伝書鳩
「うわー。すげー規模の攻撃だなあ。」
タカミネは、空の上からその様子を魔術師のもとへ行きつつそう思っていた。
「おい。兄貴あれ。」
「うん?あれは人間か。」
「いや飛んでるぞ。誰かに連絡しに行くんじゃないか?」
「なるほどね。ならさせるわけにはいかないな。」
そう言うと魔人は魔法を発動した。
「死海創生」
それは強力な即死の湖、水しぶき。一気にタカミネにふりかかる。
タカミネはそれに気づいたのか絨毯を操作して一気に離れようとする。しかし、規模が大きく一部がタカミネに降りかかった。
「これはあの人間も即死だな。この霧から逃れた人間はまずいない。あらゆる生物を溶かしてしてしまう兄貴の大技を、、、。
「ヘックション。なんだよもう鼻水が出たじゃないか。」
タカミネは風邪をひいた。
いやー危なかった。正直ただの水だと思っていたわ。怖かった。この絨毯も何か細工でもしてあるんだろうかな。
タカミネは飛んでいったがその下にいた人々や建物はドロドロに溶けていた。
「なんなんだ?あの人間は?」
「たまたまだよ。兄貴。他の人間には効いてるんだからあいつは運が良かったんだよ。」
「うーん。そうだな。そう考えとこう。」
そう言って魔人は
「じゃあもうあれもいいよな。」
「ああ。」
魔人は魔法を発動し街の対魔人装備を壊した。
「ちょこまかと時間稼ぎしかできねー人間は弱いな。」
「だな。兄貴と俺がやっぱり最強だよ。」
魔人たちは街の方に近づいて行く。破滅は近づきつつあった。
「はあ。はあ。だいぶ飛んだぞ。」
タカミネは東の方向に絨毯を飛ばしていく。途中、何やらゴブリンやらオークやらが物を投げて落とそうとしてくる。植物の魔物が蔓を絡ませようとしたりするなど色々な魔物が好戦的になっていた。
タカミネは絨毯の軌道についていけず捕まるのに必死であるが絨毯はよほど高性能なのかすべての攻撃を避けている。そしてタカミネは落ちしそうになっていた。
「どこまで行くの?もう10分立つよー。あ~~~。魔術師さーん。」
「君がそうなのか?」
急に絨毯が止まった。というか掴まれていた。
「はい。この先で魔人が暴れています。」
「そっか。だいぶ飛ばしてきたんだけど間に合わなかったか。じゃあちょっとこの絨毯に私も乗せてもらうね。」
「あ、はい。」
すると魔術師は魔力を絨毯に込め始めた。そして、
「捕まっててね。」
「はい。うわ!」
あっという間に街まで飛んでいった。
「ふう。手こずらせてくれたな。」
そこにあったのは魔人にやられたギルマスだった。ギルマスは冒険者としては多い数のスキルや魔人用の装備を使い経験を生かして翻弄していたが2体の魔人を相手にやはり5分が限界だった。
「兄貴さっき飛んでいったやつのこともあるから早めに。」
「そうだな。」
すると魔人は、両手から霧を生み出した。そして
「死ね。」
手刀の形を作りそのままギルマスを切った。
「グハ!」
ギルマスはダラダラと血を垂らしていた。
「まだ死んでいないか。運のいい奴め。」
そばでは受付嬢が涙目で見ていた。
時空宮
ここに封印されているジョージは衰弱が激しく未だに目覚めることはなかった。
外の時間と比べてゆっくりとした時が流れる宮の中でジョージは今日も眠りにつく。
「はあー。ここにおったか。ご苦労じゃったな。」
ディアボロこと魔人王は久々のジョージを見に来た。あの日、決戦を行いジョージが勝ちディアボロは封印された。戦いを終わらせるためそして、何よりこれ以上同胞が傷つくのを見るのが耐えられなかったから。
戦いは結局、今も続き同胞は日々殺され、殺しを繰り返している。復讐に燃えるものが多かった。
「ジョージよ。貴様は人間のために力を使い代償としてここにいる。だがなお前が目覚めたとき現世がどうなっているのかをお前が知ったとき私はそれが一番心配だよ。」
ディアボロは真のライバルとして友人としてジョージを見守るのであっ




