表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

残骸

彼がバイトに行ってから、部屋着のままずっとベッドにいた。音楽の動画を観たり、ゲーム実況の冒頭だけ観てはやめて、少しお腹が空いたりなんかして、ずっとベッドにいた。


天井の真っ白な電気に手を透かすと、珍しく濃いピンクに塗ったマニキュアがところどころ剥がれていた。完璧な女にはなれないだとか、そんなことを思った。そういえば、抱かれかけたせいでずっとキャミソールのままだった。今の私はまるで女の残骸だった。


そういった残りかすはかき集めて、もう一度料理して、バイトから帰ってきた彼に会わせてやりたいと思う。けれど現実はそうも上手くいかなくて、多分実際に彼に会うのはお風呂上がりの化粧っ気すらない私と、スマホか、スイッチか、そのあたりだ。


それでも彼はきっとただいま、と笑う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ