学院の授業
次の日から本格的に授業が始まった。
「よし!じゃあまずは、おまえたちの魔法から見ていく!武道館に集合だ。」
「はーい」
武道館に集まった。
「そうだな。では、成績順に的に向かって魔法を撃ってみろ。魔法は、それぞれの属性の一番簡単なやつだな。アリス。」
「はい!」
光球
放たれた光の球は、的に当たってちょっと的にひびを入れた。
「おまえは、光属性か。もうちょっと、イメージを具体的にすると出力が上がるぞ。」
「先生、イメージとは何を想像すればいいんですか?」
「そうだな。光なら例えば何がある?マニー?」
「そうですね。流星とかですか?」
「大きいものだとそんな感じだな。光というのはそれ自体イメージできるものが少ないからそんな感じでいいと思う。」
「分かりました。そんな感じで具体的なものをイメージします。」
そんな感じでクラスメイトたちが的に魔法を撃っていく。
水球
火球、、、、
いよいよアルドの番である。
闇球
それが的に当たると、的がボロくなっていき崩れていった。
「おまえは闇属性か?それにしては禍々しい魔力だな。これは、呪いか。珍しい派生だな。」
「そうですね。おれもビックリしました。」
「じゃあ的を交換しないとダメだな。」
「いえ。先生、その必要は、ありません。」
声を出したのは、リンネだった。
「ほう。面白いな。」
なにやら察したのかニヤニヤするマイカ。リンネは、的に向かい、
「洗浄」
すると、ボロボロの的はきれいになっていった。
「おまえは、光の派生、清属性か。これも珍しい。おまえたちは、ホントにFクラスか?」
「あとは、ジョージ。おまえだ。」
「はい。」
まじか。ここで力見せるわけには、いかないな〰️。どうしよ〰️。あれで行くか。
「衝撃波。(インパクト)」
的は、粉々になった。
「ほう。おまえに至っては、武術の高等技術じゃないか。ハハハハ。イヤーホントに面白いな。おまえたちは。」
「じゃあ今度は、それぞれのアドバイスを基にペアを相手に実践だ。」
「とその前に、今日は、おまえたちに魔法に関する最終的な目標を先に示しておく。」
とライザは、構えて
「は!」
マイカの手に現れたのは、風だった。その風は、清々しい緑色をしている。
「これが目標だ。それぞれの属性魔法を高めそれを顕現させる。これができるとできないとで今後の魔法の力が大きく変わってくるぞ。今は、Fクラスかもしれないが大きく飛躍することも可能だろう。おまえたちの世代でいうと炎銃が有名だな。あいつは、このような武器を魔法の力で作り出すことで魔法の効力が一気に増したいい例だ。」
よし!では、ペアを作って実践だ。
「ねージョージ君。よかったらやろうよ。」
「なんだ。リンネか。昨日の約束だしやるか。」
「そうだね。じゃあいこうか。」
浄化砲
神々しい光が俺に向かって跳んでくる。てめっちゃ本気じゃない?
それをオレは横にとんでよける。
「なに?」
その勢いを利用して、リンネにインパクトを放つ。
リンネは、機敏でこのインパクトを避けて、そのまま素手で殴りに来る。それは様になっていた。というかどっかの武術だね。右手で俺の脇を狙いに来る。オレは、それを肘で受ける。リンネの体重のベクトルをそのまま後ろに流してリンネの態勢を崩して掌打をリンネの胸に打ち込む。リンネは、バク転でそれを交わしてそのまま回し蹴りに移る。オレは、それに蹴りを合わせる。
そんなことを繰り返していると、いつの間にか周りの注目を集めていた。
「はい。二人ともそこまでだ。お前ら魔法使えよ。なに武術で競ってんだ。すごいのはわかったけど。」
「今日はここまでだ。それぞれアドバイスなどを基に自分の魔力などを鍛えておくように。」
午後からは、座学で学校は終わった。
アルド視点
今日の授業の模擬戰でみせたジョージとリンネの戦いは異常なレベルの高さだった。おれもあの二人のようになりたい。
「おーい。アルド〰️。」
「よー。シュミット。」
「なんだ?今日も不機嫌だな?」
「今日は模擬戦だったんだ。」
「ほー。それで何か不機嫌になるようなことがあったのか?]
「いやオレは相手に勝ったぜ。呪いはしなかったが闇属性も使えるから相手を操って自爆させた。」
「それはそれでむごいな。」
「ただジョージとリンネの戦いは俺らのような魔法を使っただけのものじゃなかった。洗練されてたんだ。」
「おまえが力を求めるのは分かってるぜ。だったらあの二人と仲良くなったらどうなんだ?」
「わかってるよ。なんか負けた気がしてよ。」
「そこを乗り越えるのが重要なんだとオレは思う!」
「そうだな。よし!腹がちょっと立つけど頑張ってみるよ。」
「あーその意気だ。じゃあオレはこっちだから。」
「おう。また明日な。」
とにかくだ。俺が家から追放されたのは、あいつのせいだ。いつか必ず復讐してやる。
シュミット視点
うーん。アルドは、あの二人を意識してるみたいだ。いい傾向だな。アルドが家を追放された時、あいつの世話係が頼ってきたのがうちだった。
「イヤー、これは一応家に連絡しておいたほうが良さそうだね。」
「それにしてもSクラスとFクラスはいい人材が揃ってるね。まーAクラスも負けてはないと思うけど。」
そう考えつつシュミットは家路を歩くのだった。