魔法講座1原理
魔法の歴史
その昔、魔法は魔族だけのものだった。
感覚的、本能的に魔力を自在に操り、その土地に恩恵を与え、又は人々の脅威になった。
そこでヒトは魔族を捕え研究し、その結果ヒトは魔法を使えるようになった。
…ここの人間こわ…これで魔王誕生の流れか?ていうか文明あんまり進んでない感じ?
でも風呂とか城の内装見る限り原始的では無さそうだけど。
早く元の世界戻りたい。
執務室的な所でジェイによる講義を受ける。
「はい、先生。魔法の歴史は浅いんですか?」
「ざっと1000年位ですね魔族の認知を起源としてます。800年前くらいに人間の中で魔法が使える者がでてきます。」
なんかあんまり深く考えたくないからこの人の歳は何歳とか聞くのやめよう。
「コホン、まずは定義ですが、魔法とは魔力を原動力とし、魔力を外に放出することで起きる事象のことを指します。」
黒板に図を書いてくれるが、何気に文字が分からない…これは文字も覚えなければいけない感じか
「魔法はイメージが明確なほど効果が上がります。
な基本的に考えるだけで発動できますが、中にはイメージが苦手で言葉にすることでイメージの補助をし、発動するのを詠唱と言います
複雑な魔法ほど考えるのが難しかったり、簡易なものはやり過ぎてしますので詠唱は制御するのにも使用します。
あまりにも長い詠唱を使う魔道士は才能ないです。
マコト様の【ぶっ潰せ】はとても良いです。」
なるほど、詠唱長いと隙だらけだし。
覚えるのめんどい。
これはある意味ゲームとかの魔法を思い浮かべながら魔法名言えば再現できるってことか…
「でも、その説明の仕方だと私の手が爆散したのは魔法ではないということですか?」
「定義上は。しかし、魔力の放出ができず、体内で魔法のようなものが発生したと考えられます。」
「その定義っていうのが引っかかるんですけど、私の場合放出出来ないだけで、体内限定で魔法が使えるんじゃないですか?」
顎に手を当てながらジェイは考えるように俯く
「今まで体内で魔法を使うという概念はなかったですからね、強化魔法も纏うというイメージですから。
魔法は生活魔法ぐらいなら誰にでも使えますが、イメージによる大きい魔法は適性がないと使えません。
ふむ……試す価値はありそうですね」
ジェイが私をモルモットとして見るようなマッドサイエンティストの目で見る
私の本能が危険だと察知する。
冷や汗をかきながらジェイを見ると、今までにないくらいにっこりと笑う。
「マコト様実験しましょう。」