27話
更新お待たせ致しました。
宿屋に着き、階段を昇って借りている部屋に辿り着きノックをしたが中からの返事が無い。
まだ寝てるんだろうな。
さて、どうやって中に入ろうか。ランの力を借りて合鍵を作るのは簡単だけど…。
1階の食堂に行き、リリちゃんにご飯は後でにするからとお酒とおつまみを注文する。
頼んだのは、酒精の強いワインでおつまみは魚の燻製。
チビチビと楽しんでいると、夜2の鐘が街に鳴り響いているのが聞こえた。流石にそろそろ、洸ちゃんを起こして夕飯にした方がいいかな。
「リリちゃん、連れを起こしてくるから一度お会計してもらってもいい?」
「はい分かりました。ワインが3杯と魚の燻製が2皿で合計小銀貨3枚と銅貨6枚になります。
…はい、丁度お預かりします。
ティナさん、お部屋の合鍵使いますか?鍵を開ける所は立ち会わせていただきますが。」
「それなら、宜しくお願いします。」
リリちゃんがちょっと待ってて下さいと言い置いて、食堂から出て行く。
合鍵を取りに行ったのだろう。
リリちゃんが戻ってくると、2人で部屋まで行き再度ノックをしてみる。やはり返答が無いので、リリちゃんに合鍵を使って貰って部屋の鍵を開けてもらう。
リリちゃんは部屋のドアを開けると、階下の食堂へと戻って行った。
部屋に入ると規則正しく寝息が聞こえる。これは熟睡してるな。
「洸ちゃん、夕ご飯食べに行かない?ほら、起きて。」
洸ちゃんをユサユサと揺すぶって起こしてみるが、反応が今一だ。
「洸ちゃん、起きないと夕ご飯食べ損ねるよ?」
さっきより少し大きい声で問いかける。そして揺さぶりも強くする。しかし洸ちゃんは起きない。
「洸ちゃん、ご飯はー?」
「う…ん、食べ……な…ぃ。スウスウ―――」
駄目だこりゃ。完全に朝まで寝るパターンだな。
ふと、洸ちゃんの枕元に目を向けるとアークが必死にペコペコと頭を下げている。
「アークが悪い訳じゃないから。それに洸ちゃんも。
私は夕ご飯を食べにもう一度食堂に行ってくるね。鍵も持って行くから、もし、洸ちゃんが起きる事があれば、食堂に居るって伝えてあげて。」
『分かった』
アークに水の魔石を渡し、レイムとランにもそれぞれの魔石クッキーを渡して部屋に待機してもらう。
再度1階の食堂に戻り、夕ご飯を注文する。
「お兄さんは一緒じゃないんですね?お兄さんの分の夕ご飯を取っておきますか?」
「ありがとう。でも朝まで起きないだろうから要らないかな。」
「朝起きてから食べたら、朝ごはんが食べれなくなっちゃいますもんね。分かりました。この分の返金は出来ませんがご了承いただけますか?」
「もちろん。」
夕ご飯が運ばれてきて、美味しく頂く。今日は煮込みハンバーグとパンと人参と胡瓜のピクルス。
今日も昨日に引き続き美味しいご飯でした。満足。
部屋に戻り、洸ちゃんを起こさない様にストレッチをして、荷物の整理を始める。
背嚢型のマジックバックから他のマジックバックや荷物を出す。
まずは、野宿用の物をしまっているマジックバックの中身を取り出す。
簡易テント・毛布2枚・水の魔石が取り付けてある革袋・鍋・お玉・木製カトラリー・木皿・木のマグカップ・薪少々。
調味料類は、醤油・味醂・味噌・塩・砂糖・ハーブ数種類・香辛料数種類・出汁用の昆布と鰹節。後はお米が10㎏と麦粥用の麦が3㎏弱、小麦が1㎏弱。
干し肉が1つと干し野菜が1袋分あるから、黒パンの補給をしたらOKだね。
次は服を入れているマジックバックを開けて中を確認する。
予備で持っていた冒険者用の服を2セット洸ちゃんにあげたから、残り0だったけど、それは今日2セット買い足したからOKでしょ。
洸ちゃんにあげる…支援する服は、冒険者用1セットと小洒落たシャツの休日用が1セットと下着と靴下5足。これは別にしとかないと。
それにしても、何で自分用に男物の小洒落た服のセットを買ってるんだろう。これも洸ちゃんにあげよう。
あと女物の服が、元々持っていた3セットに今日買った5セットで合計8セットになったから、当面は問題ないでしょ。本当はもうちょっと欲しかったけど。
それと、寝間着用のワンピースが3着。洸ちゃん用の寝間着を買っていないから買ってあげないとな。
お祖父ちゃんが何度も口を酸っぱくして、普段着も数着は持ち歩けって言ってたから持ち歩いてたけど、今回服に困る事が無くて助かったな。
さて次のマジックバックは自分用に取っておいた鉱石類だね。
中身は、鉄鉱石5㎏、銅鉱石3㎏、銀鉱石3㎏、金鉱石1㎏、ミスリル鉱石2㎏、オリハルコン鉱石500ℊ、ヒヒイロカネ鉱石100ℊ、アダマンタイト鉱石100ℊ。
オリハルコンもヒヒイロカネもアダマンタイトもダンジョンで5年以上採掘をしていて、たまたま掘り当てた素材になる。
この3種類は貴重で、鍛冶師にはロマンの詰まった鉱石だらか売らずにいたんだよね。
ただ最初に師匠でもあるお祖父ちゃんも父さんに渡そうとしたけど、受け取ってもらえなかったから自分で持っているんだけど。
お祖父ちゃんにも父さんにも、何時か自分で使える時が来たら使えって言われてるけど、まだまだ使える日が来るとは思えない。ほんとこれを扱えるようになる日が来るのだろうか。
そう言われた日の事を思い出して、遠い目をしてしまった。
それよりも感慨に耽ってないで、次のマジックバックの中身をチェックしないと。
次のマジックバックの中身は鍛冶道具だ。
簡易炉・ふいご・金床・槌・向う槌・たがね数種・はさみ・火かき棒・スコップ・木炭・砥石・鏃の型・特大の水の魔石が取り付けてある革袋。
鍛冶をするのに必要な物はしっかりとある。やっぱり、手に馴染んだ道具でないと、作った物の出来が変わるからね。どこに行こうとも必ず持ち歩いていて良かった。
まぁ、これもお祖父ちゃんからの教訓だけど。
お祖父ちゃんって、どんな半生を送ったのかな。
さて次のマジックバックは魔石のマジックバックだから細かいチェックはいらないな。
基本的に、土と火と水の魔石しかないし。ちゃんと純度の良い物しか入っていないし。
最後に使った時に不足しそうなのも無かったから問題も無いし、必要なら、ダンジョンに潜って取ってくればいいし。
次のマジックバックはポーション類のバックだけど、ポーション類は今日補充したから、改めて確認はしなくていいね。
最後のマジックバックの中身は、冒険者用の予備の装備や普段あまり使わない武器。それと、採掘に使う道具だ。
予備の装備や普段あまり使わない武器の手入れも時間を取ってしないとな。
最近は採掘場所まで行く時間を短縮する為に、一番手慣れた槌と魔法ばっかり使ってたからな。
一応、腰に佩いてる剣は使わなくても手入れはしてたけど、他の武器に関してはここ最近出番がなかったから手入れを怠ってしまったし。
これがお祖父ちゃんと父さんにバレたら…半殺しにあう!!
うん、早急に手入れをしなければ。家を借りたらに入れたらサクッと鍛冶場を作って、一番に手入れをしよう。そうしよう!
採掘道具は、使い終る度に手入れをしていたから、最近の採掘の頻度からしたら手入れする必要性は無いから、こっちは問題ないけど。
あと、マジックバックではない麻袋の中身は、洗濯用品やお風呂用品、肌のケア用品、手ぬぐいなどの日用品だ。これも小まめに使ってるから、細かいチェックは必要ないね。
さて、マジックバックの中身の確認も終わった事だし、私も明日に備えて寝よっと。
お読み頂き&お待ち頂きありがとうございます。
次週からは、なるべく落とさない様に頑張ります(汗




