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未満と以上の間。  作者: 枕くま。
12/13

自嘲。

意味がわかりますか。

 魚が海の中で生きていられる理由を考えていたら、僕の中の底の冷たい水たまりが、震えるようにひき始めた。もう駄目だ。

 いつも唱えるその言葉が、僕には強い強壮剤で、だとしてもその実やっぱり駄目は駄目なのだ。どうして、なぜ、と云う言葉に意味はない。答えが返らないから。飛び出た疑問符は空気中を泳ぎまわった後に、足がつかないので、溺れて死んだ。

 誰が死ぬのか、僕が生きるのか。きみが死ぬのか、誰かが生きるのか。今日踏みしめたアスファルトが、明日もそこにあると云うことの、悲しみを述べよ。僕は嫌だ。

 凍え死んだ桃色のネズミの子供たち、ありがとう。親を殺したのはきっと僕らだ。12月の鋭い風に悪態を吐いて、安心したい。明日って単語を辞書でひくと文字が小さくて読めない。読めない。

 僕の目はだんだんと悪くなって、今ではもう自分の顔も、きみの顔も。

 良くなるものを教えてください。と至極温厚な口調と気持ちで問うてみて、ポンと返るものもない。

 何にもないって、云うのは止してよ。

 我を忘れて、一心不乱で。

 きりきり舞いに飛びまわって。

 全身を真っ赤にして。

 

 僕はそうしたいのだ。

 そうさせてくれ。

 その理由を。

 その価値を。

 その覚悟を。

 返してください。

 返してください。

 正しい被害者はここです。

 他のみんなは死んだってかまわない。

 

 プロットを考えていたはずが、文体診断ロゴーンなるサイトを見つけてしまった。5000字以内で文章を書き、その結果、どんな文筆家と似ているか、または似ていないか。読みやすいか、否か。診断してくれるらしい。で、思いつくまま書いたので、じゃあいっそ投稿するかと思い、この様です。

 ちなみに、いちばん菊池寛が近いみたいです。読んだことないけど。(2番目が太宰、3番目が芥川でした)

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