001. 戦艦イーリス・コンラート
初投稿です。 誤字、脱字、御指摘、感想 等もらえると嬉しいです。
人類と知的生命体バグスが初めて邂逅したのは、帝国暦千二百五十四年、アルトゥーロ星系の惑星ベスタでのことだった。
ベスタは農業を主産業とした何の変哲もない植民惑星で、惑星全体の人口も二十万人ほどと少なく、軍が駐留することもない、最低限の防衛設備しかない惑星だった。
バグスは十六隻の艦艇でワープアウトしてくると、主要な都市を衛星軌道上から攻撃し、都市機能を麻痺させると数十の上陸艇で降下してきた。
武器らしい武器も持っていない住人は、為す術もなく蹂躙され、二十万人の人類のほとんどは男も女も子供も例外なく全て殺された。状況を最悪にしたのは、バグスの生来の残虐性と人類の肉を好んで食べたということだった。
十日後、帝国航宙軍二個艦隊は、FTL通信で救援を求めたベスタの住人に応じてアルトゥーロ星系に駆けつけ、バグス艦隊を撃破すると惑星ベスタに上陸していたバグスも全て殲滅した。しかし、生存者は皆無だった。
惑星ベスタに上陸した帝国軍は、様々な施設に設置されていたセキュリティカメラに映っていた映像を見て震撼した。その映像は正にこの世の地獄だった。
それ以来、千年以上に渡って人類とバグスは戦争を続けてきた。
帝国暦二千二百五十八年現在、人類銀河帝国 航宙艦イーリス・コンラートは、長い探査任務に就いており所属基地を出発して実に二年が過ぎようとしていた。
探査の目的はもちろん人類の悲願である人類の敵バグスの母星発見だ。
現在は超空間航行中で、一定間隔でワープアウトしては探索を行いマッピングしていくという地味で果てしない任務中だった。
帝国航宙軍 宙兵隊中尉 アラン・コリントは、戦艦イーリス・コンラートのシステムの中枢であるメインフレームのクリーンルームで、プロセッサ モジュールの交換作業をしていた。
先日、ワープアウトした際にFTL通信で、プロセッサ モジュールのある製造ロットに、不具合の可能性有りとの連絡を受けての交換作業だった。
航宙艦のAIであるイーリスは、中尉の交換作業をモニターしていた。
超空間航行中は、ほとんどの乗組員はコールドスリープ中で、果たすべきタスクは少なく、仮にイーリスが人間だったならば、暇だとぼやいている状況だろう。
こういった状況ではイーリスのメインプログラムは、人類を観察し行動心理を理解する研究に、リソースを充てることを推奨していた。
アラン・コリント
帝国航宙軍宙兵隊 中尉
戦艦イーリス・コンラート所属 宙兵隊 情報第一小隊所属
年齢二十五歳
トレーダー星系 ランセル出身
義務教育後、第千三十二航宙軍学校に入学・卒業
スター級重巡洋艦[テオⅡ] に三年勤務
新造弩級戦艦[イーリス・コンラート]のために編成された宙兵隊に転属
同艦に二年勤務
身長は百七十五センチメートル、体重七十キログラムと痩せているが、宙兵らしく細身の割にガッチリとした体格をしている。人類の五割を占める白人種で、金髪でグレーの目。スッキリした顔をしている。
スッキリした顔というのはイーリスが開発した顔評価アプリケーションの判断で、アプリの評価は[B++]と中々の高評価だ。
顔評価アプリケーションは、人間の行動理解の研究のためにイーリスが極秘裏に開発したもので、匿名で人類世界に公開すると瞬く間に広まり、高い評価を受けているアプリケーションで、その判定結果は折り紙付きだ。
査定システムによる評価では、中尉の仕事は丁寧で確実。全く問題行動なし。全システムによる総合評価では、[A-]で、この艦でも一握りしかいない評価の高い人間の一人だ。宙兵隊員にしておくのが勿体無いほどの人材だ。
◇◇◇◇◇
「しかし、いいのですか? ミス・コンラート。俺みたいな人間をこんな場所に入れたりして。確か戦艦の場合は、少佐以上の有資格者でないと不味かったような気がしますが」
今、おこなっている作業を指示した本人である艦のAIに訊いてみた。
彼女の名は艦名と同じイーリス・コンラート。戦艦のAIは慣例として名誉大尉の階級を与えられており、中尉である俺もぞんざいな口をきくことは許されなかった。
俺はこの艦の正規艦隊士官ではなく、同乗している宙兵隊の情報処理担当士官のため、この部屋に入ることが許されるとは思えない。
「しょうがないでしょう? この作業の資格を持つ乗組員は六人。そのうち、四人はコールドスリープ中。目覚めているもう一人の有資格者はあなたも知っている通り、ここでの作業にはむかないわ」
確かにもう一人の有資格者であるアマート少佐は、二メートル近くあるかなりの巨漢であり、クリーンルーム内のこの狭い空間では作業は難しいかもしれない。
なにせクリーンルーム内の壁に空いた直径一メートル弱の穴のようなスペースを這い進み、そこを埋め尽くすプロセッサ モジュールの中から指定されたモジュールをひたすら交換する作業だ。
仮想ウインドウに表示された女性士官はもちろん生身の人間ではなくAIのアバターで、名前の由来となった女性士官を模している。
その女性士官は十年前のタウ・ベガス2星系における英雄だ。
バグスの複数の艦隊に襲われた植民星の二万人の住民を逃がす時間を作るために、たった一隻の重巡洋艦で抗戦し、白兵戦を経て腕をバグスに貪り食われながらも時間を稼ぎ、最後には自爆して果てた帝国軍の英雄だった。
帝国航宙軍では艦艇に英雄的な功績をあげた士官の名を付けるという慣例があり、この艦は英雄イーリス・コンラート准将の名を付けられた艦で、そのAIのアバターは、イーリス・コンラート准将を模していた。
「なるほど了解です。あと一個で交換終了ですね。ところでこの交換したあとの不良ロットのプロセッサ モジュールはどうなるんでしょう?」
「指示がないので判らないわ。破棄するか、回収して検査にでも回すのではないかしら。 …… 何を考えているの? 中尉」
「いや、破棄するのであれば有効活用したほうがよいのでは? と思いまして」
「そんなものをどうやって活用するというの? メインフレームでなければ使用できないと思うけど?」
「いやいや、それがあるんですよ、利用する方法が。実は、私の研究テーマでもあるんです」
長い超空間航行中ではコールドスリープ中を除いて、技術寄りの士官には研究が義務付けられていた。研究といっても本物の研究者ではないため、どちらかというと腕を鈍らせないための訓練のようなものだ。
プロセッサ モジュールの価値は一個で、俺の年収を遥かに上回る価値がある。有効活用しない手はない。
俺の研究テーマは【スタンドアロン環境におけるバーチャルリアリティについて】というタイトルだ。内容は文字通り、ネットワークに接続しないスタンドアロン環境でVRを実現するための技術的考察だ。
システムによるシミュレートでは、実用化できる段階まで研究は進んでいた。この研究論文では、正にこのプロセッサ モジュールの使用を想定していた。
「あなたの研究テーマには目を通したけど意味が分からなかったわ。何故、メインフレームを利用しないで、わざわざスタンドアロン環境にこだわるのか。言わせてもらえば、何かいかがわしい目的のためのバーチャルリアリティとしか思えなかったわ」
「それは誤解です! 心外です、大尉! いついかなる時においてもメインフレームにアクセスできると考えるのは人類の傲慢です。緊急時などメインフレームにアクセスできない状況においてもVRを実現する手段を人類は確保すべきなのです」
ズバリ核心を突かれてひどく慌ててしまった。相変わらずイーリスは鋭い。
「まぁ破棄する命令がきたら、またその時に考えるわ」
「よろしくお願いします、大尉。私の研究の成果はモジュールの入手にかかっているので。…… よし! これでモジュールの交換は終了です」
六十四個全てのプロセッサ モジュールの交換作業を終えた。
クリーンルーム内のメンテナンス用の穴から抜け出ようとした瞬間、いきなり壁が迫ってきた。
「…中尉! ……ラン…ト中尉! アラン・コリント中尉!」
大声で呼びかける声に反応して目を覚ました。
「いえ、起きてます!」
全く状況が分からないままに意味不明の返事をしてしまった。
「良かったわ、中尉。このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思った」
その時、自分が血だらけなのに気づいた。もう乾いてカピカピになっている。しかも重力がない無重力状態だ。
「おおっ! なんだこれは! …… 何があったんです!?」
頭の怪我は既にナノムによって修復されているようだ。
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ナノムとはナノマシンの略称で航宙軍兵士であれば誰でも体内で共生・培養している、軍用のナノマシンだ。
電子顕微鏡でしか見えないほどの極小のマシンで、単体ではなにもできない。最低でも一千億単位以上の集合体を形成して機能するマシンだ。
その機能は、AI機能、体内のモニター、医療・修復機能、五感への完全なアクセス、短距離の通信機能などを揃え、一種のマルチシステムといえるものだ。
人間の通常の食事の成分からは、ナノマシンを作製することはできず、特殊なレアメタルが必要だった。
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「超空間航行中に何らかの攻撃を受けました。攻撃の手段は判りません。そもそも超空間航行中は艦の外から見れば本艦は存在自体が不完全な状態のはずです。そんな状況で攻撃する手段なんて私には想像もできません」
「バグスですか!?」
「いえ、それはあり得ないでしょう。バグスのテクノロジーでは到底そんなことはできないはずです。
とにかくその攻撃によって本艦は甚大な被害を受けました。ワープアウトし、現在は航行不能です。
それだけではありません。攻撃は四方向から行なわれました。それにより艦橋、機関セクション、第一コールドスリープ、第二コールドスリープ、通信セクション、重力制御セクション、格納庫セクション、全てやられました」
言葉が何も出てこない。イーリスの言っていることはありえない。ギャラクシー級の戦艦が、ここまでの被害を受けることは、百年以上無かったはずだ。
コールドスリープが両方ともやられた!? じゃあ、乗組員は? 隊のみんなは?
「それじゃ生存者は!?」
「生存者は貴方以外はいません。先程、食堂で生存していたアウジリオ少尉は息を引き取りました」
超空間航行中とはいえ、全乗組員千二百名のうち、五十名くらいは起きていたはずだ。それが全員死んだというのか?
「そんな! じゃあ、艦長も副長も隊長も小隊のみんなも全て ……」
「はい、直接攻撃が無かったセクションにいた乗組員も、重力制御セクションが機能停止したため、ワープアウト時の衝撃でほぼ即死でした。
このクリーンルームは艦の最重要区画のため、重力制御ダンパーが装備されています。そのため、衝撃が緩和され中尉は助かったようです」
そうか、俺はこの部屋にいたからこれだけの怪我で済んだのか…。この部屋の外では、物凄い勢いで壁に叩きつけられたに違いない。保守用の穴から這い出た。
「さらに報告があります。まだ若干の時間の猶予はありますが、本艦は近くの惑星に向けて落下中です」
「あぁ! なんてことだ…」
この広い宇宙でたまたまワープアウトした先に丁度惑星があるなんて、あり得ない! 正にあり得ないくらいの確率だ。
「機関セクションは機能を停止しています。落下を回避する手段は、艦を分解して不要なセクションを投棄することしかあり得ません」
いつの間にかイーリスが敬語に近い言葉遣いになっていることに気づいた。
「では、そうするしかないんじゃないですか?」
「そのためには艦長による第一級非常事態の宣言と直接命令が必要です」
「しかし、艦長は…」
「帝国軍軍規 第十二条第三項のCによりアラン・コリント中尉に艦長へ昇格する資格があることを認めます」
「そんなバカな!」
ギャラクシー級の戦艦の艦長は少なくとも准将位だ。宙兵隊の中尉に艦長になる資格があるはずがない。
そうは言っても生き残っているのは俺一人だ。仕方のないことかもしれない。命令を出すためだけの形式的なものだろう。
「そのためには上級士官教育を受けていただく必要があります。これは軍規です」
上級士官教育、それは上級士官がとるべき行動、規則を学ぶという建前だが、実際の目的は軍規に反した行動を取れなくする洗脳だ。軍が公式にそういっているわけではないが、軍にいる者なら誰でも知っていることだ。大昔に一人の狂人により何十億人も暮らす有人惑星を滅ぼされた時に学んだ教訓だった。
教育といっても講習を受けるわけではなく、ナノムや生体パッチを使って頭に叩き込まれる洗脳だった。膨大な情報量を脳に叩き込まれるため通常は意識を失う。
「この時間がない時に! …… どうすればいいんですか?」
「コンソールの生体パッチを額に貼り付けて、椅子に座って楽な姿勢をとってください」
コンソールから生体パッチが現れた。それを額に貼り付けると椅子に座り背もたれに寄りかかる。その瞬間、パチッという音と共に意識を失った。
「…艦長! …ト艦長! コリント艦長!」
イーリスの呼びかける声で目を覚ました。
「良かった! このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思いました」
デジャブを感じる。
「どれくらい気を失っていたんですか?」
「三十分ほどです。それと艦長。私に敬語を使う必要はありません」
「… 了解した。それでは早速始めよう。私は本艦の艦長である。確認せよ」
「確認しました。生体パッチにより薬物の未使用、正常な精神状態であることを確認しました」
「私は本官に与えられた権限をもって第一級非常事態を宣言する。さらに、航宙艦イーリス・コンラートに対し本艦の戦力維持と航宙軍の戦力維持のために、必要なあらゆる手段を講じることを命じる。これは艦長命令だ。すべての規則に優先する」
こんな格好いい命令を出したのは初めてだった。いやいや、聞くのだって初めてだ。やはり上級士官教育を受けると違うのだろう。
なんてことはなく、イーリスがナノム経由で仮想ウインドウ上に、俺が言うべきセリフを表示してくれていたので、ほぼそれを読んだだけのことだった。
昔から艦長や上級士官が出す命令は、格好いい! さすが上級士官だと感心していたが、きっと字幕を読んでいたに違いない。
「アイ・サー。 命令を受領いたしました」
「よし、これで艦の再構築を始められるな」
「早速ですが、艦長には脱出ポッドで退艦していただかないといけません」
「はぁっ!? 何を言っているんですか?」
「生命維持セクションとの接続は断たれ、このクリーンルームの外では気密が失われました。ここにはもう酸素がありません」
そう言われてみると、息苦しいような、そうでないような。
「しかし、脱出といっても惑星に大気、空気はあるんですか?」
「光学スペクトル分析では人類が呼吸できる空気がある可能性は九十三%です」
「残りの七%って何です?」
「未知の有害な気体、ウイルス、寄生虫です」
「それにしても脱出ポッドって… 上陸艇はどうなんです?」
「格納庫セクションへの通路は遮断されています。しかも全ての連絡挺、上陸艇は大破もしくは破壊されました」
あぁ、じゃあ艦に戻れないじゃないか。
「この場に留まっても酸欠で死ぬだけです。ひとまず惑星に逃れて艦の再構築後に戻る手段を模索したほうがよいのではないでしょうか。それに艦の軌道を変え、再構築が成功する確率は、現在のところ五十四パーセントです」
なんと! そんなに確率が低いとは思ってなかった。
「了解です。…… 食料や武器は?」
「あいにく脱出ポッドに装備されているものがあるだけです」
ナノム(ナノマシン)に命じて脱出ポッドの装備を調べさせた。仮想ウィンドウ上に表示されたものを見て思わず唸った。
。
M151パルスライフル
A18Pレーザーガン
電磁ブレードナイフ
非常用固形食 四十二食
水 二十八リットル
レアメタル 一瓶(百錠)
毛布 二枚
正直いって宙兵である俺には不満の多い武器だ。火力が圧倒的に足りない。それに食料、水も全然足りない。と言ってもここにそんな物があるはずもないか…。
「なにか持ち出せる物はないですかね?」
「それならば艦長が先程交換されたプロセッサ モジュールをお持ちになったらいかがでしょうか? あれはレアメタルの塊です」
言われてみればその通りだ。摂取するには分解しなければいけないけど、なんとかなるだろう。レアメタルは、ナノムの原料になるものだ。現地でも補給可能かもしれないが、探す手間を省きたい。宙兵にとってナノムは生命線だ。レアメタルはいくらあっても困らない。
脱出ポッドの搭乗口は部屋の入り口のすぐ脇にあった。あぁ、この部屋にも脱出ポッドを付けようと考えた奴には感謝しかない。イーリスに搭乗口を開けてもらうとプロセッサ モジュールを積み込む。脱出ポッドは五人用のようで五つの座席が用意されていた。中は結構広い。
そうだ! 制服も必要だ。なにせ未開の惑星だ。着るものはいくらあっても足りないだろう。
今はクリーンルーム内での作業用のつなぎを着ていた。クリーンルームに入る前に着替えた制服と置いてあった予備のつなぎも積み込む。
他に積み込めるものは…… 無いか。
考えてみれば、ここはメインフレームのコンピュータルームだ。こんなところに生活必需品が置いてあるはずもない。
「準備完了です」
「では、ポッドに乗り込んでください」
大人しくポッドに乗り込み、シートの一つに座りシートベルトを着ける。
「では、御武運を。艦長」
「あぁ、ミス・コンラートも」
脱出ポッドは惑星に向かって射出された。
---バグス---
昆虫を大きくしたように見える知的生命体で、現在では実に様々な種類が確認されている。
一番ベーシックなタイプが八本足のゴキブリを少し細長くして上半身を反らせて身を起こしたタイプだ。
ゴワゴワとした体毛と外殻に被われおり、これだけでも人類が怖じ気を振るうには十分だが、それに加えて極めて不潔でギトギトに脂ぎっている上に、数種類の寄生虫をその身に宿していた。
残虐で、人類よりも遥かに高い戦闘能力を持ち、素手での戦闘であれば全く敵わない。
しかし、千年に渡る戦いの中で人類は その差を改善すべく努力し続けており、現在では航宙軍宙兵であれば素手での戦闘で互角の戦いが出来るところまで戦闘能力を上げることに成功していた。
バグスも超空間航行を行うことのできるテクノロジーは持っているが、テクノロジーでは帝国のほうが、数段進んでいる。
バグスの恐ろしいところは、その物量にある。バグスに狙われた植民星は次々と出現するバグスの艦隊に襲われることになる。
専門家の分析では人類とバグスの物量の比は1対6だった。
しかし、発見されるバグスのコロニーに特別な生産力はなく、発見されるバグスのコロニー数も人類と大差ないと思われた。
そのため、専門家の間では何処かにバグスの母星と思われる大規模な繁殖・生産拠点があるという説が有力で、そこさえ発見・殲滅できれば、この長きに渡る戦争を終わらせることが出来ると考えられていた。