クズと禁忌
リンネ視点
ジョージ君ってなんか人との交わりを避けてるようね。それは、まーいいのよ。ただ、あいつの力は噂によると本物だわ。私の一族のために、なんとか少しでも力を集めなくては。
そして夕方、、、
[はーい。元気?]
[元気だよ。きみは?]
[元気よ。場所を移さない?]
[そうだね。]
かは!青春だね。これこそ❗ここは無難にどうする?
[リンネはどこの出身なんだい?]
[私はねホスローの出身よ。]
[ホスロー?それって禁忌の森の?]
[ええ。そうよ。]
[そこの近くで生まれ育ったの。]
[へー。じゃあ森の生活は慣れてるんだ。]
[そうね。魔物などの捌き方は心得ているわね。今度ご馳走しましょうか?]
[ぶほ。魔物をかい?]
[冗談よ。]
そんなことを言いながら王都の通りを一緒に歩いていると、、、
[あら。リンネじゃない?]
[すみませんがどなたですか?]
[忘れたの〰️?私よ。まーそうかもね。禁忌の一族なら脳みそまで禁忌なのかもね。]
隣の男の子もこの子には騙されない方がいいわよ。じゃあねー。リンネ。]
[はー。まさかこんなところで会うとはね。]
[知り合いかい?]
[そうね。ちょっとした腐れ縁ってやつね。]
[そうかい。これ以上は詮索しないほうが良さそうだね。]
[そうね。そうしてくれると助かるわ。]
[それよりもさ〰️、あなたって何か隠してる感じがするんだけど?]
[そうかい。?なにも隠してるつもりはないんだけどな。それは、君も同じじゃないのかい?]
[それもそうね。お互い様だわ。そんなことより何か食べない?せっかくのデートなのよ。]
[それもそうだね。楽しもうか。じゃあパフェか何か食べない?]
[意外と女の子っぽいのね。]
[うるさいな。甘いものは、好きなんだよ。]
[うふふ。]
ウォー。なんかかわいいゼ〰️。
[そういえばさー。アルドのことなんだけどさなんであいつってあんなにつっかかるんだ?]
[そうね。アルドの家のこと何か聞いてる?]
[いや。なんも。]
[彼の名字は、ライセンドルフ。栄華を誇る現5大貴族のライセンドルフから追放された者だわ。]
[それで恨みを抱いているのか。ライセンドルフに?]
[どうもそうみたい。]
[へー。貴族ってしがらみが多いんだな。]
[君はいつもしがらみがなさそうだよね。]
[そう?]
[うん。そんな顔してる。]
[まーそれはそうと今日はなんで呼んだの?]
[実はさー。私はここに入学するまではSクラスは確実っていわれとってね。いざ試験を受けてみたらFクラスの評価だったの。それでよかったらきみに指導してほしいなって思って。]
[俺に?]
[そう。マイカ先生を倒すほどだからきっと魔術に関して理解がすごいのかなと思ってね。]
[そういうことならぼくのできる範囲で良ければ教えよう。]
[ありがとう。でもちょっと意外だったわ。]
[何が?]
[いや。君は他の人には興味無さそうだったから。]
[なことはないよ。でいつからするんだ?]
[それは明日からお願いしてもいい?]
[わかった。]
そう言って今日は別れる形になった。
一方、 学院の理事室では、、、
[で、マイカ。Fクラスの担任になったのは何の目的だ?やはりあの無属性の力の調査か?]
[まーそれもあるな。それに私がFクラスの担任をすることでこの学年の力を底上げしてゆくゆくの王国の防衛にも繋げたいと思ってな。]
[ほう。それはいい心がけだ。してあの模擬戰の時何が起きたかは覚えてないのか?]
[うーん。間違いなく防御系の能力はあった。私の拳と同等かそれ以上だな。]
[なんと!それは凄まじいな]
[あともうひとつの力だがもしかしたら時間系の能力かもしれない。]
[ほう。あの吹っ飛んだ瞬間のやつか。あれは一瞬のことで何が起きたかわからんかったからの。]
[私は一度ああいう能力と対決したことがあるからな。あの瞬間一瞬で次の行動に移行していた。ただ抵抗はできないから怖い能力だ。やつは恐ろしい能力、魔術の使い手だ。]
[歴戦のきみにそこまで言わせるとは恐ろしい男だの。]
[まーとにかくだ。明日からは、Fクラスの連中を育ててみようと思う。]