表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の鍛冶師  作者: 芝 恵実
第1章
42/49

42話

内訳の人数を変更しました。

「うげっ!ハーブの匂いがする。」


休憩をしていた15歳ぐらいの少年が、洸ちゃんが熾した火によって、辺りに漂いだした匂いに反応している。

‘うげっ!’って言ってる辺り、このハーブの匂いが好きじゃないんだろう。

でも、このハーブの匂いは大半の虫が嫌いで、街中で生活する人が持ち歩いてたりもする。

ただ、持ち歩くだけだと効果が少ない。それを火で燃やす事で匂いを拡散させて効果を高めたんだろうな。

虫よけポーションは1回使い切で低級以下だと3時間程度で効果が切れてしまうから、外での活動の時は幾つか持ち歩かないといけないんだよね。

荷物の削減と費用の削減を狙っての事かな?


このハーブの匂いで俄かに騒がしくなってきたし、そろそろ四半刻(30分)経つので休憩を終了させようかな。

食事を食べて来なかった子達は、携帯食用の堅パンを食べていた。確かに黒パンより日持ちするし安いけど、スープ無いと食べるの大変じゃないのかな?

個人的に堅パンは好きじゃないから、殆ど食べた事ないから良く分からないけど。


「そろそろ休憩を終わりにします。一度集まって下さい。」


休憩終了の声を掛け、集まって来るのを待つ。

休憩を挟んだ事によって、ちょっとだけだらけた雰囲気になってしまってる。休憩で息を抜くのは良い事なんだけど、それを休憩終了後まで持ち越すのはいただけないな。


「休憩は終わっています。シャキッとして下さい。ここは街の外です。

もしここがダンジョンで、安全エリアから出た後に今と同じ状態でいられますか?」


危機感をもっと持ってもらいたい。人生は1度だけなんだから。

例え記憶を持って産まれ変わっても、同じ人生を歩める訳では無いんだから。

私の説教と言えない説教を聞いて、だらけていた何人かは俯いたり、顔を赤らめたりしている。今自覚を持ったのなら、当面は大丈夫だろう。


「さて、休憩中の状態で幾つかの注意点があります。

まず、皆さん荷物を降ろして地面にどっかりと座ってましたが、周りに生えている草が視界を悪くしていませんでしたか?それと、その視界が悪くなった所の死角を突いて、魔物が突如襲ってきたらどうなりますか?

また、この中で虫よけポーションを飲んだ、もしくは虫よけのハーブを持参している人はいますか?

魔物では無い虫の中にも、毒性を持っているものもいるし、毒性を持っていなくても刺されて痒みや痛みがあるものたくさんいます。戦闘中の一瞬に痒みや痛みに意識が行った場合、相手に隙を与えないと言い切れますか?

私は、何人かその小さな隙で命を落とした冒険者を知っています。

たかが虫だろうと思う人もたくさんいると思いますが、されど虫です。対策をしっかりと取る事が重要です。

だから、先程の虫よけのハーブを火にくべて、周囲にハーブの匂いを漂わせるのはいい案だと思います。

皆さんはまだ駆け出し。たくさんのポーションを持ち歩くのは経済的にも荷物的にも大変でしょう。だったら、代わりになる方法を常に考え、実行する事はとても良い事だと思います。」


ちょっと長ったらしく言ってしまったけど、彼らは今までの自分の行動を少しは考え、改めてくれるだろうか。もし、それが出来ないのであれば、余程運が良いのでなければ、遅かれ早かれ命を落とすか、重大な怪我をして冒険者を引退する事になってしまうだろう。


ふぅー。今回は取り敢えずこれくらいにして、本題の模擬戦をしよう。


「色々考える事が出来たと思います。ただ、一旦それを置いて、模擬戦を始めようと思います。

全員の戦闘スタイルを知りたいので、それぞれの主武器ごとに分かれて下さい。

剣士はこの辺に、槍士はここ、弓士はここで魔術師はここ。それ以外の武器がこの辺りでお願いします。

あ、あと剣士は更に右側にタンク役で左側はそれ以外で分かれて下さい。」


分かれる様に言うと、それぞれの場所にぞろぞろと移動を始める。

割合的には、剣士4割、槍士2割、弓士1割、魔術師2割、その他1割といった所か。

そして、剣士の中でタンク役とその他の割合は1:3。

駆け出しの中ではまあまあの数かな。上のランクに上がっていけば、タンク役って需要があるから、適性がある子には勧めてみるのも有りだよね。


「主武器ごとに分かれたら、更にランクごとに分かれて下さい。」


各グループ毎でランクの話し合いがされて前方にEランク、後方にⅮランクで分かれた様で、それぞれのグループが更に2つのグループに分かれた。流石に、10歳未満のFランクや1人前扱いになるCランクの者は混ざっていない様でホッとする。

それぞれの内訳は、剣士のEランクが14人でその内2人がタンク役で、Ⅾランクが8人でタンク役が3人。

槍士がEランク6人のⅮランクが4人。弓士はEランク3人でⅮランクが2人。魔術師はEランク7人でⅮランクが3人。その他はEランクが4人でⅮランクが1人だ。


「まず、7パーティーに分かれて下さい。

パーティーの内訳はEランクの剣士2人、Ⅾランクの剣士1人、槍士とその他から2人、弓士と魔術師から2人で。

その人数だと3人程グループが組めなくなるので、この人数はあくまで目安にして下さい。

パーティーを組む為の時間は半刻(1時間)程です。よく話し合って組んで下さい。

今までのギルドでの実績を踏まえて問題が無ければ、この特別依頼中はそのパーティーで組んでもらいます。

それでは、行動を開始してください。」


パーティーを組むメンバーを見つける為に、移動したり近くに居る人と話し合う声が聞こえる。

さて、私は半刻(1時間)どうしようかな。


お読み頂きありがとうございます。

11/3はお休みさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ