星が見える夜 (レイル主観)
ウルシとたっぷり長風呂した後、みんなとはしゃいでそろそろ寝る時間が来た。
みんなそれぞれ家から持ってきたタオルケットを被ってカーペットに横になった。
みんなすぐに寝始め、俺も眠りに落ち、夢の世界へ旅立った。
夢の世界でレイルは変な光景を見た。アニメでしか見たことない人間の子供がパソコンとペンタブレットを使って何か作ってる。
目を凝らしてよく見てみると何かのPVのようなものを作っているようだ。画面に映っているしっぽを振って笑っている絵の獣人はどこかで見たことがあった。すると人間は
「よし、できた。」
と言ってできたものをチェックするために再生を始めた。
「うん。バッチリ!!」
そこでレイルは気づいた。歌っている誰かの声とその人間の声が自分と全く同じなのだ。レイルは理解出来ずに混乱した。すると目の前が徐々に黒に染まってきた…
目が覚めた。今は11:30で寝たのは9時くらいだったから、まだあまり時間が経ってないみたいだ。
「変な夢だなぁ…あれ?ウルシがいない」
ベッドにウルシ姿はなかったが、近くのベランダに通じる窓のカーテンが夜風に揺れていた。
音を立てないように静かにベランダに出ると、ウルシがコーラを片手に星を眺めていた。何か口ずさんでいる
「ウルシ起きてたんだ。」
そう言うとウルシは一瞬ビクッとしたが、ゆっくりこっちを振り返り
「レイルくん、どうしたんですか?」
と聞いてきた。
「ちょっと変な夢を見ちゃって…起きたらウルシがいないから」
そしたらウルシは頭を撫でてくれながら
「そうですか。じゃあ一緒に寝ますか?」
「えっ!?いいの?」
ウルシはニコッと笑って
「シングルだからせまいけどそれでいいなら…」
ウルシとベッドに横になった。
「ウルシあったか〜い」
耳をパタパタさせながら俺は喜んだ
「そうですか?レイルくんもあったかいですよ。」
「ところでさっき歌ってたの何?」
ふとさっきの事を思い出したので聞いてみる。
「ホシノウ○です。夢の中で自分そっくりの声が歌ってるんです。」
「そんな夢俺も見た!!」
この夢を先生も見るとは…関連性はあるんだろうか?
「それより明日は早いですよ。さ、寝ましょう」
「そうだね。おやすみウルシ」
「おやすみです。レイルくん」
数分後ウルシの部屋に4人の寝息が響いていた