もう一人の前世視点
2010年頃にかいたのを修正して無理やり繋げてみた感じ。
我が名は、「岐翁紹偵」
歴史的に有名な一休宗純の息子だ。。
だけど、俺は、一休と血がつながっていない。
俺が、まだ赤子の頃捨てられていたのを一休宗純様が拾って育ててくださった。
本当の父親のように可愛がり育ててくれた。・
俺は、一休を・・・父を尊敬していた・・・
だから・・・
「もう、こんな馬鹿な真似は止めてくれ!!父さん!!」
父は、自殺しようとしていた。
自分の広めた教えの過ちを正すために・・・罪を償おうとしていた・・・
父は断食で自殺をしようとしている。
父は、日に日にやせ衰えていった。。
いつも自信に満ち溢れていた父・・・
目には一切の生気が失われている。
こんな父は、見たくない・・・
嫌だ、俺の知っている父は、こんなにも弱くない・・・
頼むから、償いなんてやめてくれ・・・
誰一人としてアンタの死を望んでいる者は居ないんだ。。
俺は、必死で説得しようとした、
だが、父は、俺の話は一切聞こうとしなかった。
ふざけるな・・・
罪なんか関係ない・・・
俺を残して死ぬんじゃない・・・
俺は、まだアンタに何一つ恩返しをしていないのに・・・
父は、苦しむ俺を説き伏せようとした。
「これは死の恐怖を人々に刷り込み、命の有難味を教える行為だ。意味のある価値のある行為なのだよ.。」
意味があるのか・・
本当にそうなのか?
判らない。
でも、父が信じるのなら、正しいはずだ・・・俺も信じたい・・・
だけど。。納得がいかない。
畜生!!
なんでなんだ!?
どうして人は罪を償わなくちゃならない。
俺は、必死で自分を納得させようとしていた。
考え抜いた50日目・・・
そうか・・・
これは、償いではないんだ・・・
父は、単純に過ちを正しているだけなんだ・・・
父は、いつもの父で、尊敬する父で・・・
いつもの様に人々に正しい教えを導いているだけだ。
ならば罪や罰という概念など存在しない・・・
罪は掟を犯した者に適用される
世界が決めた束縛にすぎない。
だが父は、束縛などされていない。
自由である。
罪なんてクソだ!!
束縛で生まれた償い等、真の意味での価値など無い!!
あるのは世界の規律を維持する為だけだ!!
そんな社会クソだ!!くだらない!!
俺は変えてやる。。。真の理想の世界に変えて、「罪」という言葉をなくしてやる!!
俺は父の死を受け入れる決意をした。
そして父の勇士を・・・父の死の最後を・・・見届ける覚悟を決めた・・・
________________
_________
__
父は、ミイラになろうとしていた。
当時、僧の間では、天災やら飢饉が訪れると人柱となり、命を仏や神にささげることで、神の慈悲を受ける風習があった、。「。
ただ神仏に命を捧げれば良いというものではない。神に努力を認めてもらうためにミイラにならなければならない。
ミイラとなるには、100日にも及ぶ過酷な断食試練がある。
その試練は穀物を断ち、
天然の酸化防止剤であるビタミンを取り込む。
現代では菓子に添加される酸化防止剤のビタミンE
ビタミンEが豊富な木の根や実、草を食して、ミイラになったときの保存性を高める。
そうやって、緩やかなる餓死を試みる
ミイラになるときは、神の食物と言われる穀物は食べてはいけないのがルールで、木と草で生命を最低でも80日つなぐ。
そして、ラストの20日に断食を始める。
生きたままの肉体を、4角形の木箱に詰め地中に埋めて。
酸素が少し吸える程度の空気穴が開ける。
地中に埋のは、光を当てない事で細胞の劣化を防ぐ為であるが、
当時の人々に科学的知識がある訳ない。
何百、何千とミイラを作り出してきた結果に導き出された技法である。
__
_______
_________
__________
「まさか、これが父親なのか?」
裁判用に公開された「前世検証サイト」にて父親殺しの犯人の顔写真をみていたユウ。
前世の記憶を持った少年ユウは、父親殺しの男と前世で縁があった。
ユウは過去世で一休宗純の養子だった。
ユウは知っている。歴史学者がまだ発見していない事実をユウは知っている。
戦乱時代ゆえ、一休が政争の道具、天皇の血を引く革命者として奉り上げられるかもしれない。
その時になったら、一休の関係者、ユウは人質にされかない。
一休は万が一の為に、ユウに剣を渡し、護身の為に剣術を教えていた。
一休がユウに渡した剣は、天皇ゆかりの国宝級の刀だった。
ユウは死後の前に、その刀を盗賊に狙われない様に、寺の枯れ井戸の中に隠した。
刀は、まだ発掘されていない。
ユウが発見すれば前世の存在を証明することができるかもしれない。
前世の証明ができれば、その者の刑期を短くできるし、悪魔や天使、宇宙人の存在の証明もできるかもしれない。
ユウは動き出した・・・
_________
______
____
__
<考察>
歴史の資料では一休は断食自殺の途中、天皇家家臣の説得にて思いとどまる
また一休は生前女をはべらせてて、その子供が居たという記録がある。
しかし資料によると、はべらせた女の記録は一名しかない。、その女は盲目であり、美女だったらしい。。
戦乱の世であり、盲目の女がどうやって生きてきたのか。
「一休は晩年でその盲目女と知り合った」とされているが、正確な時期については確定されていない。
応仁の乱をまたぐ戦乱の世にて、仏に仕える身が命生み出すとは思えない。
つまり、その盲目の女は族等に犯されたりして、妊娠していたかもしれない
その盲目女の子供が、今回登場した主人公ユウであり、ユウは自身の出生の秘密については知らされていない。
そんな可能性が真実として、ありうるかもしれない。
しかしながら、この物語は辻褄が合わない。
過去の投稿で一休の記憶ではミイラになる目的ではなく、僧侶が無駄な存在である事を示す為に自殺を試みていた。
どちらの認識が正しいのか、あるいはどちらの認識も正しいのか、
宇宙人が遊び心で影ながら、関係者達の記憶を操作してるかもしれない。
そうでないかもしれない。
主人公の記憶は正確で、
ユウはたまたま前世の記憶を一部保持していて、脳内補正して妄想にて前世記憶を一部作ったかもしれない。
いずれにせよ、そのカノウセイは確定事項ではない。
前世検証サイト、今この時点では存在しないが、「前世の記憶」ワードでネットを調べると、結構見つかる。
データを集めて、検証サイトを作る試みは、面白いかもしれない。




