到底信じられなかったでしょう。リア様がアランは女神ルミナス様に愛されていると言っていた理由がよく分かります」


「なんだよ、二人共。随分と大げさだな、たまたまだよ」


「はぁ~… まあいいわ。ところでアラン、明日からも午後は魔法と剣を教えて欲しいのだけど、いいでしょう?」


「まぁ、今は特にすることもないからな。でも、魔法はともかく剣はエルナに教わったほうがいいんじゃないか? 俺の剣はちゃんとした剣術じゃないからな」


「いや、私が習ってきた神剣流よりもアランの剣術のほうが、非力な私には合っていると思う。この前の冒険者ギルドの評価試験でそれを実感したわ」


「リア様、アランの剣の腕前の程は?」


「一度だけアランの切り札を見たことがある。凄まじい剣技だった」


「切り札を!?」


「私は、剣聖と戦ってもアランが勝つと思う。少なくとも互角以上の勝負になる事は間違いない」


「け、剣聖に!? それほどまでに…」


「ケンセイ? っていう剣の強い人がいるのか?」


「… そう、剣聖は私が習っていた神剣流という流派の中で一番強い剣士よ」


「おいおい、俺がそんな人に敵う訳がないじゃないか」


「一度だけ剣聖の模範試合を見たことがある。だから分かる。アランの剣技はそれに比べて決して劣ってはいなかった。それどころか、どの流派とも違う動きで初見で対応出来るとは思えない。 …… そういえばアランの剣の流派は何ていう流派なの?」


 どうしよう、俺の流派はコリント流剣術だ。でも、こんな恥ずかしい事は言えない。


「まぁ、そんな事はいいじゃないか」


「そうはいかないわ。私はこれからアランの剣を覚えていくつもり。自分の剣の流派名が分からないなんて変だもの」


「えーと……… コリント流剣術」


「コリント流 …。つまりアランは、自ら流派を興すほどの剣士の家系の出だったのね」


「まぁ、そんな感じかな」


 自分の妄想でそんな剣術を作り上げたなんていう事実より、そういう事にしておいた方が精神的ダメージが少ない。


「そう、だからこそあの腕前なのね」


 めちゃくちゃ恥ずかしいし、気まずい。話題を変えよう。


「そういえば、冒険者ギルドに掲示した例の依頼の件の事だけど、今は反応が無くて当たり前だけど、そのうちに誰か訪ねてくるかもしれないだろ? 一日に一度くらいは確認したほうがいいと思うんだけど、どう思う?」


「そうね、冒険者ギルドは魔法の修練で街の外に行く途中にあるのだから、立ち寄ってから行けばいいと思うわ」


「そうだな、そうしよう。誰か訪ねてくればいいんだけどな。セシリオ王国との距離を考えると最短でも一ヶ月くらい掛かるんだろう? 依頼に気づくのが遅れたりすることを考えれば、二ヶ月くらいは掛かるかもしれないな」


「私達がセシリオ王国にいた時には、活動資金を得るために依頼を受けながら移動していましたから、恐らく他の班も同じでしょう。気付かないということは無いと思います」


「そうか、そうだといいな」



 その日の夕食は久しぶりにバースのレシピの料理で、俺とエルナは魚料理、クレリアは肉料理の大盛りを頼んだ。揚げ物料理が続いただけに余計に美味く感じた。


 次の日の朝、俺が一階に降りていくと既にクレリア達は食堂にいてお茶を飲んでいた。俺を待っていてくれたようだ。早速、バースに朝食を頼む。


「今日は午前中は何をするつもりなんだ?」


「私達は、中庭で剣の鍛錬に励もうと思う」


「リア様がアランから教わったという剣術がどのようなものか楽しみです」


 そういえばこの宿には小さい中庭があったな。下手に出歩くよりそうしてくれたほうがいい、街には追手がいないとも限らないしな。


 時間になったので魔術ギルドに出掛け、今日は余裕を持って着くことが出来た。


「おはよう、リリー」


「お早うございます。ちょうど良かった! さっき治療院から人が来て怪我人が出たそうです。治癒魔法を見せる事が出来そうですよ」


 おお! 怪我をした人には申し訳ないが非常に楽しみだ!


 支部長が奥の部屋から出てきた。


「早速、治療院に向かいましょう」


 治療院はギルドから歩いて十分ぐらいの所にあった。中に入ると簡易ベッドのようなものが幾つか置いてある部屋だった。

 怪我人がベッドに横たわり、苦しそうにしていて、医者らしき人が付き添っていた。若い男の看護師らしき人もいる。


「カーラさん、早速来てくれて有難うございます。こちらが患者になります」


 医者が支部長に席を譲った。


「ああ、これは酷いですね」と支部長。


 怪我は、足の脛の部分の骨折のようで折れた骨が飛び出して見えている。うわぁ、グロいな。


 支部長は血を拭き取りながら、医者と患者から怪我をした時の状況を聞いている。階段から転げ落ちて打ちどころが悪かったらしい。


「綺麗に折れていると思います。これは相当、運が良いですよ。良かったですね。


 アラン、こういった場合には治りの遅い骨を優先的に治療します。


 まずは、骨を元の位置に戻さないといけませんね」


 支部長がそう言うと、看護師が患者に木の棒を口に咥えさせて、患者をベットに備え付けのベルトで体を拘束し始めた。

 あっという間に折れた足以外は全てベルトで固定されてしまった。


 看護師が折れた足を押さえつけると、医者が一気に足を引っ張り、飛び出していた骨は見えなくなった。


 支部長は用意してあったナイフを手に取ると、骨が飛び出していた患部をナイフで切り広げ始めた。この間中、患者はくぐもった悲鳴を上げ続けている。


「このくらいでいいでしょう」


 支部長は広げた傷口に納得すると、患部を広げるハサミのような道具を傷口に突っ込み拡げ始めた。


「アラン、そこの水差しの水を患部に少しずつ流し込んでください」


 指示に従った。ある程度、水で患部の血が洗い流されると拡げた患部から骨が見えてくる。支部長は医者に指示しながら骨の位置を戻そうとしている。


「これでいいでしょう。アラン、骨の折れた所が見えますか? うまい具合に合わさっているでしょう?」


 水を流しながら見ると確かに折れた骨がいい感じに合わさっていた。


「この状態でヒールを使用します」


 支部長は目を閉じて集中に入る。大体三十秒くらい経った頃、目を開き手のひらを患部に向ける。


「ヒール!」


 支部長の手のひらから光が出て患部の骨を照らしている。ズームして見ると折れた骨の間の隙間が少しずつ修復されていっているようだ。おお! これは凄い! 本当に治ってきている。


「これくらいでいいでしょう。これで骨は繋がりました」


 医者が軽く引っ張っていた足を離した。折れた箇所は接着剤でくっつけたようになっている。骨はしっかりと接合されているようだ。


「これで一回分の治癒魔法は終わりです。もう一度ヒールを使用しましょう。よろしいですか?」


 患者に訊いているようだ。看護師が患者の口から木の棒を取り上げる。


「うぅ、お願いします」


 患者が返事をした。何故、患者に確認をとるのだろうか?


 傷口を拡げていた器具を抜き取ると、医者が患部を閉じるように両手で押さえ始めた。いつの間にか支部長は集中に入っている。やがて目を開けると先程と同じように手のひらを患部に向けた。


「ヒール!」


 また、支部長の手のひらから光が出て患部を照らしている。暫く光を照らした後、ヒールの魔法を解除した。


「これくらいでいいでしょう」


 医者が押さえていた患部から手を離すと傷がくっついていた。大体、六割から七割くらいは治癒されていそうな感じだ。


「これで治癒魔法は終わりです」


 患者は痛みが大分抑えられたのか、随分と楽になった感じだ。


「有難うございました」と患者。


「カーラさん、有難うございました。では、治療を続けます」


 医者はそう言って傷を消毒するのか、薬品っぽいものを選び始めた。


「アラン、行きましょう」


 治療院から出て歩いてギルドまで戻る。


「どうでした? 治癒魔法は」


「凄いですね! 本当に傷が治るなんて。ところでヒールにはどれくらいの魔力が必要なのですか? えーと、ファイヤーボールと比べると」


「そうですね、大体ファイヤーボールの十倍の魔力が必要だと云われています」


「ほう、結構な魔力が必要なんですね。ああ、それと何故二回目のヒールの前に患者に確認をとったのですか?」


「ヒールの魔法は一回幾らと金額が決められているのですよ。あと一回、ヒールを掛ければ完全に治ったでしょうが、治癒魔法は高いですからね」


 なるほど、骨だけの治療か、その先の治療をするのかの確認を取ったのか。


「一回幾らなんです?」


「私に支払われる金額は一回千ギニーです。医者が患者から幾ら取っているのかは詳しくは知りません」


 結構な金額だ。普通の宿の宿泊費十日分だ。


「高いと思うかもしれませんが、あの怪我が自然治癒で治るには何ヶ月か掛かったでしょう。それを考えると治癒魔法で治してしまって早く仕事を再開したほうが得なのですよ。特にあの骨折は魔法で治せば、ちゃんと治る骨折でしたからね」


「ちゃんと治らない場合もあるんですか?」


「勿論です。骨が細かく砕けてしまった場合や関節などが複雑に折れてしまった場合には障害が残る場合があります」


 なるほど、そう言われればそうだろうな。


 ヒールを見ることが出来たのはいいが、結局、骨折の治し方が分かったのと、患部を光で照らしていたのを見ただけだ。


 なんとなく光魔法ということで、こんな感じかな? と想像はしていたが、正に想像通りだった。これは再現するのは難しそうだ。


「それでヒールの魔導書は買いたくなりましたか?」


 支部長の声の調子から期待感に満ちているのが分かる。


「ちなみにヒールの魔導書は幾らでしたっけ?」


「ギルド会員価格で、十三万六千ギニーです」


 高い! 今の手持ちの金は八万ギニーちょっとだ。全然足りない。もっとも金があったとしても買うつもりはない。使うにしてもパーティーの金なのでクレリアとエルナにも確認が必要だろう。


「完全に予算オーバーですね。いつか買いたいとは思いますが金を貯めないと買えません」


「そうですか、残念です」


 支部長は本当に残念そうだ。


 魔術ギルドに着いて、今日の講習が始まった。



 昼になり今日の講義が終わった。今日の講義内容は主に魔導液の扱いと塗り方、魔導線の作り方で、特に目新しい事は無かった。


 宿でクレリア達に合流すると、食堂でエルナが頬に濡れた布を当てていた。なんでもクレリアとの木刀を使った模擬試合の稽古中にクレリアの木刀が当たってしまったらしい。赤くなって少し腫れている。


「私の腕が悪いばかりに、本当にエルナには悪いことをした」


「いえ、私がリア様の剣の腕を見誤っていたのです。まさかこれほど腕を上げているとは思ってもいませんでした。近衛騎士の私に一太刀当てたのですから、リア様は誇っていいのですよ」


 幸い痛みはそれほどではなく、エルナが問題ないと言い張るので昨日と同じく街の外に出掛けることにした。


 「タリーの店」で昼食をとった後に、冒険者ギルドに顔を出してみるが特に目ぼしい人物は居なかった。まぁ、当り前か。



 昨日と同じ岩場までやってきた。クレリアとエルナは昨日と同じく魔石を手に握り締めて、なんとか魔力を引き出せないかと試している。


 俺は今朝見たヒールの事を考えていた。


(ヒールの魔法で傷が治る理由とかってわかるか?)


[判りません]


 だろうな。ただ光で照らしていただけだもんな。どう考えても光で傷が治る理屈が分からない。


(ちなみにお前はどうやって傷を治しているんだ? 比喩でもいいから、なんか分かり易いホロ動画を作ってくれないか?)


[出来ました]


 途端に世界が変わった。目の前に巨大な切り傷が現れる。これは、いつだか自分の腕をナイフで切りつけた時の切り傷を大きく拡大したもののようだ。


 段々と傷が大きくなり、ついには俺を飲み込んでいく。いや、俺が傷口の中に入ったのか。不思議と血は出ていないようだ。多分、見やすいようにナノムが省いているんだろう。


 どんどんと拡大、移動していって、ついに切り傷の一番深い所に来たようだ。移動は止まったが、どんどんと拡大されていく。ついには体細胞が見えるところまで拡大された。


 切り傷の一番底の部分は一メートルぐらいの大きさの細胞が切り離されていた。勿論、実際の切り傷がこんな状態になっているはずはない。きっとナノムがわかりやすいように比喩しているのだろう。


 そこにメンテナンスボットが一体、現れた。メンテナンスボットはナノムを表しているのか? 実際のナノムはこんな形はしていない。


 メンテナンスボットは、切り離された一メートルくらいの細胞二つをアームで引っ張ってくっつけ、なにか接着剤のようなものを吹付けてくっつけてしまった。


 薬のイメージだろうか。比喩しすぎて、そんな馬鹿なっていう動画になっている。


 もう一体、メンテナンスボットが現れ、同様の事をしていく。メンテナンスボットが一体、また一体と現れてどんどんと離れた細胞をくっつけていく。ボットの数は増え続けて、今ではうじゃうじゃといる。


 そこからは段々と視点が縮小されていく。無数のボットも縮小されて直ぐに見えなくなったが、傷口はどんどんと塞がれていく。


 傷口が治っていくスピードはどんどん速くなっていく。視点が縮小されていくスピードより、傷が治っていくスピードの方が速く、このままでは俺は傷口に飲み込まれてしまうと思った瞬間に、間一髪で傷口から脱出した。ふぅ、危なかった。


 しかし、俺が傷口に飲み込まれそうになる、この最後の部分の動画は明らかに必要ないだろう。


 効果音の付いたなかなか迫力あるホロ動画だった。



(本当にこんな事をやっているのか?)


[勿論やっていません。しかし比喩的には間違っていません]


 ひょっとして俺は馬鹿にされているのだろうか? まぁいい。


 他に案も無かったので、この通りにやってみようかな。


 イメージしてみよう。メンテナンスボットが光に乗って患部に飛んでいく。いや、ボットは光には乗らないだろう。光がボットに変わる? 変わらないな。


 そうだ! 光の精霊にしよう。クレリアは精霊の存在を信じているといつだか言っていた。女の子らしい可愛らしい発想だ。ファンタジーっぽくてこの惑星にも合っている。


 光の精霊が光と共に患部に向かって飛んでいく。きっと精霊だから実体を持たないワープ中の航宙艦のような存在だろう。なので患部にも抵抗なく浸透していく。


 精霊ってくらいだから精霊の国の魔法の秘薬も持っているに違いない。精霊達が秘薬の入った壺を小脇に抱えて細胞に浸透していく。


 精霊達が和気藹々と細胞をひっぱっては、楽しそうに秘薬を塗って細胞をくっつけていく。光を当てる時間が増えるにつれて精霊達も増えていく。さっきの動画と同じようにどんどんと傷口は塞がっていく。


 よし、なんかこのイメージでいけそうな気がしてきた。


(傷は治すなよ)


 ベックに貰ったナイフを取り出して腕に切りつけた。血が少し出て痛みは感じたが、すぐに痛みはなくなった。


 魔力を装填する。仮想ウインドウの隅に [READY×10] が表示された。


 さっきのイメージを頭の中で念じる。


 ヒール!


 切りつけた所に向けた手のひらが光を発して患部を照らしていく。精霊達が患部に向かって飛んでいく。


 あぁ、可愛らしい精霊達が頑張って細胞をひっぱっている姿が目に浮かぶようだ。


 切り傷がみるみると塞がっていく。傷は跡形もなく消えてしまった。


 おい! 本当に出来ちゃったよ! こんなんでいいのか!?


 しかし、出来てしまったものはしょうがない。


 考えてみると手のひらを患部に当てる必要は無かったかもしれないが、何もない空間から精霊達が現れるのも不自然だったのでヒールだけは手を使う事にした。



 そうだ、エルナの頬の打ち身を治すことは出来ないだろうか? エルナは強がっていたが、結構痛そうだった。


 流石に打ち身は細胞をひっぱって治す訳にはいかないだろう。


 頭の中でイメージしてみる。精霊達が秘薬の入った壺を小脇に抱えて細胞に浸透していく。炎症している細胞を見つけると秘薬の壺に手を突っ込んでは薬を塗っていく。あっというまに炎症は治まっていく。


 こういうイメージでやってみよう。 …… 果たしてこんなんでいいのだろうか?


 いきなりエルナで試す訳にはいかないので打ち身を作ることにした。


(左腕の痛覚を遮断してくれ)


 感覚が無くなった事を確認すると、ナイフの柄で左手の手の甲を力を入れて叩いた。


 うわっ、結構いっちゃったな。ひどい打ち身になっている。


 魔力を装填し、今のイメージを頭の中に繰り返し描いてイメージを固める。


 ヒール!


 腫れはみるみると引いていき、あっという間に治ってしまった。


 よし、出来た! … 出来てしまった。痛覚を戻しても何の問題もない。



「エルナ、ちょっといいか?」


「なんでしょう? アラン」


「ちょっと、動かないでいてくれ」


 エルナの前に立つと動かないように肩に手を置く。片手を打ち身のある頬の前にかざした。


 エルナは何故か恥ずかしそうにモジモジしている。クレリアも驚いて何か言いたそうにしていた。


 ヒール!


 手のひらから光が照らされるとエルナとクレリアの顔が驚愕の表情に変わっていく。


 直ぐにエルナの打ち身は治った。


「エルナ、何か違和感はあるか?」


「… いえ、頬の痛みが無くなりました。まさかヒールですか?」


「アラン、ヒールが使えるようになったの!?」


「そうだな、実は今朝、魔術ギルドの支部長にヒールを見せて貰ってね。やってみたら出来るようになった」


「「はぁ~ …」」


 何故か、ため息をつかれて呆れられたようだ。


 今日もクレリアとエルナの魔力が切れて、早々に魔法の鍛錬を切り上げる事になり街に戻った。




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うーん、チート(笑) 頭にサポートAIが居るからこそとはいえ こんな兵士達を倒せる、圧倒してたバグスはすげー怖いな ファンタジーで言うところのドラゴンクラスかな?
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