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未満と以上の間。  作者: 枕くま。
8/13

つるつる。

滑落し続けなさい。

いつかの心が気にかかり

つるつるの指先が缶珈琲を滑らせる

去りゆくあの子の背を追って

伸ばしたその手を下ろしたときに

この指先は滑ることを覚え、かわりに病を掴み取った

煙草のように痩せた

震える病身は鬱々と蔵の底に横たわり

たった一つの小窓から

世界のすべてを見ようとする

蔵は古び

いつか崩れてしまうだろう

病身は陽の下に投げ出され

夏の魔物に身を捧ぐ

剥き出しの病身よ

傷を受けたら叫びなさい

剥き出しの神経よ

あらゆる傷を掴みなさい

私は一本の葦

どこにも根の繋がらない

たった一本の葦

まるで石ころのように。

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