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勇者の鍛冶師  作者: 芝 恵実
第1章
43/49

43話

大変お待たせ致しました。

難産でした…。


全体の様子を横目で見ながら、ギルドで流し読みをした書類に再度目を通す。

現行で組んでいるパーティーのメンバーの割合や職種をチェックする。後は、注意事項で書かれている内容も。


Eランクの剣士3人のみで結成されている『鋼の剣』と言うパーティーは色々と問題が多そうだな。まず、私が言った割合でパーティーを組めるのかが疑問だ。

剣至上主義の様で、他の武器を使って戦うのを蔑視している節があると。特に後衛職に対して顕著である。とまで書かれている。

なんで、こんな考えの子達がこの特別依頼を受けてるんだろ?受注の時に性格の難で弾かれなかったのかな?

それとも、この考えを緩和して欲しいと、私に押し付けて来たとか?

若しくは、申込者全員を受注処理したのか。

どっちにしても面倒だな。

ギルドがどんな思惑で問題児の受注処理をしたかは、考えても分かんない事なんだから、考えるのはやめとこ。

今やるべき事は、他の問題児と既存のパーティーの把握だよね。


んーっと、他の問題児は、ソロで活動しているⅮランクの魔術師のリッツ。

この人は、職業が魔術師だけど使う魔法は肉体強化系と治癒系の2種類で、戦闘方法がメイスを使った物理攻撃。

…職業を魔術師と名乗ったらいけないと思うのは、私だけだろうか。


まぁ『鋼の剣』に比べたら、職業と戦闘方法が合ってないだけでそこまでの問題児だと思わなくて大丈夫でしょ。

他にギルドからの注意事項で書かれている問題児も、今の段階では大した問題児でも無いから頭の片隅に覚えておけばいいしね。


既にパーティーを組んでいるのは『鋼の剣』を合わせて5組か。この低ランクでもパーティーを組んでいるのが多いのは、ダンジョンがある街だからだろうな。

通常のEランクとⅮランクの報酬だと報酬額が低いから、まずパーティーを組んでも、余程上手くパーティー運営が出来ないと破綻しかしないからね。

ダンジョンで狩った魔物の素材だとかお宝だとかでパーティー経営ができるのだろう。そうすると、このパーティーを組んでいる人たちはダンジョン経験組と。

…と言うか、通常の依頼を受けた事がほぼ無いと。どうしよう、頭痛くなってきた。


一通り書類を読み終わり、こめかみを揉み解す。

パーティーを組む為の話し合いは、どうやら一部で上手くいっていない様だ。怒鳴り声まで聞こえて来てるしね。

それよりも、ここがどこだかわかってるのかな?

安全ではない外壁の外に居るんだけど、そんな殺気立ってると、その殺気に釣られて魔物が寄って来るのに。と言うか、あと数分もすれば現れるだろうな。私の気配察知の範囲内に入って来てるし。

はぁー、仕方ない。仲裁して戦闘準備をさせるか。

揉め事を起こしている人たちの所へ速足で近付いて行く。


「貴方達、一体何でそんな怒鳴り合いに発展する事になったの?」

「それは此奴ら『鋼の剣』が剣士以外はザコだの役ただずだの好き勝手言って、パーティーを組むのを邪魔してるからで。」

「ふん。俺らは間違った事は言ってないぞ。

敵に対して最前線で戦うのが剣士だ。それ以外は剣士の後ろに隠れてる弱者だろう。」

「そうだ。現に教官のティティナさんだって、剣を佩いてる剣士だしな。」


早速問題を起こしたのは、ついさっき懸念した『鋼の剣』か。

それよりも、《サンドウェーブ》を撃退した時の私の戦闘方法をみてなかったのかな。剣使ってなかったんだけど。


「はぁ。確かに剣は佩いてるし、剣の扱いもかなり出来るけど、私は剣士じゃなく重戦士よ。

それに、剣士が最前線で戦ってる様に、他の職業の人もそれぞれの役割で戦ってるんだから最前線だろうがそうでなかろうが関係ないけど。」

「そ---」

「それよりも、貴方達が殺気を振りまいてくれたおかげでもう直ぐ魔物が此処に現れるから戦闘準備。」


『鋼の剣』が何かを言おうとしたのを遮って、魔物の到来を大声で告げる。


「此処に向かってる魔物は飛行型で数は5。

遠距離からの攻撃で打破するから、魔術師と弓士は構えて。

その周りに近接戦闘者が護衛とフォローを。

回復役は後方に避難を。」


私の指示に一気に周りが緊張し、空気が張り詰める。

しかしその中で私の指示を聞かないものがいる。『鋼の剣』だ。

遠距離攻撃をする魔術師や弓士の前に立って攻撃の邪魔をするなんて、全く何を考えてるんだか。


「貴方達、下がりなさい。邪魔よ。」

「うるせー。剣士でもない癖に、剣士の俺達に指図すんな。」

「飛行型の魔物に剣のみでどう対処する気なの?」

「攻撃するのに近づいてきた所を切ればいいだけだ。」


これから攻撃を加える予定の魔物の正体も分からずに、良くそこまで強気になれるわね。

街からほぼ出ずに、ダンジョンの低層だけで活動してきた弊害かしら。

彼らは一度痛い目に合わないと学ばないのかもね。

冒険者の痛い目って、最悪死ぬ事もあるのにね。


「魔物の種類も分からないのに何故そんなに強気なの?」

「はぁ?この草原にでる魔物だろ。飛行型だろうが大したことないないだろ。」

「……貴方達は今すぐ改心しないと、直ぐに死ぬタイプね。

このまま下がらないのであれば、どんな怪我をしても自業自得。そして、貴方達は次回からの特別依頼の受注は取消しさせてもらうわ。

貴方達の所為で、他の子達を危険さらせないから。」

「はっ!剣士じゃない奴の特別依頼なんてこっちから願い下げだ。

行くぞ、カルロス、バッカス。」

「「おう、ケインズ。」」


お待ち&お読み頂きありがとうございます。


パソコンが起動しなくなり、スマホからの投稿になるので、投稿が遅れがちになると思います。

そして、文字数にもばらつきが出ると思います。

楽しみにお待ち頂いている皆様にはご迷惑お掛けしますが、今後もよろしくお願いします。

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