そうだ、海行かない?(ロウ主観)
「「さよならー」」
ホームルームが終わった。
「レイル、リョウ。駄菓子屋行こうぜ!」
レイルは待ってましたと言わんばかりに
「早く行こうよー!」
さっきまでボーッとしてたのに、相変わらず切り替えの早い奴だ。そこがレイルのいいところなんだがな。
「ウルシ先生終わるまで待とうよ。」
リョウはそう言ったが、こう暑いと早く駄菓子屋のアイスが食べたくなるものである。
仕方ないのでウルシ先生に先に行ってると伝えて僕たちは学校を後にした。
駄菓子屋はグリーンカーテンや打ち水などで多少涼しく思えた。
「おばちゃん!いつものね!」
「こらこら、おばちゃん言うな‼」
ここの駄菓子屋の人はレイル達はおばちゃんと呼ぶけどおばちゃん(?)は赤毛にツインドリルが特徴で若々しいイメージを放っている。年は30〜35に見えるし、おばちゃんにはまだ早いし、お姉さんでいいと思うけどな…
何てことを考えてるとそのお姉さんはアイスを持ってきてくれた。
やっぱり夏はアイス‼
「生き返る〜」
「ホント!今日は一段と暑かったからね〜」
リョウとレイルが楽しそうに会話しているのをみていると、
「あ、ウルシ先生来たよ!」
レイルが指差す方向には、確かにハンカチで汗を拭いながらこっちに来るウルシ先生だった。
「遅れてごめんね。ちょっと小テストの採点長引いちゃって」
先生にも駄菓子屋のお姉さんが気を利かせてアイスを持ってきてた。
「もう夏休みですもんね〜」
と僕が言うと先生は
「どこか行きたいとこある?」
と聞いて来た。どこにしようか迷っていると、リョウが
「そうだ、海行かない?」
と聞いて来た。オーソドックスだけど、今年はすごい猛暑だから、海に行けば相当気持ちいいはずだ。
「じゃあ、新潟の海に行きますか。」
先生が言うとリョウとレイルが「「賛成〜」」
と言ったので僕も一緒に大声で「賛成と言った。」
すると先生は
「じゃあ、7月25日はレイル君の誕生日だから次の日に行きましょう。」
そうか、レイルの誕生日もうそんなに近かったっけ。