表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おいしい珈琲物語〜珈琲と共に読みたい短編小説集〜  作者: 地野千塩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/31

水出しコーヒー

 毎日とても忙しかったが、夏の休暇に入った。その時には出来ない事をいっぱいしよう。


 読書、料理、菓子作り、昼寝、散歩、プールなど計画するだけでワクワクしてきた。いわば、大人の夏休みだ。いい歳なのに胸が躍る。


「あ、たまにはゆっくりコーヒー淹れてもいいな」


 そう思い立ち、コーヒー豆を買いに行ったが、暑い。この暑さで溶けそう。熱いコーヒーは飲みたくない。という事で水出しのアイスコーヒーセットを買ってみた。ボトルもセットになっていて、作り方の説明書きもある。ちなみに水出しのアイスコーヒーは苦味が抑えられ、クリアな味になるそうだ。


「ちょっと自由研究みたいだな」


 家に帰り、さっそく水出しアイスコーヒーを作ってみる。まずは一パック取り出し、ボトルにイン。そこに水を注ぎ、冷蔵庫で四時間から八時間待つと完成。


 正直、この時間がちょっともどかしい。早く飲みたい気持ちも確実にある。


 でも今は大人の夏休みだ。宿題もお手伝いもない。自由だ。水出しアイスコーヒーが出来上がるまでの時間もそうだ。


「さぁて、コーヒーができるまで読書でもするか」


 涼しい部屋でゆっくりと読書。最高の時間ではないか。


 いつもは忙しく何かに追われていたけれど……。


 たまにはこんな時間も悪くない。コーヒーが眠る冷蔵庫を見ると、笑顔で本を開いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ